カテゴリ: 屏風(金屏風)・衝立

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枕屏風に色紙サイズの小さな絵画を10作品納めています。
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戦前の旧家(川原田家住宅)、四曲屏風の修繕と表具。
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作/松﨑青漣
書/四つの詩
紙/美濃和紙(柿渋染め)
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戦前の旧家(川原田家住宅)、衝立の修繕と表具。
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作/松﨑青漣
書/郷
紙/美濃和紙(柿渋染め)
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現在、マルセイユとベルリンを拠点に活動中の画家の佐伯洋江さんの作品を表具させていただきました。

詳しくは、noteに綴っております。

クリック ⇒ note(表具師 栗田浩次)
youtube ⇒ 屏風(製作動画)
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数ヶ月前に特別なお茶会で使用するということで、表装(製作)した屏風です。
本来よくある水屋屏風は、屏風の縁は黒塗り若しくは焦げ茶といったものが一般的です。
もちろん、それが良くないということではないのですが、美しい本鳥の子和紙を張り上げた屏風には少し主張が強い印象が残ってしまいます。

茶の湯の精神になぞりトータルで簡素な仕立てにする目的で、屏風縁は杉の無垢材にし、杉が持つ柔らかさと木目の表情や屏風を手で持った際の木の温かみを感じてもらえるよう工夫しました。

屏風の裏面も『紺色・焦げ茶・深緑』といった濃いめの和紙が当たり前とされている為、お抹茶の色味をイメージし、鶯色にしています。※写真では濃いめに見えますが、実際はもう少し薄い色目です

私の仕事は、普段あるものを奇をてらったように大きく変えるのではなく、僅かな思考がモノを創っていく上で大切なのだと思います。
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ご依頼主のリクエストで、四国八十八ヶ所霊場で重複していた御影札を使用して、
小さくてシンプルな屏風を仕立てました。
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裏打ちを施し、屏風に張り込んでいます。
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平安絵巻が「悪いこと」を吸い取り、花鳥で「善いこと」を吹き出すと言われている幸福屏風。
リバーシブルで仕立てております。
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▲反対面




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お茶の先生にご依頼頂いた風呂先屏風です。

若草色をメインに柔らかい印象の屏風にして欲しいというリクエスト。
私は屏風下地から製作するので、お茶室の寸法に合わせて幅や高さを細かく割り出し、丁度のサイズでお仕立てしました。

風呂先屏風は茶の湯に使用する道具なので、簡素の美をテーマに使用する材料もシンプルにしています。

仕事は、思考を止めないことで見えてくるものがあるような気がします。
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美しい金屏風は、見えない部分の丁寧な施しにあります。

この施しとは技術だけではなく、さらに奥深い意味を成す事として捉えています。
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六層の異なる和紙で、強い西日をまろやかにしています。
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日本には古来から空間の境界として衝立がある。

もちろん表具には、襖や屏風といった間仕切り(境界)も存在するが、衝立は極めて結界に近い感覚が僕にはある。
衝立は襖や屏風と違い、空間を大きく遮ることはできない。
そこに居る互いの気遣いが不可欠で、双方の配慮によって衝立の役割は成立する。

美と心の共存である。

考えてみると、寺院、店や家の玄関にあるのはそういうことなのである。
外界と内界の境に存在する。

この古き良き日本の美を衝立は教えてくれている。
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少し突っ込んだ話をすると、和モダン・和テイストの様な軽はずみな造語に正しい和など無いと思っている。
和室という言葉にさえ疑問が残る。
和を正しく取り入れた空間もあまり見かけない。
畳があって床の間があって、掛軸や額が掛けてあれば和室なのだろうか、、、
いや違う、座敷という見方が正しい方向性であると思う。
和の様式・基本を知っていれば、打ちっ放しコンクリートの空間にも座敷を表現することは可能である。

一つ言えることは、正しい和の方向性を表具師は知っている。
申し上げたことは、あくまで洒落である。笑




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上質な本鳥の子和紙を使用しています。
屏風の縁は、加州塗りの艶有りです。

スタンダードな本間サイズは、普遍的で汎用性も高く、和紙(三六判)や材料のロスも少ないので職人目線でも良しである。

屏風は、広い空間の間仕切りとして用いたり、お茶席で水屋屏風として扱われることもあります。
また、絵画や書のキャンバスにもなります。
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四曲半双の金屏風と黒屏風を製作しています。

一面/巾:尺五寸(45㎝)×高さ:二尺三寸(69㎝)と小ぶりで、ご依頼主のオーダーに合わせてのオリジナルサイズです。

四曲屏風は、二曲屏風と比べ色々な使い方が出来ます。




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修繕に一年掛かりました。

①検品・調査・現状の撮影
②材料・その他費用の細かな見積り
③修繕プランの設計
④下準備
⑤屏風の解体・本紙の解体(剥がし)
⑥本紙の修繕作業
⑦屏風下地の製作
⑧修繕した本紙×12枚の張り込み
⑨屏風の化粧・装飾
⑩検品・梱包

