先日、愛知県名古屋市にある『川原田家住宅』へ仕事の打ち合わせを兼ねて伺いました。
昭和12年に建築された二階建て木造建築で、至る所に職人の粋を感じられる豊かな住宅でした。
私は表具師なので、襖や障子を見ればその建築の質やポテンシャルもある程度、測ることが出来ます。
ポイントとしては、
・築年数に対しての建付けの良さと納め方
・襖や障子に使用されている材料と仕立ての良さ
何故かと言えば、建築において襖や障子はあまり意識の届かない部分であることが多く、そこに予算を掛けない傾向にあるからです。
しかしながら、名建築であれば逆にその細部にこそ意識を配る為、自ずとそれ以外の部分も相乗効果で、質の高い建築物になってくるのです。もちろん、職人の質も高いものが求められていきます。
この住宅は、正にそれである。
川原田家住宅主屋 文化遺産オンライン (nii.ac.jp)
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