カテゴリ: ◆巡礼ラボ◆

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▲西国三十三所・納経軸

在来線を利用し、ゆっくり旅をするように埼玉県からお越しいただきました。
遠方からにも関わらず、弊店のみを目的地としてです。
なんとも有難く嬉しいことです。

納経軸は、2016年に
松月堂WEBサイトより、お求め頂いたものです。
西国巡礼の発願は京都府にある東寺からで、満願は高野山で宿坊に2泊して結びとなったそうです。
ちなみに東寺へ参拝した日は、東寺周辺が冠水するほどの大雨で、色々な意味で忘れられない初日だっと仰っていたのが印象的でした。

表装の取り合わせについては、「松月堂でしか思いつかないような掛軸にしてほしい」とご要望いただきました。
仕上りを是非、楽しみにしていてください。

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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

三重県からご姉妹でお越しいただきました。

2019年から数年かけて、ゆっくりマイペースで満願(成満)されたそうです。お話をしていると、仲の良さが伝わってくるご姉妹で、お遍路旅も楽しく巡られたのが想像できます。

そんなお二人に、「表装するなら信頼できる人へ直接お願いしたかった」と仰っていただき、嬉しい限りです。ご依頼主のご祖母様も昔にお遍路をし、掛軸へ表装したものがあり、その掛軸は華やかな印象のものだったので、それとは異なる印象のお軸にしたいとリクエストいただきました。

表具の取り合わせは、大人しい色味に明るさを感じられるような仕立てにすることになりました。
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▲西国三十三所・納経軸

県内の弊店から比較的近いところからのご依頼です。
近いとはいえ、インスタグラムからDMでお問い合わせ頂きました。
ここ数年は、DMからのお問い合わせ(ご依頼)が大変多くなってきました。

ご依頼主は、お若い方なのにも関わらず神社仏閣などに造詣が深く、表装に関してもとても興味を持ってくださっております。
そのお陰で、私の表具に対する講釈もついつい出てしまい、少々長話の打ち合わせになりました。
掛軸の取り合わせは、モノトーンな印象の観音様に合わせて柔らかい色味の裂地でお仕立てします。
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▲四国八十八ヶ所・御影札(御本尊)

カラーの御影札は、御詠歌が印字された包み紙に一枚一枚丁寧に納められています。
この御影札を一枚一枚継ぎ合わせて、大きな一枚物にし、額装へとお仕立てします。
遠方からのご依頼でしたので、打ち合わせやお見積り等は、メールとお電話で進めてまいりました。
その際に役立ったのは、松月堂BLOGに投稿した記事(表装事例/WORKS)です。

WORKSは、延べ数百投稿しているので、手前味噌ながらとても参考になります。
表装のイメージが難しいと思われる方には、松月堂のBLOGインスタグラムを活用して頂けるとイメージが湧きやすいかもしれません。
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▲四国八十八ヶ所・納経軸

二度目のご依頼で、県内からお越しいただきました。

前回は、2017年に西国三十三所の掛軸表装をさせていただき大変良かったということで、今度はお遍路を結願(満願)され、7年振りに再度ご縁をいただきました。

表具師として、とても嬉しく有難いことです。

今回も前回同様に掛軸にお仕立ていたします。




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▲四国八十八ヶ所・納経軸

2024年に松月堂WEBサイトより、納経軸をお求め頂いた方からのご依頼です。

ご依頼主から掛軸の表具(裂地の取り合わせ)は、
『明るめが良いのか、暗めが良いのか、イメージが浮かびません』
というお問い合わせから始まりました。

掛軸を依頼することは、日常からかけ離れていることなので、そういったご相談は本当によく伺います。私は表具師として、その悩みや不安を一つ一つ解消し、最良の表具へと導き出すことを理念にしています。

ご依頼主とは、ショートメッセージにて何度もやり取りを重ねながら、表装の提案をさせて頂きました。




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▲四国八十八ヶ所・御影札(御本尊)

