染織家の伊村夕子さんの布を表具させていただきました
掛物という表現
染織家の伊村夕子さんの布を表具させていただきました
表具
この文字からは、見栄えや華美な装飾といった表層的なことを連想してしまうだろう…。
しかしながら、それは些か安易である。
ここ数年、私は表装美という言葉を意識しているが、ここで言う『美』は、表具の構造美や機能美といった一見では理解しがたいものであり、時間を掛けて説明するに他ならない。
私の求めている表具は、書や絵画を表装技術を持って下支えする事が第一本命で、表具の取り合わせ(デザイン)というものは、不自然でなければ良しであり、超絶技巧とも無縁である。
例えば、軸装することで本紙(作品)の未来は、数百年先まで残すことが可能だが、取り合わせ部分は、修繕の都度潔く新しくするものであり基本的には残らない。
本紙の経年変化に合わせて、やはり不自然でない取り合わせをし、維持させていく。
表具することは、決して大袈裟なことではなく所有者・作者の想いを手助けする、御用聞きのような位置付けとして理解してもらえると幸いである。
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【日置路花 軸装 -Jikuso-】
寸法 -detail-
・幅:二尺四寸×高さ:三尺二寸/W:727㎜×H:970㎜
素材-material-
・綿/cotton
・麻/linen
・正絹/silk
・和紙(純楮紙)/washi
・檜葉/wood
・銅/copper
・正麩糊(小麦粉澱粉)/japanese paste
はくうんおのずからきょらいす
松山萬密(妙心寺派第27代管長)書
『青山元不動(せいざんもとふどう)』とセットで使用される禅語です。
青山という本体は不動であるが、白雲が去来することによって時々刻々相貌を変えていき、さらに趣を増すこともある。自分は泰然としていて、かつ変化してやまない。
この言葉が似あう人に憧れます。
お問い合わせ → info@shogetsudo-hyoso.jp
本紙(作品)のイメージをデザイン表具で表現しました
使用する裂地の色味・柄はもちろん、軸先にもこだわりました
【Hina・JIKU】が桃の節句を華やかな空間にしてくれます
初節句を祝う女の子へ『一生モノの贈り物』を
掛軸は大切に扱えば、一代を見守ってくれます
でも、そこには『本物』の技術が不可欠
松月堂・四代目表具師が全工程手作業で心を込めてお仕立てしています
【Hina・JIKU】
作品:立雛(友禅和紙)
裂地:西陣織(武田菱)※アクセント部
軸先:朱塗り蒔絵唐草
収納:高級二重上桐箱(加州塗り箱・タトウ箱・美術品用防虫香付き)
※高級桐箱(タトウ箱・美術品用防虫香付き)に変更可
本紙サイズ【巾:46㎝ × 高さ:64㎝】
掛軸サイズ【巾:65㎝ × 高さ:158㎝】※軸先含む
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