2024年01月

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箔がもたらす、輝き。
それは、とても美しい。

本来、仏の掛軸は薄暗い本堂に掲げてあるもので、光量の少ない条件であっても箔や金襴が輝くことで存在を知らせてくれるのです。
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/三重県
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/三重県




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イメージは、銀世界。
だから、表具に色素は要らない。

表具に使用した素材も裂地(布)ではなく、紙表具(和紙)にすることで和紙でしか表現できない簡素な表情が、より雪国の寒々しい印象を演出してくれています。
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絵/達磨図
形式/行の行
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福田刃物工業株式会社さんへ伺いました。

今日ご一緒させて頂いたお二人は、
強い矛と盾を持ち合わせているような理想的な方でした。
どちらが矛なのか盾なのかという単純なことでは決してありません。

お二人の目指すものは、とてもシンプルですが
その内部構造は、複雑で繊細で熱い。

そういう企業の製品は、当たり前だが信用できる。

良い学びを頂きました。ありがとうございました。

クリック→ KISEKI :(超硬合金包丁)

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整然としたとても綺麗な仕事場です。
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クラブチームのような社員さんロッカールーム。
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嬉しいお心配り。
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ボスの部屋には、JORDANのユニホーム。
同じ物を僕の事務所にも掲げてあります。サインはありませんが、、笑




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強い横折れの甚だしい状態の本紙。
自然な優しい修繕の為、染み抜き等は行っておりません。
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毎年、大寒の頃に古糊の仕込みをします。
古糊は表具師にとって欠かせない材料で、掛軸等をしなやかな仕上がりにさせることができます。
今年は五号(9L)の甕を二つ仕込みました。

寒い中、この作業をしていると段々と心が整ってくるのを感じます。

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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)
ご依頼主/奈良県
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)

ご依頼主/奈良県




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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)
ご依頼主/奈良県
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)

ご依頼主/奈良県




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三冊の納経帳(朱印帳)をそれぞれ掛軸へ表装した事例です。

元々、掛軸にする予定はなかったご依頼主でしたが、松月堂のWEBサイトをご覧いただき掛軸へすることをお知りになられ、奈良県よりお越し頂きましたのは昨年初夏でした。
納経帳を掛軸にすることは、本来とても困難で良い仕上りにはなりませんが、松月堂独自の技術によりしなやかで優美な掛軸へと仕立てることが可能です。
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先ずは、一枚ずつ検品をし滲み止めを丁寧に行います。DSC03324
この最初の下拵えがとても重要です。
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▲重要な工程は公開できませんので、かなり工程は進んでいますが納経帳を解体し、
①一枚一枚裏打ちをして、
② 〃 型に合わせて裁断し、
③ 〃 正確に継ぎ合わせて一枚ものにし、
④一枚物を増し裏打ちを施し、
⑤乾燥させ、
⑥その後、仮張りに張り付け
▼をした状態です。
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▼裂地を継ぎ合わせ仮張りで乾燥させています
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)×40マス
ご依頼主/奈良県


一冊の御朱印帳を解体して、掛軸にしたものです。
通常の掛軸表装と異なる松月堂独自の技法で、仕立てております。
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)×40マス
ご依頼主/奈良県




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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)×35マス
ご依頼主/奈良県


一冊の御朱印帳を解体して、掛軸にしたものです。
通常の掛軸表装と異なる松月堂独自の技法で、仕立てております。
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装/御朱印帳(納経帳)×35マス
ご依頼主/奈良県





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作品(書)を書き上げる前の段階から、ご依頼主である書家さん自ら額装のデザインを思考され、そのリクエストに応える形で仕立てた額装です。
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津軽三十三観音霊場/額表装
ご依頼主/大阪府

以前からお世話になっている方からのご依頼で、津軽三十三観音というとても貴重な霊場の額装をさせて頂きました。

津軽三十三観音は、青森県内の各地に広がっており歴史は古く寛永四年(1751年)に御国三十三所として始まったそうです。
巡礼というとお遍路(四国八十八ヶ所霊場)が有名ですが、全国各地に霊場は存在し、その土地ならではの歴史や文化が脈々と伝わっており、何よりそこでしか感じることのできない景色があります。

津軽三十三観音、いつかお参りに行ってみたい霊場です。

公式サイト ⇒ 津軽三十三観音霊場
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津軽三十三観音霊場/額表装
ご依頼主/大阪府




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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/京都府
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/京都府




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作/一条兼良
書/懐紙
形式/行の行

一文字と中廻しと軸先は、ご依頼主所有の裂地。
天地の裂地(焦げ茶)は、それに合わせて
弊店で仕入れた裂地。
中央の二種の金襴をグッと引き立てるようなイメージで表装しました。
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状態の甚だしい本紙(作品)部分のみでお預かりしたものを修繕しました。
厚みのある本紙でしたので、丁寧に裏打ち剥がし、掛軸として適正な裏打ちの厚みに調整し、表装しました。
目立っていた縦シワもなくなり、健康的な本紙になっています。
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本紙は強い巻癖が付いており、それによって縦シワが強く入っていました。
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本紙の裏面です。




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このお線香は、奈良県のご依頼主からの頂きもので、三本が一本になった珍しいお線香です。何より香りがとても良く、心が落ち着きます。
 

昨年、最初のご依頼主は神奈川県からのご来訪。
今年、最初のご依頼主は奈良県からのご来訪。
 

何年も前からイメージしていたことは、自分の理想としている表具師のスタイルで、岐阜までわざわざ私に会いに来てもらえる人になることでした。
 

今年も嬉しく有難い年始です。
 

岐阜の田舎で、しかも表具師という知名度も需要も乏しい仕事で高い目標を持ち続けることは、私の様に気づきの遅かった人間にとっては、簡単ではありません。
 

2024年も気合い入れます。
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福寿の双幅は、松月堂の所有物で私が知る限りでも30年は経っていたものを仕立て直ししました。
別段、状態が悪いわけではなかったのですが、今の松月堂のスタイルに装いを変えたかったからです。
やるべき仕事を優先させていた為、構想から3年程時間は掛かってしまいましたが、イメージ通りの仕上がりになりました。
細かな意匠の説明は専門的になってしまうので割愛しますが、双幅である利点を活かしたシンメトリーを基にめでたい『紅白』を薄めのえんじ色と光沢感のある銀色で演出しました。

福寿という縁起の良い題材なので、今後は毎年お正月の愉しみとして掲げていきたいと思います。
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あけましておめでとうございます
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

松月堂栗田表具店 四代目
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元旦は、恒例の氏神様へ新年のご挨拶に伺うのですが、そこで珍しい出来事が。
家族五人でおみくじ【吉】をコンプリートしました!!
左から『末吉・小吉・中吉・吉・大吉』という引きの強さ。

一人ずつおみくじを開いていくのが我が家のスタイルなのですが、三人目まではいつもと変わらずでしたが、四人目が異なるくじを引いた時からもしかしてこれは、、、という雰囲気に。
皆で息を呑みながら、開いてみると『小吉!!!』神社の境内でささやかながら歓声があがりました。
こんなに嬉しい『小吉』は、初めてです。笑

ポジティブな私は、今年は例年以上に何か良い事が起こりそうで ワクワクしております。




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