愛知県からオートバイでお越しいただきました。
その日は、西国三十三所の結願を竹生島(宝厳寺)で達成された貴重な日でもありました。

そんなご依頼主は、定年退職後にやはりオートバイで四国お遍路を11連泊で満願(成満)されたそうです。
この御影札を用いて屏風にしたいとのリクエストで、白黒の御影札ということもあり、なるべく装飾のないシンプルなデザインの仕立てにすることになりました。

余談ですが、これからオートバイにて日本一周もされるそうです。
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▲西国三十三所・納経軸(二幅)

ご夫婦で、滋賀県からお越しいただきました。

西国巡礼は、平成時代に一度満願(結願)されており、今回の二巡目は令和元年~5年での達成です。
一巡目は、納経帳で参っており次回は額装や掛軸にしてみたいと思われていたそうで、ご主人と奥様の二幅を表装するご相談をいただきました。
最終的に、二幅共に額装にお仕立てすることになり、ご主人の額装はシックで落ち着いた表具で、奥様の額装は柔らかな温かみのある表具にします。

ちなみに三巡目も考えておられるそうです。
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▲西国三十三所・納経帳

岐阜の薄墨桜で有名なところから、ご夫婦でお越し頂きました。

前回とたまたま続きますが、この納経帳を用いて屏風へ仕立てるご相談です。
数年かけて巡った西国の地を納経帳の日付順に、軌跡を辿るような気持ちになる屏風にしてほしいとの
ご要望でした。

これは、掛軸や額装では中々表現することは、難しいですが屏風なら自由度は増しますので、表具にすることが楽しみでなりません。
どうぞご期待ください。

ちなみに薄墨桜の地は、私にとってとても関係の深いところでしたので、何だか嬉しい気持ちでいっぱいです。
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▲関東三十六不動霊場・納経帳

この二冊の納経帳を携えて、埼玉県という遠方から岐阜までお越しくださいました。

お電話やメールのやり取りでは、伝えきれない想いを表具師である私に直接伝えることが一番の目的であったそうです。
なんとも嬉しいお言葉に感無量です。

今回は、この納経帳を用いて屏風に仕立てます。
ご依頼主の要望はとても明確で、サイズ感や仕様、配置・順番もご来店される前にイメージが仕上がっておりました。
そのお陰で、打ち合わせもスムーズに進み旅のお話しも色々と伺うことができました。
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▲西国三十三所・納経軸

ご夫婦とそのお母様のお三人で、三重県からお越しいただきました。

ご依頼主は、西国三十三所を納経軸で巡り掛軸へと表具にし、家宝として大切にしていきたいと仰っていました。その想いは、私が最も大事にしているところです。
というのも、この仕事を始める前に私はお遍路(四国遍路)を満願(成満)しており、その時に仕立てたお軸は、私の家宝であり巡礼表装する上での指針となっています。

その意味で、ご依頼主の想いは人並み以上に深いところで理解しているのではないかと憚りながら存じております。

お打ち合わせも巡礼の思い出や具体的な表装のお話まで、色々とさせて頂きました。
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▲日本百観音霊場(西国/坂東/秩父)・納経軸

表具師の仕事をしていて、初めて拝見する納経軸です。

御宝印・三宝印のみで拝受された非常に貴重なものですが、起源を辿るとこれこそが本来の姿であると
、ご依頼主より教わりました。
また、このお軸の実現に至るまでには大変なご苦労があったこと常々伺っておりました。

ご依頼主の真っ直ぐな想いには、花山院菩提寺の山本住職のお言葉(教え)にもあります。これにつきましては、私も共感することが多くございます。

未熟な私が講釈を述べることは控えますが、
山本住職のご著書『巡礼の鑑』に巡礼の心得が凝縮されております。

結びに、今回この納経軸とご依頼主のご縁に感謝申し上げます。
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▲before
ご依頼主のご希望によっては、朱肉を除去作業をする場合もございます。
しかしながら、決して簡単にお勧めするものではないので、ご相談の際は慎重にご案内を進めさせていただきます。
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▲after(台紙なし)




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▲before
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▲after
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▲after(台紙なし)




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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

