▲西国三十三所・納経軸
ご夫婦とそのお母様のお三人で、三重県からお越しいただきました。
ご依頼主は、西国三十三所を納経軸で巡り掛軸へと表具にし、家宝として大切にしていきたいと仰っていました。その想いは、私が最も大事にしているところです。
というのも、この仕事を始める前に私はお遍路(四国遍路)を満願(成満)しており、その時に仕立てたお軸は、私の家宝であり巡礼表装する上での指針となっています。
その意味で、ご依頼主の想いは人並み以上に深いところで理解しているのではないかと憚りながら存じております。
お打ち合わせも巡礼の思い出や具体的な表装のお話まで、色々とさせて頂きました。