技術的な部分を確実に発揮させる為には平常心が必要です。
様々な工程に合わせて、湿度・温度・時間帯を緻密に計算しながら精神を整える作業は、とても大変でした。しかしながら、緊張感の続く過程も貴重な体験であると意識することで一つ一つ課題を着実に乗り越えていく事が出来ました。

普段の何気ない準備や職人作業の積み重ねが、こういった場面で力になる事が多くあります。
日々鍛錬です。

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右隻/西王母
中国の神話上の女神。玉山または崑崙(こんろん)山に住む、人面・虎歯・豹尾の女神。
後に、神仙思想の発展とともに仙女化され、周の穆(ぼく)王が西に旅した時に瑶池で宴を開き漢の武帝に降臨して仙桃を与えた言われている。道教の成立後は東王父と一組の神格とされた。

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左隻/東方朔
中国(前漢)の文人で平原厭次(山東省)の人。字 (あざな) は曼倩 (まんせい) 。
武帝に仕えたが、巧みなユーモアと奇行により道化的存在だったという。西王母の桃を盗んで食べ長寿を得たという伝説がある。
 
桃は、仙果といわれ不老長寿をもたらす。東方朔は、西王母という仙人の仙桃を盗んで食べ、仙術を得て、800歳の長寿を得たという。古来めでたい主題として、この屏風の様に西王母と対にして描かれることがしばしばある。

修繕作業② (1)
修繕風景




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金細工の御所車。
金の輝きに職人の粋を感じます。

古くなり破損も甚だしい衝立の修理と張り替えをしております。
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【修繕前】
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屏風を仕立てるまでが僕の仕事ではなく、梱包・荷造り・配送・設置・取扱と保管のご案内までがワンセットです。

今回の納品先は愛知県でしたが、どこへでも責任を持ってお届けします。

美術品の梱包はとても気を使うので毎度試行錯誤しているうちに、いつしか梱包・荷造りのプロになっていました。

無事に納品が完了し、少しホッとしています。1E19A47C-8742-4948-BCAA-31B31885E1D7DSC05864DSC05866
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表装期間は約3ヶ月間。
 
下地製作・下張り形成・張り込み・仕上げ化粧に至るまで、全工程を僕がやっています。
この経験を積み重ねることで、次なる仕事への自信に繋がってくるのだと思えます。

胡座をかく暇などないです。
日々、一所懸命です。
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手書きの十二支色紙を一枚一枚解体し、裏打ちを仕直し・金筋廻しを施し、屏風へ張り込んでいます。
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新たに金筋廻しを施しています。
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ここ数ヶ間、金屏風の製作に追われていましたが、金箔に包まれた生活も終盤を迎えました。

長い緊張感からようやく解放されます。表具師の仕事は、緊張感と集中力のコントロールが必須で、これを習得するにはやはり真剣勝負をした経験の数だと思います。

一つ一つの積み重ねに勝るものはないですね。




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六曲屏風に採用した加州塗り黒艶消しの屏風縁と少し光沢感のある和紙の相性がとても良く、我ながらうっとりしてしまう仕上がりになりました。

この角度だけでもずっと見ていられます。
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屏風に品格を与えてくれる装飾品。

無くてもいいものかもしれないけれど、これを取り付ける行為は、
ちょっといい時計を付けて出かける感じに似ている。




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六曲屏風の屏風縁の下準備中です。
艶消しのマットな質感がカッコイイ。




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松月堂では、二種の純楮手漉き和紙を裏打ちし、屏風の蝶番として使用しています。
手を掛けて丁寧に仕立てた和紙蝶番は、50年経っても良好な状態を保ちます。
こうした見えない部分の集約があって、はじめて良い屏風と言えるのです。
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作品/八曲屏風
ご依頼主/石川県



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友人宅の襖の修繕と張替えをさせていただきました。色んな種類(質感、色味)の工芸和紙を組み合わせて仕立てています。
もともとご親族が住まわれていた古民家をリノベーションして、今は友人夫婦で住んでいます。
根尾の薄墨桜が近くにあり、とてもロケーションが良いところで、いつも向かう道中でどんどん心が浄化されていく感覚になります。

友人はパティシエで、現在は自宅の一角で『井上洋菓子研究所』という名で洋菓子屋さんを営まれています。
甘党の僕ら家族は、口をそろえて「ここのお菓子が一番おいしい」と言います。お世辞じゃないんです。本当に美味しいんです。食べてみれば分かります。笑顔の素敵なパティシエの人柄がより説得力を持たせています。是非ご賞味あれ。
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座敷、床の間、居間、寝室も張替えしましたが、プライベートな空間なので写真は玄関のみ。
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屏風も襖と調和するように同じ工芸和紙を使用して、修繕・張替えをしました。
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扇子を丁寧に解体し、裏打ち作業を施し、屏風へ張り込みます。
表装は、「貼る」ではなく、「張る」なのです。
このニュアンスは、いつか詳しく説明しますね。
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ご依頼主のご希望で、縁なし金屏風を製作しました。
通常使用する黒い屏風縁を無くすだけで、モダンな印象に見えます。