地元である岐阜県からのご来店です。

前回投稿のご依頼主もそうですが、近年若いご夫婦の方がとても増えているように感じております。
一昔前のお遍路のイメージは、定年退職後にゆっくりと巡るというのが通例でしたが、現在はそのイメージも払拭され様々な年齢層の方が、巡礼することの意味の理解を深めながらその地へ足を運んでいる気がしています。

年齢は記号でしかありませんが、元気で健康な体で巡礼が出来ることが何よりです。




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▲西国三十三所・納経軸

2021年に松月堂WEBサイトより、納経軸をお求め頂いた方からのご依頼です。

以前に西国巡礼を結願されており、二巡目のタイミングで表装をしてみたいときっかけになったのが、松月堂のInstagramで、お問い合わせもDMからでした。
とても嬉しいことです。

三重県からご夫婦でご来店(納経軸は里帰り)いただき、工房でどんな表具(取り合わせ)にするか楽しくお打ち合わせ出来たことは、私にとっても良い思い出となりました。




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▲西国三十三所・納経軸

松月堂WEBサイトをご覧いただき、新規のご依頼です。

「今回、初めて表装を依頼するので、何が一番良いのか分かりません。」
「他の依頼主の方は、どんな感じでしょうか?」
と、お問い合わせをいただきました。

遠方の為、どのように進めていけば良いのかもご不安のようでした。
お気持ちよく分かります。
でも安心してください、ご依頼主がやるべきことは、お問い合わせすることくらいです。
あとは、私(表具師)にすべてお任せください。

分からないことは、どんな些細なことでも、じっくり丁寧にご説明いたします。






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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

2018年に松月堂WEBサイトより、納経軸をお求め頂いた方からのご依頼です。

コロナ禍を経ての6年越しの満願(成満)で、松月堂へ里帰りです。
里帰りの納経軸は、何度経験しても嬉しいものです。





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▲第六番・南法華寺(壷阪寺)・奈良県高市郡高取町壺阪 2024年6月吉日

我が家は5人中3人眼鏡。
南法華寺は、眼病封じの観音様とも言われているので、少し意識をしながら参拝しました。笑

境内は、日印友好の証しを感じさせる石像や納骨堂がありオリエンタルな雰囲気もあります。

さて、西国巡礼は2日間で4ヶ寺巡ったのですが、今回から4ヶ寺全てに写経を納めました
まだ幼い子供たちとの巡礼なので、毎度予定通り(お手本となる参拝)に進めることができないことも多いです。ですが、少しずつ家族で成長していく一歩として写経を始めたことは、とても意味がありました。

というのも、写経は私が1人でやっていたら息子と娘が、一緒にやりたいと言い出したのです。なので、先ずは作法と心得を教えて眺めていると、そのまま最後までやりきり、また写経したいという言葉が出てきました。
どんな理由であれ、集中してやりきることは感心します。

親バカですが、良い子に育っております。笑
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次男は、鬼が苦手(笑)
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今回は、長女の出番です
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今回も無事帰ることができました。
ありがとうございました。

PILGRIM -Return safely for you-




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▲第七番・岡寺・奈良県高市郡明日香村 2024年6月吉日

二日目は、明日香村にある岡寺から。
明日香村は、修学旅行以来なので30年ぶりですが、車で向かう途中の景色に当時の思い出が
ほんの少しだけ残っていました。笑

岡寺の周辺から駐車場までの道のりは、細道と急勾配がありますので、お車の際はお気を付けください。
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先ずは、お寺の駐車場でパシャリ!
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華やかな手水舎が歓迎してくれています。DSC06253

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次男も頑張っています。DSC06269
納経軸は手が掛かりますが、それが良いのです。
手を掛けた分だけ、思い出も増えます。
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さぁ、次のお寺さんへ!DSC06389




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▲番外・法起院・奈良県桜井市初瀬 2024年6月吉日


続いて、長谷寺から5分ほど歩いたところにある法起院へ。
法起院は、西国巡礼を開基された徳道上人と深い関わりのあるお寺で、巡礼の故郷とも言えます。
京都山科にある番外・元慶寺と同様にひっそりと佇む景観と趣が私の好みです。

