2024年04月
冊子の修繕と保存 其の二(中身)
冊子の修繕と保存 其の一(表紙)
状態の甚だしい冊子(帳面)を修繕させて頂きました。
afterのお写真をご覧になると少々気になる点があるかと思われます。
既存の冊子は、糸で和綴じされていたものでしたので、本来であれば修繕後同じように和綴じすることが常でありますが、それはどちらかというと美術品としての側面に偏っているのかもしれません。
しかしながら、保存という観点で見てみると違和感が生まれてきます。
この冊子はご依頼主と相談の上、美術品としての要素より貴重な資料として重要なものだと理解したため、敢えて和綴じをせず一枚一枚単体であるべきと設定し、修繕を施しました。
もちろん頁は、既存の並び順にしています。
また、今後資料に触れることも考慮し、四方は和紙で余白を設け、既存にはなるべく負担を掛けさせないように工夫しています。
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after(題箋も同様に施しています)
題箋を剥がすと元々の記載が現れた為、これも資料と判断し敢えて張り直しをせず単体として扱っています。
▲before(裏表紙)
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after
afterのお写真をご覧になると少々気になる点があるかと思われます。
既存の冊子は、糸で和綴じされていたものでしたので、本来であれば修繕後同じように和綴じすることが常でありますが、それはどちらかというと美術品としての側面に偏っているのかもしれません。
しかしながら、保存という観点で見てみると違和感が生まれてきます。
この冊子はご依頼主と相談の上、美術品としての要素より貴重な資料として重要なものだと理解したため、敢えて和綴じをせず一枚一枚単体であるべきと設定し、修繕を施しました。
もちろん頁は、既存の並び順にしています。
また、今後資料に触れることも考慮し、四方は和紙で余白を設け、既存にはなるべく負担を掛けさせないように工夫しています。
▲before
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▲after
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▲before
▲after(題箋も同様に施しています)
題箋を剥がすと元々の記載が現れた為、これも資料と判断し敢えて張り直しをせず単体として扱っています。
▲before(裏表紙)
▲after
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屏風の下地(骨組み)
Adjust
四国八十八ヶ所霊場・御影札
WORKS vol.345(山川宗玄/照用同時)
WORKS vol.344(枕屏風と小さな絵画)
WORKS vol.343(陰影ver.)
WORKS vol.343(日本百観音霊場・掛軸)
日本百観音霊場(西国・坂東・秩父)/掛軸表装/特上仕上げ
ご依頼主/神奈川県
クリック ⇒ 陰影version
風帯の裏は、贅沢に外廻しと同じ表装裂地を使用します
上質な本金鍍金の八双金具と軸先
高野山奥の院・箱書き
高級二重箱(塗り箱+上桐箱)セット
WORKS vol.342-2(襖・四本立/故事ことわざ)
戦前の旧家(川原田家住宅)、襖・四本立の修繕と表具。
case1-2(引手のクリーニング)
本当に良い襖は、引手を見れば一目瞭然である。
今の時代にこの真鍮の引手を職人へ依頼したら、納期と予算を想像するだけで憂鬱になってしまう。
それ程に材料(素材)と精巧な技術が吹き込まれている。
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after
▲before
▲after