2022年06月

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先日、愛知県からお越しくださったご依頼主の賜弘法大師号1100年記念の御影札です。
これを額装にお仕立ていたします。
是非、仕上がりを楽しみにしていてください。DSC00124




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表に釘を見せない無双仕上げの屏風縁の留は、一発勝負。
良い仕上がりになりました。
初お披露目は、ご依頼主にとっておきます。DSC00132




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屏風に使用する縁の準備。
無垢の良さや経年変化をより楽しんでもらう為、敢えてコーティング処理をしていません。




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掛軸は大きな一枚ものではなく、プラモデルの様にパーツを継いて構成されています。

継ぎ目は、1分(約3㎜)です。94B82EF5-84C3-4F1C-B059-F95C548D05D1




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表具師は、帙(ケース)や貼り箱も仕立てます。

もちろん、ご依頼品を収納することを目的とした特注の場合に限りますが。

今回は、ご依頼主のオーダーに合わせて古裂を使用しました。

和紙・裂(布)・糊・糸で仕立てられるものは恐らくどんなものでも可能です。

例えば、和綴じ・御朱印帳も特別な時にだけ仕立てます。

全て表装技術が成せる技です。
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プラスチック製ではなく、骨
小鉤を使用しています。

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上蓋の裏は、金銀砂子紙で化粧しています。



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先日、久しぶりに糊桶を新調しました。

あまりの仕立ての良さに思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

蓋のデザイン・小口の滑らかな仕上げ・シームレスと思ってしまう程のしっとりとした繋ぎ目・そして、ステンレス製のタガが全体を引き締めてくれている。

木桶は管理に少々手が掛かりますが、使っている感があって良い。

これから自分の手に馴染ませていくのが楽しみです。
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御影札は洋紙(パルプ系)の為、和紙と比べると伸縮性があり耐久性も劣ります。

その為、補強と保存性を兼ねて和紙(楮紙)でニ層〜三層の裏打ちを施します。

また、裏打ちのお陰でピンと張りのある御影札になり、見栄えもより美しくなります。



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書/二行書
形式/明朝表具

本紙覆輪は、白。
明朝筋は、淡い藍色。

いずれも五厘幅です。
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西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/奈良県




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▲特別な場所
旅の最終日は、因島からの絶景でスタートです。

様々な人と出会う旅でしたが、ラストは再会を約束していた方の地元でもある尾道で一番の場所を案内してもらいました。
新尾道駅まで迎えに来て頂き、その足で先ずこの景色。
普通の観光では見られない所を限られた時間の中で色々と教えてくれました。

彼とは同世代ではありますが、生まれも育ちも全く異なる間柄で、三年前にあるご縁がきっかけで出会う事となり今回で三度目です。

会って間もなく古くからの友人の様な関係性が自然と構築され、近況報告に始まり家族や仕事の話を永遠と語らいました。

遠い地でしかも大人になってからこんなに仲良くなれる人はそうはいない。
有難いことです。


今回の旅で、尾道・倉敷・岡山・牛窓と普段見ている景色とは違った日本の良さや暮らしを知ることができ、『羨ましいな』『瀬戸内は良いな』と思うと同時に自分の住む街の魅力をもっと探求したいという思いに改めて気付くことが出来ました。一人旅は良いものですね。笑

そして今度は、私が辿ったルートを家族と一緒に旅しようと思います。
妻よ、子供たちよ、ありがとう。
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またいつの日か必ず。




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▲牛窓の海
海なし県に住む私にとって、瀬戸内の海は無いものねだり。
岡山駅から在来線・ローカルバス・徒歩で辿り着いた牛窓は、空腹の末に頂ける御馳走と同じである。

『浄化されていく』 そんな心境になった。

ずるい、三割増しでよく見えてしまうが、そうではない。
その土地の素材自体が良いから、言い訳はできない。
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▲御茶屋跡(牛窓随一の立地に佇むお店)
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良い所です。




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▲滔々
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『滔々御崎 二階の宿』に宿泊しました。
ゲストへの細やかな、配慮・気配りを感じられる良い宿でした。




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▲おばんざい野の(最高の料理・お酒・珈琲・空間・そして何より店主のホスピタリティがgood!)


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▲大原美術館(素晴らしい所蔵の数々)
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▲倉敷民藝館(建築物に惚れ惚れ)
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▲岡山後楽園(鶴鳴館)
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広大な敷地の後楽園、見とれてしまい写真をほとんど撮ってなく残念。



その他に岡山県美術館・オリエント美術館も巡り、朝から夕方まで芸術を詰めすぎて頭はパンク状態でした。笑




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▲尾道の海

先日、仕事とプライベートを兼ねて一人旅に行ってきました。
家庭があり自営をしながらの生活の中でまとまった休みを取り一人で行動するのは、十数年ぶりのことです。

家族に後ろめたい気持ちとワクワクが混同する中、節目となる年齢に差し掛かり今自分に足りない何かを見つけに行く事が最大の目的でした。

旅先に選んだ場所は、広島(尾道)・岡山(岡山市、倉敷、牛窓)の四ヶ所で、交通手段は電車・バス・徒歩と決め、瀬戸内の景色や風土をゆっくり味わうことが重要です。

細かなルールとしては、なるべく携帯を触らない・音楽を聴かない・一冊だけ本を持っていく・色んな人に話しかけるといった具合です。

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▲Cafe & Bar Atmosphere(ジンジャエール&チーズサンドお勧めです)




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▲千光寺からの眺め
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▲おっ!こんなところに三十三ヶ所観音堂が! 合掌




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▲ジブリの世界




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▲水尾之路(カルボナーラ旨かった)DSC09717
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▲おのみち歴史博物館(近くに無数にある飲み屋街が気になる)




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▲阿智神社(倉敷の守り神)
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▲美観地区(倉敷市倉敷公民館)
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坂東三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/千葉県




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