この頃には、雨上がりの曇天が嘘のように熱い日差しが照っており、気持ちが良い参拝が出来ました。
うまく写真に収めることが出来ませんでしたが、境内の左奥へ行くと西国三十三所観音霊場『お砂踏み』がありました。
もちろん、家族皆で一ヶ寺ずつ数えながら巡りました。
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西国三十三所観音霊場『お砂踏み』
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長男も成長し、納経軸のケア(乾かし)も慣れてきました。
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予定していた二ヶ寺の参拝を終え、参道にあったお店で美味しい草餅を食べました。
子供たちよ、早朝からお疲れ様でした。
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▲第八番・長谷寺・奈良県桜井市初瀬 2024年6月吉日


昨年3月以来の西国巡礼です。
それまでに何度か巡礼を予定していたのですが、いずれも何かしらの事情で1年以上空いてしまいました。

この日は明け方から岐阜は大雨で、奈良県桜井市に入っても雨は続いており長谷寺付近も雨が強く、小さい子供もいるため、どうしようか悩みながら駐車場へ止めていた矢先、、、
突然雨が上がり、少し日が差してきました!
こんなことは、私たち家族にとって珍しく一気に足取りは軽くなりました。

長谷寺は小学生の時以来で、その時の印象は『カッコいい登廊がある・何か洒落ている・山の中にある』でしたが、その印象はそのままで境内の配置・デザインが面白く子供も大人もワクワクするお寺でした。
ちなみに妻や子供たちは初めてでしたが、とても興味深く楽しんでいました。

『カッコいい登廊』子供たちが大人になった時に思い出してくれたら嬉しいです。
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門前で早々に階段で遊び出す兄弟
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登廊の途中にあるベンチで休憩する三兄弟(残念ながら逆光です)
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本堂裏から何かを覗いています
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何やらスタンプラリーを始めております
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参拝後、山道にあった蕎麦屋で昼休憩
長男は、蕎麦が大好物です
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京都七福神めぐり/掛軸表装
ご依頼主/三重県

クリック ⇒ 満願の納経軸/三重県のご依頼主

クリック ⇒ 陰影version
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京都七福神めぐり/掛軸表装
ご依頼主/三重県

クリック ⇒ 満願の納経軸/三重県のご依頼主





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▲日本百観音霊場(西国/坂東/秩父)・納経軸

松月堂へ初来訪されたのが、二年前の夏。
その際に、二巡目の百観音は掛軸にしたいということでご相談して頂いたのがご縁の始まりです。

ご依頼主は、参拝(巡礼)にとても誠実・熱心な方で、作法から心得も真面目に取り組む姿勢は、私にとって非常に学びになります。
お人柄も謙虚で実直な印象で、とにかく色々とお話しさせて頂き、あっという間に時間が過ぎてしまったことを覚えております。




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▲坂東三十三ヶ所霊場・納経軸

2022年に松月堂WEBサイトより、納経軸『十一面千手観音』をお求め頂いた方からのご依頼です。

今回の表装納期は特例で、ご依頼主のご親族が受験を控えておられ、その合格祈願として間に合わせたいというご希望でした。
大変長らくお待たせしている多くのご依頼主には、誠に恐縮な事ではございますが、稀に少し早めにお仕立てする場合もございます。

改めてお待たせしている方々へ、私(四代目)は、日々なるべく多くの工程を進める努力をしております。もちろん、良い仕事をすることを大前提として『ゆっくり急いでおります』。
通常納期でお引き渡し出来ないことは、プロとして良くないことであることも重々承知しております。

どうか温かく見守って頂けますと幸いです。




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連休最終日は、子供達のデジタルデトックスDAY(モニター断ち)。

午前は、岐阜の根尾へ行き心を浄化。
午後は、皆んなで車の洗車。
夕方の余った時間に、子供達と写経をしました。

初めての写経ということで入門セットを用意しましたが、想像以上に子供達が集中し丁寧に字と向き合う姿勢に親ながら感動しました。

この写経を次回の西国巡礼の地へ納めたいと思います。
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みんな真剣です。




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一枚一枚、丁寧に『裏打ち・裁断』を施し、表装していきます。




