2022年09月

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字の如く、三段になっていることからそう呼ばれています。
この表具形式を正式には行の行と言い、茶道・華道を嗜んでいる方なら馴染みがあるかと思います。

三種の裂地を扱いながら、本紙(作品)を引き立てる取り合わせ作業はとても悩みます。
対比・調和・繋がり…といった言葉を頭に浮かべながら導き出していきます。
今回は、古裂と金襴を取り合わせました。
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表装していないマクリの状態の本紙(絵画)。※マクリは通称です
折れ・破れ・虫食い・経年劣化で状態は良くありませんが、本紙の修繕を施し、裏打ち・表装することで作品の未来を変えてあげることが出来ます。
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絵/富士図(絹本)
形式/行の行(横物)
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▲before




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▲after




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以前ご紹介した、蛇の抜け殻を『 ん 』+『 丸⇒円⇒縁 』のBLOGをご覧いただき、同じような『ん』の額を作ってほしいというご依頼があり、お仕立てした額装です。

大阪府よりお越しくださり、表具に使用する和紙や額縁の仕様など時間を掛けて取り合わせをお選びいただきました。

蛇の抜け殻と言えば『寿』が一般的ですが、実は前回の投稿以降多くの方に『ん』ご好評いただいております。
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▲before(抜け殻の状態)
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作/はる(書道家)
書/木龍

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作/はる(書道家)
書/美脳
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一文字や風帯に用いられる表具裂。
竹屋町は、金糸縫の一種で紗や羅などの薄物に平金糸や色糸で文様を縫ったものです。
十七世紀に京都の竹屋町の辺りで優れた紗が織られ、それに縫いをしたため、このような名称となったと言われています。
好きな表装裂の一つです。
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関東三十六不動尊霊場/掛軸表装
ご依頼主/神奈川県




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 神社仏閣/額表装/ご朱印帳(納経帳)
ご依頼主/熊本県




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書/清修梵行深入仏海
形式/草の草

茶掛けをより簡素に。
風袋を省く。
取り合わせの裂地も淡い色彩で。
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