2018年04月
拘りの桐箱
ヒトメボレ
仙厓さんが描く蛙
四国八十八ヶ所霊場・本金表装

本金仏表装は、贅の限りを尽くした仕様の掛軸です。
本金の色味は、ギラギラしていないので豪華さの中に『品』があります。
ゆえに、表具師の僕でもその見栄えに毎度うっとりしてしまいます、、
さて、ここからが本題ですが、みなさんにとって『良い掛軸』とは何だと思いますか、、、
上質な材料・素材を使用した高価な掛軸のことでしょうか、
とにかく安価で、納期の早い掛軸のことでしょうか、
カタログ見本のイメージ通りの掛軸のことでしょうか、
僕にはどれもピンと来ないですね。
では、『良い掛軸』とは何かと言うと、並の材料でも高価な材料でも、然るべき技術で、扱う人(ご依頼主)のこと想い、丁寧に仕立てたものこそが『良い掛軸』なのです。
だから、僕が仕立てる掛軸はすべて『良い掛軸』なのです。
おそらく物を大事にする方なら、伝わると思います。

表装裂地:豪華本金・特上正絹(西陣織)




表装形式:真の真(最も格式のある仏表装)





軸先&八双:本金鍍金・高級透かし金軸

加州塗り・高級二重【上】桐箱
高野山奥の院・箱書き

四国八十八ヶ所霊場/掛軸表装/本金特上
ご依頼主/東京都
四国八十八ヶ所霊場・特上額装
WORKS Vol.52
千宗旦の消息
消息とは手紙のことです。尺牘(せきとく)とも言い、特に茶席では茶人の消息を珍重します。
ご依頼主からは、既存の雰囲気を一変させ、減り張りのある表具にしてほしいというオーダーです。
ボンヤリした茶系のイメージから先ずは、中廻しを紺系にして本紙(消息)へ自然に目が行くようにしています。天地は本紙の色味と合わせ、風帯は台張り(本紙廻りの白系の和紙部分)の色味と合わせ、軸先を黒系にすることで、表具にリズム感を持たせました。
果たしてこれが正解なのか、、、いつも自問自答していますが、ご依頼主のご要望と笑顔が僕の原動力になっています。

▲before

▲after

▲before

▲after
※一文字は、ご依頼主の意向で省いています(より簡素に仕立てる茶の湯の精神ですね)

▲before

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ご依頼主からは、既存の雰囲気を一変させ、減り張りのある表具にしてほしいというオーダーです。
ボンヤリした茶系のイメージから先ずは、中廻しを紺系にして本紙(消息)へ自然に目が行くようにしています。天地は本紙の色味と合わせ、風帯は台張り(本紙廻りの白系の和紙部分)の色味と合わせ、軸先を黒系にすることで、表具にリズム感を持たせました。
果たしてこれが正解なのか、、、いつも自問自答していますが、ご依頼主のご要望と笑顔が僕の原動力になっています。

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※一文字は、ご依頼主の意向で省いています(より簡素に仕立てる茶の湯の精神ですね)

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