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

満願の地である第33番・華厳寺を終え、その足で兵庫県よりご夫婦でご来店されました。

発願から結願まで5ヶ月程、ご夫婦の想いを込めた満願の納経軸。
長い歳月を掛けた納経軸も数ヶ月で巡った納経軸も私にとっては貴重であり、何より重みは同じでどっしりしています。その想いを知れば尚更です。

表具の取り合わせはお任せで唯一のリクエストは『明るく華やかで』。
ご依頼主と色々お話ができたことで、イメージする為の素材は整いました。
お話することは、とても大事です。

ちなみに松月堂を知ったきっかけは、『あて紙』とご依頼主。
西国霊場のどこかで見つけてみてください、良いことがあるかも知れません。笑
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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

岡山県のご依頼主とのやり取りは現代的でした。
元々、松月堂のWEBサイト・SNSの情報や私(四代目)の想いを熟知されており、初めのお電話以降は、スマホ(iPhone)のメッセージで、写真や文面で何度も打ち合わせをしました。

スマホでのやり取りですのでEメールやお電話と違い、お互い気軽に連絡ができスムーズでした。
もちろん、時にお電話も交えながらご納得いただけるまでお話を詰めることができたことは、とても良かったです。

遠方でご来店頂けなくでも、現代のテクノロジー(スマホのメッセージ)は凄く便利です。
皆さんも今回の事例で松月堂へ問い合わせてみてください。




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▲坂東三十三ヶ所霊場・納経軸(御詠歌)

初めてのご依頼は、2018年。
それからのご縁でいくつか表装のご依頼を頂くようになり、ご依頼主は全国の霊場巡りの軌跡を有益な情報と共に発信されており、私も常に学びと刺激を頂いております。

しかしながら、2020年から流行り風邪の影響もあり長く巡礼を休止されておりました。
2023年頃からようやく巡礼を再開されこの度のご依頼となりました。
坂東三十三ヶ所霊場には未だ御詠歌が存在しますが、それを当たり前と思うのではなく様々な要因のおかげで御詠歌が存在していることをふと考えていただけましたら幸いです。




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▲京都七福神めぐり・納経軸

以前(2016年)に、四国八十八ヶ所霊場の掛軸表装でお世話になったご依頼主からの再依頼で
三重県よりご夫婦でご来店されました
※私(職人)にとって再度ご依頼いただくことは、とても嬉しく有難いことです。

今回は、ご主人の還暦祝い(記念)として京都の七福神を巡られたそうです。
人生・ご家族の節目の縁起物として、贈り物や会を開くことも素敵なことですが、こうしてご夫婦で七福を巡り、形として残すことは情緒あふれる幸福感があるように思います。

ご夫婦にご多幸を願い、表装いたします。
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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

本当に久しぶりの地元からのご依頼です。
近年は、インターネットやSNSの普及のおかげで日本全国からご依頼いただくことが当たり前になっており、地元のご依頼主はとても貴重です。

ご夫婦で西国巡礼を参られ、結願(満願)の地は花山院菩提寺様と決められていたそうです。
※私にとっても花山院菩提寺様は特別なお寺です

表装の取り合わせ(裂地選び)や私の表具の講釈にも熱心に耳を傾けてくださり、掛軸への想いを強く感じる次第でした。
掛軸を収納する桐箱の箱書きも花山院菩提寺のご住職にお願いすると仰っていました。




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

2015年に松月堂WEBサイトより、納経軸『本金西陣織』をお求め頂いたご依頼主が、三重県よりご夫婦でご来店されました。

ご夫婦は、40数年京都に住んでおられたのですが、ご主人の退職をきっかけに三重県に移住されたそうです。(お話をしていた時に京都にお詳しくて納得です)

巡礼は、基本的には一日一ヶ寺とし、寺院やその周辺をゆっくりマイペースで楽しむことを心掛けたこともあり、満願(結願)には8年間掛かったと仰られていました。
また、一ヶ寺毎に写経を納めることも欠かさず。
写経を始められた頃は、何度も練習をし写経セット一式も用意され納得のいくものをお寺へ納められるというお心掛けには感服いたしました。

