カテゴリ: 良品は、格好良い
和紙と木綿
vida don miel

本日、良き人とのご縁がありました。
物事を始めたり、それを広く伝えるためには、積極的に行動することが良いとされているような気がします。
しかしながら、私はそれがどうも似合わないタイプの人間でして、少しずつ着実に物事を進めたがってしまいます。
そんな私を必要としてくださる方がいることに、心が弾みます。
日々精進です。

vida con mielさんのはちみつ、とても美味しいです。
Living_birdとWASHIKAKU
本美濃紙 障子張り

美濃竹紙工房の鈴木さんの漉いた本美濃紙です。
鈴木さんの和紙は、なかなか手に触れることのできない貴重な品ですが、縁あって障子張りに使用させていただきました。
その貴重さのせいもあってか、現代では障子張りに用いるのはとても贅沢なことになってしまっています。しかしながら、これが最も適した使用方法だと理解しています。
もちろん、表具する上で掛軸の裏打ちや屏風の下張り等々多岐にわたって使用しますが、それは表具の構造や機能面において和紙の働きが良いからであって、手漉き和紙本来の美しさや温もりは、一見では感じられません。
陽の光を絶妙な具合に調節して透かす和紙の明かりは、障子でしか味わえないのです。
光の調節以外にも、夏は暑さを抑え、冬は冷気から守り、一年を通して湿度をコントロールし、通気性も備えています。純楮の手漉き和紙なので、丈夫で長持ちします。
良いことを挙げたらキリがないですが、やはり現実的には高価な物なので手に取りづらいと思います。
私は表具師として、和紙に限らず様々な材料を作ってくださる職人さんへ一つでも多く依頼をし、その関係性を継続できればと常に危機感を持ちながら仕事をしています。
GIRIDOとWASHIKAKU
神棚 -GIRIDO-

この度、神棚を新しく迎えることにしました。
本来なら7年半前に工房をリノベーションしたタイミングで、、、
と思いながら、元々あった神棚をどうすれば良いのかしばらく悩んでいましたが『GIRIDO(ギリ戸)』と出会い、7年半の霧が晴れました。
GIRIDOを創られた、woodpeckerの福井さんに神棚への想いを伺い、自分の理想としていたものに明確な奥行や輪郭が付いたような気がしています。
12月の中旬に、直接お店(woodpeckerさん)へ頂戴に上がった際には、GIRIDOを製作している宮師(唐箕屋本店さん)のお弟子さんとお会いする機会にも恵まれ、三人で長らく立ち話が出来たことは運が良かったです。
モノを創る人、モノを作る人、モノを求める人が一堂に会する。
モノを手に入れる時は、こうでなくてはならない。
良い新年が迎えられそうです。






良い具合に収まりました。
しめ縄

例年であれば我が家で実った南天を拝借したものを妻が手作りしていましたが、
今回は、ユーカリさんというお店でしめ縄を迎えることにしました。
大切な物は、なるべく直接手に取れる距離であることと、以前から妻のお気に入りのお店であることも肝要です。
黒米と紙垂のモノトーン具合とシンプルな仕立てがとても気に入っています。





冬支度
共感と商い

先日、リスペクトしている方から本を頂きました。
この本を拝読し、私は既に開化堂さんの「推し」 であったことに気づきました。
開化堂さんのような企業やお店が、恐らく文化を継承し未来へ導いていくのだと思います。
茶筒は、5年前にKaikado Cafeで手に入れたものです。
開化堂 → https://www.kaikado.jp/
note はじめました。

『椅子と時間』
もうすぐ小学一年生になる長女へ入学祝いとして、シューメーカーチェア(WERNER/SHOEMAKER CHAIR)をプレゼントした。
↑という冒頭からはじまる、私の個人的な思いや趣味趣向をblogやInstagramとは別の伝え方で綴っています。
どうぞ表具師栗田浩次の『note』宜しくお願いします。
↓クリック↓
https://note.com/kuritahyogu

SHOEMAKER CHAIR NO.49

関の刃物
スツール60
木曽さらわ
WASHIKAKUと子供の日
白い短冊掛軸

名古屋にある月日荘さん企画のもと製作した『短冊掛け』です。
裂地は表情豊かなカディコットンで、通常の短冊掛軸を再構築するように高さ・巾・糸巾・軸先のサイズ感を細かく見直しています。
全ては、短冊が自然に引き立てられるようにする為の仕立てであることが目的です。
短冊という小さなフォーマットで、書・絵画・アートを気軽に愉しんでみてください。
YouTubeでProduction video(製作動画)も公開しております。
クリック ⇒ 短冊掛軸 production video - YouTube
張る・撫でる・打つ・断つ・付ける・継ぐ・結ぶ
表具師の基本動作を映像に納めています。
手仕事でしか成し得ない技をご覧ください。
余談ですが、先日ある中学生の動きの所作を映像で拝見しました。
無駄のない動き、一点集中する瞬発力、次の初動への流れ、大の大人が心を打たれてしまいました。
彼の師からすれば、まだ発展途上ではあるのですが、僕にとっては動き(所作)を見つめ直す貴重なキッカケになりました。
無駄がないとは決して余白が無いというわけではなく、一瞬の間(余白)を大切にしようとする心が彼から感じられ、その部分に人となりが現れてくるのだと思います。
僕もそうなれるように精進せねば。



Sサイズ・Mサイズ・Ⅼサイズで展開しています。


september
白い葉書
雨上がりにて
水玉模様
mini kabuto & koinobori
REC
glass
パッケージの重要性
表装工房 SINCE 1920

僕がデザインしたアイアンのモニュメントです。
杉山製作所さんでフルオーダーで製作していただき、早一年が経ちました。
今年で創業100年を迎えるにあたり、感謝の意を込めて何か記念になるものを残したいとずっと思っていました。
...『経年変化』だ。
そう閃いた瞬間に鉄(アイアン)のプロフェッショナルである杉山製作所さんへお願いすることは自然な流れでした。特殊な表面加工を施したこのアイアンは、脚の部分は雨にも強い錆止めがされており、メインの部分は長い年月を掛けて表情が不規則に変化するように工夫されています。
僕のオーダーを全て叶えてくれました。
※文字をくり抜くことで夜の存在感を引き出すアイディアは杉山製作所の職人さんです
決して看板ではなく松月堂のシンボルとなるようなモノをイメージしてデザインしたこのモニュメントには、いくつかの想いが込められています。
皆さん、弊店へご来店の際には是非気に掛けてやってください。




