2025年02月

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作者/山田無文(臨済宗 妙心寺派管長)
題目/清寥々
形式/表創
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読み/せいりょうりょう
意味/清々しく静かなさま
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使用裂地(天地)/正絹 玉入り古代パー(西陣織)
  〃 (中廻し)/正絹 静波文様(西陣織)
軸先/焼物
軸棒/檜材
収納箱/桐箱・タトウ付き
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▲before(表装前は、色紙の状態です)
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作者/玉井香山(大徳寺 芳春院)
題目/雲与我無心
形式/表創(額装)
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『雲与我無心』
読み/くもとわれとむしん
意味/自由自在に漂う雲のように我もまた無心となること
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下地/組子下地(白杉)
和紙(台紙部分)/墨(手染め)
和紙(本体部分)/本美濃紙を含めた五種の異なる純楮和紙
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▲before(表装前は、短冊の状態です)
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作者/尾関桃林(大徳寺 大仙院)
題目/心
形式/表創(台表具)
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読み/こころ(しん)
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裂地/正絹玉入り古代パー(西陣織)
和紙(台表具)/墨(手染め)
軸先/鉄砂流(焼物)
軸棒/吉野杉
鐶/赤銅
収納/張り箱(湊紙) ※松月堂栗田表具店 謹製
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▲before(表装前は、短冊の状態でした)
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表具は、掛軸・額・屏風というものが代表例として挙げられます。
しかしながら、現代の暮らしの中に表具は、うまく溶け込めていないように感じます。
その要因として、住む様式や文化の変化なのかと思われがちですが、幾分それだけではない気がしています。

私の解釈は、旧時も現在も表具の類を好む気質のある人は変わらず存在するものだと理解しています。

では、何が足りていないのかと言うならば、その媒体と空間を提案し具現化できる演出家が僅かしか存在しないことです。
そして、その『きっかけ』さえあれば、表具の類に魅せられる趣向の人たちは私の期待を超えるほど存在すると考えています。

この単純な構造であり、しかし難しい世界観をAnalogue Lifeさんと『手仕事のある風景展』という『きっかけ』からご提案できれば幸いです。

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手仕事のある風景展 vol.2
鍛冶工房弘光・松月堂栗田表具店・須浪亨商店・鉄瓶工房高橋・丹羽ふとん店・富貴堂

2025年2月22日(土)― 3月2日(日)
※初日職人在廊/定休日:2月25日(火)

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Analogue Life
〒467-0004 名古屋市瑞穂区松月町4-9-2,2F
Tel 090-9948-7163
https://analoguelife.com

〈展示期間中〉
Open 12:00〜18:00
Closed 2/25(火)のみ

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会期のご案内です。

来週から名古屋市の『Analogue Life』さんで開催されます、

企画展「手仕事のある風景展 vol.2」に表具師として参加いたします。


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手仕事のある風景展 vol.2

鍛冶工房弘光・松月堂栗田表具店・須浪亨商店・鉄瓶工房高橋・丹羽ふとん店・富貴堂

2025年2月22日(土)― 3月2日(日)

[ 初日職人在廊/定休日:2月25日(火) ]

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Analogue Life

〒467-0004 名古屋市瑞穂区松月町4-9-2,2F

Tel 090-9948-7163 https://analoguelife.com


〈展示期間中〉

Open 12:00〜18:00

Closed 2/25(火)のみ


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以下、Analogue Life店主より


日本には昔ながらの技法を守りながら、ものづくりを続ける職人たちが全国各地にいます。

地域ごとに独自の手仕事が根付いている国は世界的にも多くはなく、日本におけるものづくりの特徴のひとつとされています。

代々受け継がれてきた技は長い年月の中で磨かれ、今もなお職人たちの手によって研ぎ澄まされています。

一方で、その技をさらに発展させ新たな形へとつなげる人や 異なる分野から職人の世界に入り、独自の視点で技を深めていく人も存在します。

近年では、若い世代が伝統を大切にしながらも、現代の暮らしや感性に寄り添ったものづくりを模索し、新たな広がりを見せています。

今回の展示では、職人たちの確かな技と長年の経験から生まれた品々に加え、時代に合わせた新たな表現もご紹介します。

日本の手仕事がこれからも受け継がれ、次の世代へとつながっていくことを願いながら。

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墨を磨り、色味を調整し、墨色を用意。
今回は、厚みの異なる三種の楮和紙を手染めしました。
良い具合です。




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今年初めに買い求めた書籍は、表具師道の核となる待庵のこと。

写真・言葉・思考の全てが改めて新鮮で深い。
紛うことなき私の礎となることでしょう。

装丁も素晴らしい。
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四年前に、小川糸さんの本に初めて出合いました。
それまでエッセイというものに少し距離を置いていた私でしたが、大切な人から頂いた「真夜中の栗」を読んでみたら、自分の想像していた世界とはまるで違うものでした。

月並みな言葉ですが、知らないことは損でしかない、、、
糸さんの紡ぐ言葉は、私の懐にすんなり入り込み心地良いのです。
そして、私の心の視界と見る視点を広く鮮明にしてくれました。
もしかすると、糸さんだったから良かったのかも知れません。

とにかく、「今夜はジビエ」を少しずつゆっくり読むことが近々の私の楽しみです。




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作者/千宗旦
題目/自画賛
形式/行の行(和紙風帯)

天地は、和紙
中廻しは、裂地
一文字は、金襴
軸先は、象牙
表具の取り合わせ、寸法の割付も依頼主の意のままに
私が用意したものは、和紙風帯くらい
もう十数年のお付き合い
阿吽の呼吸である
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老松の美しい金細工。

衝立に使用したのは久しぶりでしたが、金細工の上品な輝きと時代を選ばない構図とデザインは、やはり秀逸です。
裏面は、依頼主の希望で金屏風に使用する金箔紙の中でも上等な純金色の箔押紙を張りました。
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