正に納経です。
ご夫婦の心の余白には学ぶことが多くありました。




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毎年、大寒の頃に古糊の仕込みをします。
古糊は表具師にとって欠かせない材料で、掛軸等をしなやかな仕上がりにさせることができます。
今年は五号(9L)の甕を二つ仕込みました。

寒い中、この作業をしていると段々と心が整ってくるのを感じます。

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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)
ご依頼主/奈良県
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)

ご依頼主/奈良県




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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)
ご依頼主/奈良県
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)

ご依頼主/奈良県




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三冊の納経帳(朱印帳)をそれぞれ掛軸へ表装した事例です。

元々、掛軸にする予定はなかったご依頼主でしたが、松月堂のWEBサイトをご覧いただき掛軸へすることをお知りになられ、奈良県よりお越し頂きましたのは昨年初夏でした。
納経帳を掛軸にすることは、本来とても困難で良い仕上りにはなりませんが、松月堂独自の技術によりしなやかで優美な掛軸へと仕立てることが可能です。
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先ずは、一枚ずつ検品をし滲み止めを丁寧に行います。DSC03324
この最初の下拵えがとても重要です。
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▲重要な工程は公開できませんので、かなり工程は進んでいますが納経帳を解体し、
①一枚一枚裏打ちをして、
② 〃 型に合わせて裁断し、
③ 〃 正確に継ぎ合わせて一枚ものにし、
④一枚物を増し裏打ちを施し、
⑤乾燥させ、
⑥その後、仮張りに張り付け
▼をした状態です。
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▼裂地を継ぎ合わせ仮張りで乾燥させています
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/愛知県

クリック ⇒ 夫婦で二幅一対(過去BLOG)
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/愛知県




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

5年前に松月堂WEBサイトより、納経軸『本金西陣織』をお求め頂いたご依頼主が、兵庫県よりご家族4人でご来店されました。

2018年にあることが切っ掛けで西国巡礼を始められており、巡礼と納経軸にとても思入れがあるということで弊店を選んでくださったそうです。

表装裂地の取り合わせもご家族4人で熟考した末の打ち合わせでしたので、気が付けば2時間を超えていました。
表具師の私にとっては、表装で悩んでくださることは冥利につきます。
最終的には、第一印象に落ち着きました。
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この度、KG情報さま発行の『ドライブお遍路』〜四国八十八ヶ所 クルマ巡礼〜(改訂版)に掲載していただきました。
10年程前にも、『ドライブお遍路2』の掲載でお世話になったことがあるのですが、実はそのもっと以前の初シリーズだと記憶しているのですが『ドライブお遍路』を個人的に愛読していました。

私(四代目表具師)は、几帳面で物事に対して狭く深く追求するタイプの性格なので、中途半端なものにはあまり興味がいきません。

この書籍を愛読する理由は、明確です。
初めての手にした書籍の頃から、内容が濃く現地調査や情報収集が丁寧になされていたことが伺えます。
そしてなりより、「読みやすい・見やすい・分かりやすい」ことに尽きます。
こういった旅本は、さっと開いて頭に情報をインプットできないと意味がありません。

また、読みやすいからと言って内容が気薄なわけではなく初心者にも私の様にお遍路に関わっている仕事をしている身でも学ぶところが多くあります。

ドライブお遍路という自動車で参ることに特化しているところも良しです。とは言え、お車でない方にも十分満足できる内容だと思います。 
もちろん、シリーズを増す毎にアップデートしており、自信を持ってお勧めする御本(書籍)だと言い切れます。

気になってきている皆様、どうぞ手に取ってご一読いただければ幸いです。

Amazon(アマゾン)にてお求めいただけます
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▲1300キロの道のりです
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▲参拝の仕方は大切です
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▲山門から本堂までの順路
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▲松月堂の広告です
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▲情報が細かく丁寧です
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▲一目でわかる情報マップ
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▲松月堂のお遍路コラムページです
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▲取材協力させていただきました ※納経(御朱印)のテクニックは必見です
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▲日帰りを繰り返してお遍路を巡る案内DSC03886
▲1泊2日を繰り返してお遍路を巡る案内
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▲坂東三十三ヶ所霊場・御影札

