2021年11月22日 日本百観音霊場・三幅一対・額装 左から、坂東・西国・秩父です。中央に『南無観世音菩薩』、両脇に『墨彩観音・白衣観音』実は、ご依頼主は百観音を始める前に遠方にも関わらず茨城県から松月堂へお越しになり、どのようなカタチにするのかご相談を頂いておりました。軸装にするのか、屏風にするのか、表具の取り合わせはどうするのか、色んなことをゆっくりお話ししながら一つ一つ決めていきました。表具師として、その全ての時間はとても有意義であり、様々な事を学ぶことができました。
2021年11月18日 WORKS vol.221(西国三十三ヶ所霊場・額装) 紅為・加州塗りの額縁光の当たり方により色味の変化が楽しむことが出来ます。西国三十三ヶ所霊場/額表装/御詠歌ご依頼主/茨城県
2021年11月07日 WASHIKAKU/行灯 行燈とも書くように、灯りは橙である。一説によると、ヨーロッパの住宅照明は、やがて来る夜更けを迎える為に暖色系であったり、間接照明を好むそうです。温もりのある橙の灯りに、国境は無いようです。
2021年11月06日 補彩 本紙(作品)は、既存の情報のみで構成されていることが理想です。ヨーロッパの修復の様に当時の作品を復元することが目的ではありません。故に作業は、難航します。作品を残すこと(修繕)は、当時の情報を正しく伝えることでもあるのです。それが結果として、歴史資料にもなり得るからです。その意味で、下支えとして最低限の色を補う作業が補彩です。