2021年06月28日 簑掛け 額装・屏風・襖に用いる下地の製作過程の一コマです。見た目から鎧掛けとも言い、一寸毎に重ねていき簑掛けだけで五層(五重)になっています。と言っても何が何だか分からないと思います。要するにとても複雑で手が込んでいるという事です。下地に張り込む和紙は、異なる特徴を持った和紙で構成されています。【下地の構造】①骨下地(組子下地)②骨縛り③胴張り④蓑掛け(五重)⑤蓑押さえ⑥中受け⑦上受け⑧上張り(化粧張り)全ての工程に意味があり、表装する上でこの下地の役割は数十年に亘り大いなる機能を果たしていきます。
2021年06月25日 雨上がりにて 本日、打ち合わせで月日荘さんへ。伺う道中、突然の雷雨に見舞われましたが、到着する頃には嘘の様な晴やかな天気。艶やかな庭木が歓迎してくれました。とても素敵な空間でした。
2021年06月21日 WORKS Vol.194(神社仏閣・額装・御朱印帳) 蛇腹式の御朱印帳(納経帳)を解体して、一枚一枚裏打ちを施し、正確に裁断後、丁寧に継ぎ合わせて一枚物にしております。神社仏閣/額表装/ご朱印帳(納経帳)ご依頼主/静岡県
2021年06月20日 西国御詠歌 数ヶ月前にお越しいただいたご依頼主の西国三十三ヶ所霊場の御詠歌の納経軸です。僕よりもお若い方で、二度も結願しておられます。僕は現在、一巡目の途中なのですが、二度三度巡りたくなる気持ちはとても共感できます。それほどに西国巡礼は魅力があるのです。巡礼を始めるきっかけは様々ですが、今は少し弊害がある世の中。それでも変わることなく巡礼の文化は続いています。ご依頼の一点一点は僕にとって貴重なお品です。今回は、これを額装にします。長らくお時間を頂き恐縮ですが、もうしばらくお待ちください。
2021年06月19日 表装形式 行の行 茶道・華道をやられている方なら馴染みのある真行草のことです。行の行は通称三段表具と呼び、字の如く三種の裂地を使用して仕立てる掛軸のことです。表具師は、この三種の取り合わせと本紙(作品)のバランスに是非が問われているのです。
2021年06月04日 掛軸の部分修理 掛軸の本紙(作品)に損傷が無く、表具部分に傷みや破損がある場合は部分修理することが可能です。通常の修繕・仕立て直しと比べると予算もかなり抑えることができます。気になっている方は、お気軽にご連絡ください。▲before▲after▲before▲after