カテゴリ:屏風(金屏風)・衝立 > 屏風・衝立(WORKS)
Hiroe Saeki 四曲屏風-Folding Screens-
水屋屏風

数ヶ月前に特別なお茶会で使用するということで、表装(製作)した屏風です。
本来よくある水屋屏風は、屏風の縁は黒塗り若しくは焦げ茶といったものが一般的です。
もちろん、それが良くないということではないのですが、美しい本鳥の子和紙を張り上げた屏風には少し主張が強い印象が残ってしまいます。
茶の湯の精神になぞりトータルで簡素な仕立てにする目的で、屏風縁は杉の無垢材にし、杉が持つ柔らかさと木目の表情や屏風を手で持った際の木の温かみを感じてもらえるよう工夫しました。
屏風の裏面も『紺色・焦げ茶・深緑』といった濃いめの和紙が当たり前とされている為、お抹茶の色味をイメージし、鶯色にしています。※写真では濃いめに見えますが、実際はもう少し薄い色目です
私の仕事は、普段あるものを奇をてらったように大きく変えるのではなく、僅かな思考がモノを創っていく上で大切なのだと思います。








WORKS vol.278(小屏風)
WORKS vol.276(羽衣・木版画)
幸福屏風(ハッピーセット)
和紙、杉材、竹釘、それだけ
金屏風・四曲半双
柔らかい光
衝立という境界

日本には古来から空間の境界として衝立がある。
もちろん表具には、襖や屏風といった間仕切り(境界)も存在するが、衝立は極めて結界に近い感覚が僕にはある。
衝立は襖や屏風と違い、空間を大きく遮ることはできない。
そこに居る互いの気遣いが不可欠で、双方の配慮によって衝立の役割は成立する。
美と心の共存である。
考えてみると、寺院、店や家の玄関にあるのはそういうことなのである。
外界と内界の境に存在する。
この古き良き日本の美を衝立は教えてくれている。










少し突っ込んだ話をすると、和モダン・和テイストの様な軽はずみな造語に正しい和など無いと思っている。
和室という言葉にさえ疑問が残る。
和を正しく取り入れた空間もあまり見かけない。
畳があって床の間があって、掛軸や額が掛けてあれば和室なのだろうか、、、
いや違う、座敷という見方が正しい方向性であると思う。
和の様式・基本を知っていれば、打ちっ放しコンクリートの空間にも座敷を表現することは可能である。
一つ言えることは、正しい和の方向性を表具師は知っている。
申し上げたことは、あくまで洒落である。笑
和を正しく取り入れた空間もあまり見かけない。
畳があって床の間があって、掛軸や額が掛けてあれば和室なのだろうか、、、
いや違う、座敷という見方が正しい方向性であると思う。
和の様式・基本を知っていれば、打ちっ放しコンクリートの空間にも座敷を表現することは可能である。
一つ言えることは、正しい和の方向性を表具師は知っている。
申し上げたことは、あくまで洒落である。笑
本間二曲屏風(水屋屏風)
七尺金屏風・六曲一双
七尺金屏風・四曲一双
WORKS Vol.180(十二支色紙・屏風)
金世界
相性
WORKS Vol.159(屏風)
加州塗り艶消し
手漉きの和紙蝶番
井上洋菓子研究所

友人宅の襖の修繕と張替えをさせていただきました。色んな種類(質感、色味)の工芸和紙を組み合わせて仕立てています。
もともとご親族が住まわれていた古民家をリノベーションして、今は友人夫婦で住んでいます。
根尾の薄墨桜が近くにあり、とてもロケーションが良いところで、いつも向かう道中でどんどん心が浄化されていく感覚になります。
友人はパティシエで、現在は自宅の一角で『井上洋菓子研究所』という名で洋菓子屋さんを営まれています。
甘党の僕ら家族は、口をそろえて「ここのお菓子が一番おいしい」と言います。お世辞じゃないんです。本当に美味しいんです。食べてみれば分かります。笑顔の素敵なパティシエの人柄がより説得力を持たせています。是非ご賞味あれ。

座敷、床の間、居間、寝室も張替えしましたが、プライベートな空間なので写真は玄関のみ。

屏風も襖と調和するように同じ工芸和紙を使用して、修繕・張替えをしました。


WORKS Vol.52
縁無し金屏風
手塩に掛けた八曲屏風
屏風の蝶番
刺繍と屏風
オーダー屏風
ハッピーセット
某ハンバーガーショップのメニューではございません。
ハッピーセットとは、幸福屏風のことです。
平安絵巻が「悪いこと」を吸い取り、花鳥で「善いこと」を吹き出すと
言われている幸福屏風。
大変ご好評いただいております。


友禅染の手法で和紙の上に各色ごとに染め上げたものです。


もちろん、松月堂表具師によるALL手作りです。
ハッピーセットとは、幸福屏風のことです。
平安絵巻が「悪いこと」を吸い取り、花鳥で「善いこと」を吹き出すと
言われている幸福屏風。
大変ご好評いただいております。


友禅染の手法で和紙の上に各色ごとに染め上げたものです。


もちろん、松月堂表具師によるALL手作りです。