前回投稿→満願の納経軸/東京都のご依頼主 追加のご依頼は、御影札の額装です。

四国八十八ヶ所霊場の御影札は、有名で所有されていたり見たことがある方も多いのではないでしょうか。お四国同様に坂東三十三ヶ所霊場をはじめ、西国や秩父その他霊場に御影札は存在します。

お写真をよくご覧になってください、、一枚一枚サイズも紙質・厚みも異なるのです。
このままでは表装(額装)出来ない為、先ずは、全ての御影札を同じサイズ・同じ厚みに加工することが必要です。

どんな仕上がりになるかどうぞご期待ください。
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※一枚一枚サイズも紙質・厚みも異なる坂東三十三ヶ所霊場の御影札




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▲坂東三十三ヶ所霊場・納経軸

松月堂のWEBサイトをご覧になり、納経軸『瑞照観音』をお求め頂き、約2年掛けて満願になられました。
弊店は、現在納期が通常よりもかなりお待たせしている状況が続いております。
有難いと思う反面、職人としては、長らくお待たせしてしまう事への申し訳なさとの葛藤と日々戦っています。

そんな日々の中で私は、一日の仕事、目の前の仕事、を確実に積み上げていくことに全てを注いでいます。『一生懸命』ではなく『一所懸命』です。

今回のご依頼主も、とても寛容な方で「急がないので、ゆっくりやってください。」とお言葉を頂きました。有難いです、しかしながら、そのお言葉に胡坐をかくことのないよう『一所懸命』お仕事させて頂きますね。

お待たせしている皆様、もうしばらくお待ちくださいませ。




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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

神奈川県から二度目のご来店です。
以前は百観音霊場の表装依頼で、今回は四国八十八ヶ所霊場の軸装です。

ご依頼主は、伺う限り私と同世代の方で、実直で巡礼にも表装にも情熱をお持ちで、お話ししていてワクワクします。

四国遍路は、これまでに5回成満(満願)されており、お越しくださった日はお遍路の帰り道(遠回りにも関わらず。。。)でした。
本当に嬉しい限りです。

この度の軸装(掛軸)は、ご依頼主のリクエストで通常の仏表装とは異なる形式でお仕立てします。
どうぞお楽しみに。




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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸
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▲四国八十八ヶ所霊場・御影札

納経軸は、軸装で。
御影札は、額装にいたします。

ご依頼主はご夫婦で、車遍路で満願(成満)されました。
仕事や私用の合間を縫って4年の歳月をかけ、県毎に区切り打ちの巡礼旅だったそうです。

私も車遍路でしたが、その時は一度で満願を達成したため、記憶も一度になってしまいますが、数年間掛けて巡ることでお四国での季節感や文化や風土をより味わえているのではないかと羨ましい気持ちになります。笑

とても仲の良いご夫婦でしたので、表装の打ち合わせも楽しく進めることができました。




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

コロナ禍になる前の2019年に松月堂online storeにて納経軸をお求め頂き、西国巡礼を開始したもののコロナが流行し始めたことをキッカケに、巡礼を一旦お休みを決断されたご依頼主。
この2、3年はそういったお声を沢山伺いました。もちろん、最善の配慮を行いながら巡礼をされる選択をされたお話も少なくありませんでした。

そのような世の中であったことで、より深く神社仏閣へ参ることの意味や在り方をそれぞの方々が思考されたことと思います。

このご依頼主は、ご夫婦で巡礼されたそうで、松月堂へお越しくださる前日に信州の善光寺さまへ参り、当日は岐阜の華厳寺さまで晴れて満願(結願)になり表装のご相談を兼ねてご来店頂きました。

改めて、満願おめでとうございます!




