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▲四国八十八ヶ所・納経軸

2024年に松月堂WEBサイトより、納経軸をお求め頂いた方からのご依頼です。

ご依頼主から掛軸の表具(裂地の取り合わせ)は、
『明るめが良いのか、暗めが良いのか、イメージが浮かびません』
というお問い合わせから始まりました。

掛軸を依頼することは、日常からかけ離れていることなので、そういったご相談は本当によく伺います。私は表具師として、その悩みや不安を一つ一つ解消し、最良の表具へと導き出すことを理念にしています。

ご依頼主とは、ショートメッセージにて何度もやり取りを重ねながら、表装の提案をさせて頂きました。




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▲四国八十八ヶ所・御影札(御本尊)

愛知県からオートバイでお越しいただきました。
その日は、西国三十三所の結願を竹生島(宝厳寺)で達成された貴重な日でもありました。

そんなご依頼主は、定年退職後にやはりオートバイで四国お遍路を11連泊で満願(成満)されたそうです。
この御影札を用いて屏風にしたいとのリクエストで、白黒の御影札ということもあり、なるべく装飾のないシンプルなデザインの仕立てにすることになりました。

余談ですが、これからオートバイにて日本一周もされるそうです。
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▲西国三十三所・納経軸(二幅)

ご夫婦で、滋賀県からお越しいただきました。

西国巡礼は、平成時代に一度満願(結願)されており、今回の二巡目は令和元年~5年での達成です。
一巡目は、納経帳で参っており次回は額装や掛軸にしてみたいと思われていたそうで、ご主人と奥様の二幅を表装するご相談をいただきました。
最終的に、二幅共に額装にお仕立てすることになり、ご主人の額装はシックで落ち着いた表具で、奥様の額装は柔らかな温かみのある表具にします。

ちなみに三巡目も考えておられるそうです。
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作/清澤満之
書/諸法無我
形式/行の行(三段表具)

『諸法無我』
この世に存在するものは因縁によって生じたものであり、永遠不変の実体ではないこと。
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