2020年10月31日 染み抜き Vol.41(藤田嗣治) 藤田嗣治は、日本生まれのフランスの画家・彫刻家。フランスに帰化後の洗礼名はレオナール・ツグハル・フジタ。 第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動、猫と女を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。エコール・ド・パリの代表的な画家である。 ※wiki参照▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after作家/藤田嗣治 作品/猫の親子ご依頼主/岐阜県
2020年10月30日 お帰り御朱印軸 2014年3月に松月堂から旅立った御朱印軸が、四国遍路を終えて戻ってきました。ご夫婦の思い出が詰まった、足掛け6年の御朱印。 お遍路を重ねるにつれて、お軸への想いが強くなり、依頼する際には職人さんに直接お願いすると決めていたそうで、埼玉県からご来店いただきました。「表装は全てお任せします。」と嬉しいお言葉までいただきました。ここ数年、関東圏からお越しのご依頼主がとても増えており、 本当にありがたく思っております。
2020年10月27日 ピンセットと指先 修繕作業の重要な工程である裏打ち剥がし。3〜5層の異なる和紙を一枚一枚剥がし、本紙(作品)のみにすることが目的です。裏打ちを剥がす道具のメインとなるのがピンセットと指先です。それぞれの長所を活かしながら、適材適所で道具を使い分け少しずつ丁寧に和紙を剥がしていきます。根気のいるこの作業で大事なのは、リラックスすることです。
2020年10月25日 二度目の西国巡礼 横額装用の満願納経軸(御朱印軸)です。 一度目は、7年前に軸装のご依頼を頂き、二度目の今回は額装に仕立てます。前回表装させて頂いた際の感動が二度目の巡礼のきっかけになったそうで、再度愛知県からお越し頂きました。本当に嬉しい、表具師冥利に付きます。ご依頼主は僕と同年代で、とてもお若い方です。若い層の方にも表装・巡礼の世界に興味を持って頂くことは僕の理想であり、使命であると思っています。
2020年10月23日 染み抜き Vol.40(中井 弘) ▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲ before▲after作家/中井 弘 作品/観音菩薩ご依頼主/愛知県
2020年10月19日 大作の八曲屏風(四国八十八ヶ所霊場) 製作期間3ヶ月無いものを生み出す、、、そんな思いで仕立てた大作の八曲屏風です。言葉にするのはもったいないので、何も語りません。※某ご寺院様より特別な許可を得て撮影しております四国八十八ヶ所霊場/屏風表装/御影札/御朱印帳ご依頼主/香川県
2020年10月17日 昨日と明日は晴れ 今日はあいにくの雨。そんな中、仕上がった掛軸と屏風のお引き取りに兵庫県からご来店いただきました。出来栄えに喜んでいただき、ようやくホッとしました。お足元の悪いところ本当にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。
2020年10月16日 風帯の中身 掛軸にしつらえる風帯の製作準備をしています。風帯は金襴を使用することが多く煌びやかな印象がありますが、その内側なのでイメージが湧かないかと思われます。薄っすら白く見えるのは、和紙で裏打ちを施している証拠です。風帯は、折り目を付け畳んで収納するので、柔らかくふっくら仕上げることが大切です。
2020年10月13日 検品と調査 修繕する掛軸は先ず、検品・調査・写真撮影を行います。その後、3〜5種類の刷毛(道具)を使い分けながら、本紙(作品)に付着している埃や塵・汚れを優しく丁寧に取り払っていきます。気を抜くと本紙を傷つけてしまうので、息を殺して刷毛を指先のような感覚にし神経を研ぎ澄まします。 この時に検品・調査の質が問われます。入念な準備をしておけば、安心に繋がるのです。
2020年10月10日 染み抜き Vol.39(龍) ▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after▲before▲after作品/龍ご依頼主/岐阜県
2020年10月08日 百観音の御詠歌 左から、坂東・西国・秩父です。御詠歌で百観音を満願されたことは、とても貴重なことなのです。この御朱印軸は、ご依頼主の想いの詰まった愛情溢れるもので、僕に会ってお願いしたいと茨城県からお車でお越しいただきました。常用でずっと飾りたいというリクエストから、今回は三幅一対の額装にすることになりました。ご依頼主の想いも込めて表装させていただきますね。
2020年10月05日 工房の日常 今日は、軸装にする本紙や裂地の肌裏打ち準備で工房内は賑わっています。基本的に一度に7~8幅の掛軸を同時進行で行います。この数は、集中力と体力が良好に保てる数で、どんなに急ぎでもこれ以上は増やさないようにしています。職人作業は、無理をすると良い結果が得られないこともあるからです。