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

松月堂栗田表具店Instagram(巡礼表装)のとある投稿記事(仕上がり事例)に一目惚れいただき、そこからDMのご縁でご依頼いただきました。

私(四代目)は、職人作業と同じく仕上がった表具(掛軸・額装・屏風)の写真撮影にも一枚一枚時間を掛けて丁寧に記録しています。
理由は、シンプルです。
手塩にかけた表具を格好良く撮影し、ご依頼主とそうでない方々にもご覧いただき表具の魅力を感じてもらいたいからです。

なので、写真だからと言って一切の妥協は許しません。
そんな私の思いが、Instagramを通じて伝わることは嬉しくてなりません。

また、大阪府から華厳寺の帰りにお越しくださり、直接お会いすることもでき有難い限りです。
改めて感謝申し上げます。




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ご依頼主のリクエストを全てお答えした、松月堂フルオーダーの納経帳(西国三十三ヶ所霊場)です。
表紙には、豪華な正絹金襴(西陣織)を使用しました。
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少し遡った記事ですが、、、
今年(2023年)の仕事始め、一番最初のご依頼主は神奈川県からお越し頂いたご夫婦でした。

『人気のお店は立地条件が良いから』という言い訳はしないと10年前に誓い、アクセス(交通機関)の悪い岐阜(中濃地方)という田舎ではありますが、表具師という仕事で日本全国から頼られる職人になりたいと藻掻いていた頃を思い出しました。

あの時から、いつしか日本全国(少し海外も)からのご来店・ご依頼を頂くようになり、ついに仕事始めに関東のお客様とご縁を頂けるようになり、こんなに縁起の良いスタートはありません。

ご依頼主のご夫婦は、2019年のコロナ前に発願し、気を配りながらの少しづつ進めていく巡礼をされていました。その為、一度は来店時期を延ばすお心遣いもございました。
また、とあるお寺様で御朱印間違いの珍事もあったそうなのですが、ご主人が「これは、プレミアだ!」とポジティブに笑い話をしてくださりました。

『心が温かいな』そして何より、
『仲睦まじいご夫婦だな』と心が和みました。

手前味噌になってしまうのですが、松月堂へお越し下さるご依頼主の方は、皆さん本当に寛容で懐の深い方ばかりで、いつも学ぶことが多くあります。旅の思い出話もとても楽しく拝聴しています。

私は、ずっと岐阜にいるのですが、全国へ飛び回っているように錯覚することがしばしばございます。笑

この場を借りて、皆様に感謝申し上げます。

追記
ご来店後、ご夫婦は関で刃物をご覧になられ、その後、名古屋⇒伊勢と東海三県を巡られたそうです。
ちなみにメインは、松月堂だそうです!嬉しい!




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▲第五番・葛井寺・大阪府藤井寺市 2023年3月5日

少し前のことですが、約1年振りの西国巡礼をしてまいりました。
ここ数年、参拝日の天気に恵まれていることは、子連れ家族としては大変有り難いです。
葛井寺は、大阪府藤井寺市藤井寺にある真言宗御室派のご寺院で、本尊は日本最古の十一面千手観世音菩薩が祀られております。
残念ながら本尊ご開帳は毎月18日の為、拝むことは出来ませんでした…。
次回は、18日に合わせて参拝したいと思います。

子供達は普段から神社仏閣へ連れていくこともあり、基本作法は少しずつ身に付いています。
家族で西国巡礼始めてから早6年が経ち、もう少しで半分に到達しそうです。我が家は、ゆっくりマイペースですが、時に身を任せながらこれからも巡っていければと思っております。
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末っ子の次男は、山門の仁王像にビビッてしまい、参拝中はサンシェードを自分で下ろし終始隠れていました。お陰でゆっくり参拝できました。笑
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まだ隠れています。笑
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今回も無事帰ることができました。
ありがとうございました。

PILGRIM -Return safely for you-




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発願は、40年前。

表装の依頼で、愛知県からご夫婦でお越しくださいました。

とても仲の良いご夫婦で、ご結婚される以前の学生時代から西国巡礼を始められたそうです。

仕事や子育てに追われる日々を送りながら、少しずつ巡礼を重ねて、40年の月日を経てようやくの満願(結願)になられました。

ここまで時間を掛けたのだから、表装にも思いを込めたいと探していた先に松月堂へ辿り着いたと仰ってくださいました。

何とも嬉しいお言葉。
40年分の思い、私は表具で受け止めます。
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おそらく京都で一番伺っているご寺院。
ここへ来ると、いつも安らかな気持ちになり、なんだか落ち着きます。
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