もちろん、ただ屏風縁を化粧してないだけの単純な仕立て方はしていません。
屏風縁が無くなるということは、屏風としての強度が劣ります。
なので、その強度を補う工夫をしています。

その工夫は、企業秘密です、、、
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韓国で仕立てられた屏風と8枚の絵。
ご依頼主のご要望は、本紙(絵画)8枚の修繕及び染み抜きです。

現状の屏風は仕立てが粗悪な為、再利用は不可。おそらく本紙8枚の染みの一番の原因は、屏風下地によるものかと推測されます。
また、然るべき表装がされていない表具(屏風)の剥し(解体)は、容易ではありません。ましてや彩色の染み抜きは、リスクを伴う為、修繕プランの組み立ては困難を要します。

もともと本紙には、補強と保存を兼ね数層の薄い和紙で裏を打つのですが、その仕事も具合が悪い為、古い裏打ち剥し(解体)も長時間かかりました。

ちょっと難しくなってしまいましたが、分かり易く言うと、一番表にくる本紙(絵画)以外を全て取り換えており、修繕前の本紙の環境と、修繕後の本紙の環境の差は、プレハブ小屋と数寄屋建築くらいの格差があるといことです。
本紙(作品)は住む環境によって見映えも保存も変わるのです。
伝えるって難しいですね、、、
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲染み抜き前
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▲染み抜き後




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▲修繕前(表具の化粧がうるさい印象があります)
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▲修繕後(本紙に合わせた色味の取り合わせをしました)




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天地の緞子縁取りの化粧前
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天地の緞子縁取りの化粧後
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本紙に細い筋廻しを施すことで、絵画を品よく引き立てる効果を出しています。
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天地の緞子縁取り(太目部分)と本紙筋廻しの色味(金茶色)を合わせることによってトータルバランスを考えいています。
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屏風の保管袋も用意しました。




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この八曲屏風に修繕した本紙(8枚)を張り込む作業に入ります。
最高の屏風下地に品良く化粧した表面。
舞台は整いました!




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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和紙の蝶番は、美しく丈夫で、屏風の動きもしなやか。
松月堂の蝶番は、厚みのことなる手漉き和紙が4層で成り立っています。
1枚の和紙ではありません。




先日、修繕を終えた本金屏風(井芹蘇泉:作)をご覧になるため、ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人で松月堂へお越しいただきました。

所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。

A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。

この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。

技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。
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▲修繕前




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▲修繕後




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※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人




本紙(絵)のある屏風の修繕は、屏風そのもの(下地)よりも本紙の修繕を最優先します。
本紙を改善し、保存することが一番重要であるからです。
その為、屏風下地の状態が悪いものは、新しく仕立てます。
松月堂の屏風下地は、安易な下地でなはく保存を目的とした本格的な屏風下地です。
手間を掛け、全て手作業で一から製作していくのです。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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 ▲修繕後




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 ▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後



 

修繕作業は、慣れることはありません。
決して同じ状態のご依頼品はないからです。
だから、毎日新鮮な気持ちを持つことを心掛けています。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前(右側の本紙が完全に剥がれています)
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前

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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




六曲屏風とは、六枚折りのこと
一双とは、半双が二つで1セットのこと
分かりましたか、、、? 詳しくは、Webで調べてみてくださいね。

今回ご紹介するのは、六曲屏風(一双)の修繕です。
本紙×12枚の修繕と合わせて、とても大掛かりなご依頼でした。

話し出すと私の熱意が止まりませんので、あえて詳細は説明いたしません・・・
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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6枚の本紙(作品)は、絵ではありませんよ、刺繍です。
刺繍も適切な裏打ちを施せば表具になるのです。

6枚の刺繍のイメージから屏風のデザイン(和紙・筋・屏風縁等)を考えました。
テーマは、本紙に馴染む表具。
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某企業様ご依頼の別注制作(オーダー)屏風です。
屏風の柄(デザイン)は印刷紙や既製品紙ではございません。
鳥の子和紙を切り取り、張り込んでいるのです。
デザインは、企業様の発注図面を忠実に再現しております。
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某ハンバーガーショップのメニューではございません。
ハッピーセットとは、幸福屏風のことです。
平安絵巻が「悪いこと」を吸い取り、花鳥で「善いこと」を吹き出すと
言われている幸福屏風。
大変ご好評いただいております。

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友禅染の手法で和紙の上に各色ごとに染め上げたものです。
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もちろん、松月堂表具師によるALL手作りです。

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