カテゴリ: 額装(和額・扁額)
虚山/山紫水明 額装修繕(修理修復)
WORKS vol.407(野村素軒/福生於清約)
野村素軒/福生於清約 額装修繕(修理修復)
WORKS vol.403(兼本春篁/花意竹情)
WORKS vol.399(睦仁(明治天皇)/教育勅語)
WORKS vol.389(玉井香山/雲与我無心)
WORKS vol.373(桜と鳥)
桜と鳥 額装修繕(修理修復)
WORKS vol.362(稲葉心田 他/画賛)
WORKS vol.355(光壽/墨蹟)
安田しげ子/犇く 修繕と額装
戦前の趣ある旧家でお店を営む、Analogue Lifeの岩越さんから書『犇く』を額装にしたいとご相談頂いたのは、昨年のこと。
当初は、書に裏打ちをして額へ納めるという比較的易しい案件と理解しておりましたが、実物(書)を拝見し、また書を大事にしたいという想いを伺い、それでは書を長きに亘り愉しむこと・保存することは困難であることをお伝えしました。
beforeの写真では分からない部分、いわゆる書の内部・裏面の状況は決して良い状態ではなかったということです。岩越さんは、私の長々とした講釈にも熱心に耳を傾けてくださり、とても奥深い根幹を見つめる姿勢に表具師として悦ばしい思いでした。
実際に、修繕を開始してみると書の内部・裏面は、想像以上に劣悪な施しがしてあることが分かりました。
実は、このように一見では予測できない安易な事例は稀ではなくしばしばある為、修繕前にいかなる展開にも対応できるように、あらゆる準備をします。
そうすることで、どんな状況であっても平常でいられます。
今回は、この仕事を三部構成(修繕・下地製作・額装)の映像に納めておりますので、ご覧頂けましたら幸いです。

▲before(修繕前の状態)

▲after

▲before

▲after

▲before

▲after

フレーム(額縁)は、岐阜県各務原市にあるtokotowaの小林さん(指物師)へお願いしました。
小林さんとは、初めてお会いした時に古くからの知り合い(友人)のような印象で、随分長話をしました。色々と話していくうちにいくつか面白い共通点があることも分かり、馬が合うはずです。
もちろん、仕事への向き合い方・技術やアイディアも豊富で尊敬できる素晴らしい方です。
フレームの材は、栗無垢の無塗装で製作していただきました。
栗は腐りにくく、耐水性もあり防腐処理をしなくても長年使用できる優れた木材ですので、今回の修繕と額装の趣旨にとても馴染みます。






額装下地の裏面は、利休色の絓絹(しけぎぬ)を使用しました。
絓絹とは、絓糸を緯に織った平織りの絹織物を指します。絓糸は、繭から生糸を繰るときに、出てくる粗糸で玉節があり、太さが不ぞろいの糸のことでテクスチャーが私好みの材料です。
絓絹を表具で扱うということは、格式ある印であり、本来は然るべき高級な屏風や額装でしか見ることはありません。
但し、今回は伝統的な格式という趣向ではなく、書とフレームの相性と材料としての耐久性を重視した結果自然とそうなっていった感覚です。
私の目指す先は、常にシンプルであることに尽きます。



【安田しげ子/犇く】
寸法 -detail-
・幅:二尺三寸七分 × 高さ:二尺三寸四分/W:720㎜ × H:710㎜
素材-material-
・栗材(フレーム)/chestnut wood
・杉材(下地)/cedar wood
・和紙(純楮紙、他)/washi
・絓絹(裏面)/silk
・正麩糊(小麦粉澱粉)/japanese paste





WORKS vol.332(畫龍點睛/墨蹟)
畫龍點睛(画竜点睛) 額装修繕
WORKS vol.324(遥)
WORKS vol.317(ご依頼主のご祖父様/不動之心)

書/不動之心
額/女桑色
『他によって動かされることのない心』
己を律したものだけが許される言葉のように感じます。
ご祖父様が孫(ご依頼主)へ想いを込めて30年程前に書かれたものだそうです。
家族の絆を深く感じさせられます。
ご依頼主は、接骨院の院長(玄武接骨院運動部)をなさっており、院内の一番大切な空間に掲げたいということで額装のご依頼を頂きました。
誠実さと芯のあるお人柄だと一目お会いしただけでも伝わってきました。
こういう方が院長をされているところは、とても安心できます。
クリック ⇒ 玄武接骨院運動部 Instagram








大丈夫
WORKS vol.305(大野伴睦/同甘共苦)
WORKS vol.299(山田無文/妙心寺派第27代管長)
WORKS vol.291(山口誓子/俳句)
百福壽
金箔額装
WORKS vol.280(ヒロヤマガタ)
WORKS vol.268(頼山陽/蓬莱)
WORKS vol.267(愚公移山)
WORKS vol.262(中村淳子)
必然と偶発の境界
WORKS vol.261(竹栢動心)
夢
蛇の抜け殻

以前ご紹介した、蛇の抜け殻を『 ん 』+『 丸⇒円⇒縁 』のBLOGをご覧いただき、同じような『ん』の額を作ってほしいというご依頼があり、お仕立てした額装です。
大阪府よりお越しくださり、表具に使用する和紙や額縁の仕様など時間を掛けて取り合わせをお選びいただきました。
蛇の抜け殻と言えば『寿』が一般的ですが、実は前回の投稿以降多くの方に『ん』ご好評いただいております。

▲before(抜け殻の状態)





木龍と美脳
WORKS vol.248 僧侶 額装
古文書 額装修繕
いろは歌
海
WORKS vol.236(短歌・額装)
WORKS vol.234(短歌・額装)
Mori Bito(守人)
留め
WORKS vol.217(福山締法/清真)額装
鍛冶神図 掛軸 ⇒ 額装修繕
墨蹟 額装修繕
大和絵 額装修繕

大和絵(やまとえ)は、日本での絵画様式のひとつ。中国風の絵画「唐絵」(からえ)に対する呼称であり、平安時代に発達した日本独自の絵画のこと。「陸絵」「和絵」などとも表記され、「倭絵」「和画」と書いて「やまとえ」と読むこともある。『源氏物語絵巻』などの絵巻物に典型的に見られる。土佐派などの流派に受け継がれ、近代・現代の日本画にも影響を及ぼしている。狩野派は大和絵の伝統と、唐画の技法・主題を統合したと自称する。※wiki参照

▲before

▲after

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作家/不明 作品/大和絵
ご依頼主/大阪府