2023年07月

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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

コロナ禍になる前の2019年に松月堂online storeにて納経軸をお求め頂き、西国巡礼を開始したもののコロナが流行し始めたことをキッカケに、巡礼を一旦お休みを決断されたご依頼主。
この2、3年はそういったお声を沢山伺いました。もちろん、最善の配慮を行いながら巡礼をされる選択をされたお話も少なくありませんでした。

そのような世の中であったことで、より深く神社仏閣へ参ることの意味や在り方をそれぞの方々が思考されたことと思います。

このご依頼主は、ご夫婦で巡礼されたそうで、松月堂へお越しくださる前日に信州の善光寺さまへ参り、当日は岐阜の華厳寺さまで晴れて満願(結願)になり表装のご相談を兼ねてご来店頂きました。

改めて、満願おめでとうございます!




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

松月堂栗田表具店Instagram(巡礼表装)のとある投稿記事(仕上がり事例)に一目惚れいただき、そこからDMのご縁でご依頼いただきました。

私(四代目)は、職人作業と同じく仕上がった表具(掛軸・額装・屏風)の写真撮影にも一枚一枚時間を掛けて丁寧に記録しています。
理由は、シンプルです。
手塩にかけた表具を格好良く撮影し、ご依頼主とそうでない方々にもご覧いただき表具の魅力を感じてもらいたいからです。

なので、写真だからと言って一切の妥協は許しません。
そんな私の思いが、Instagramを通じて伝わることは嬉しくてなりません。

また、大阪府から華厳寺の帰りにお越しくださり、直接お会いすることもでき有難い限りです。
改めて感謝申し上げます。




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作/久保田万太郎
書/
俳句(墨蹟)
形式/台表具(短冊掛軸)

『 夏の月いま上りたるばかりかな 』

夏の夜に浮かぶ月、少しでも涼を感じてもらえたらとイメージしながら表具しました。
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▲before ※表装前の短冊の状態です




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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/大阪府




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絵/親鸞聖人
形式/略式仏表具(仏表装)
※本堂の厨子内に綺麗に収まるサイズで再表装しています

表装裂地は、お寺のご住職と打ち合わせをし取り合わせしたものです。
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修繕前のお軸と比べて天地を短くしている意図は、厨子の中に丁度で納める為です。
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天は、無理に曲げられ。
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地は、底で余っている状態。
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作/仙厓義梵
絵/
福禄寿(画賛)
形式/草の行(茶掛け)

やんわりとした墨画の主張を邪魔しない様に、良い意味で地味になるように取り合わせしています。
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▲before ※風袋と一文字は、修繕し再使用しています
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▲before
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作/山口誓子
書/俳句
額/白木無垢材

『 炎天の遠き帆や わがこころの帆 』

海面にぼんやりと船の帆が見える印象で表具しています。
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絵/十一面千手観音立像
形式/真の行(仏表装)

漆黒の中に仄かに煌めく、十一面千手観音立像。
本紙の経年具合と漆黒を引き立てる取り合わせとして、薄茶系を基本にしました。

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掛物を空間に添えるだけ。
ただそれだけで、格好が良い。




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