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三冊の納経帳(朱印帳)をそれぞれ掛軸へ表装した事例です。

元々、掛軸にする予定はなかったご依頼主でしたが、松月堂のWEBサイトをご覧いただき掛軸へすることをお知りになられ、奈良県よりお越し頂きましたのは昨年初夏でした。
納経帳を掛軸にすることは、本来とても困難で良い仕上りにはなりませんが、松月堂独自の技術によりしなやかで優美な掛軸へと仕立てることが可能です。
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先ずは、一枚ずつ検品をし滲み止めを丁寧に行います。DSC03324
この最初の下拵えがとても重要です。
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▲重要な工程は公開できませんので、かなり工程は進んでいますが納経帳を解体し、
①一枚一枚裏打ちをして、
② 〃 型に合わせて裁断し、
③ 〃 正確に継ぎ合わせて一枚ものにし、
④一枚物を増し裏打ちを施し、
⑤乾燥させ、
⑥その後、仮張りに張り付け
▼をした状態です。
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▼裂地を継ぎ合わせ仮張りで乾燥させています
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