
通常、ご朱印帳の紙の厚みや素材では、掛軸にするのは困難です。
しかもご朱印帳の紙の種類・サイズは、販売元によって個体差があります。
数百種類あるご朱印帳の紙の状態を熟知し、表装の方法を変えていかなければなりません。
その方法とは、例えば、裏打ち和紙の種類(厚みや素材)を変えることであったり、糊の配合や加える水の加減の調整であったりします。表装の工程には、一定の答えはないので、その都度適切な方法をアジャストさせていく経験と知識と発想力が求められます。
何故か、そういった面倒なことに魅せられている自分がいます。


ご朱印帳を丁寧に解体するところから良い仕上がりになる勝負は始まっています。







西国三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装
ご依頼主・滋賀県