カテゴリ:屏風(金屏風) > 屏風(修繕)
八曲屏風 修繕・染み抜き
韓国で仕立てられた屏風と8枚の絵。
ご依頼主のご要望は、本紙(絵画)8枚の修繕及び染み抜きです。
現状の屏風は仕立てが粗悪な為、再利用は不可。おそらく本紙8枚の染みの一番の原因は、屏風下地によるものかと推測されます。
また、然るべき表装がされていない表具(屏風)の剥し(解体)は、容易ではありません。ましてや彩色の染み抜きは、リスクを伴う為、修繕プランの組み立ては困難を要します。
もともと本紙には、補強と保存を兼ね数層の薄い和紙で裏を打つのですが、その仕事も具合が悪い為、古い裏打ち剥し(解体)も長時間かかりました。
ちょっと難しくなってしまいましたが、分かり易く言うと、一番表にくる本紙(絵画)以外を全て取り換えており、修繕前の本紙の環境と、修繕後の本紙の環境の差は、プレハブ小屋と数寄屋建築くらいの格差があるといことです。
本紙(作品)は住む環境によって見映えも保存も変わるのです。
伝えるって難しいですね、、、

▲修繕前

▲修繕後

▲修繕前

▲修繕後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲修繕前(表具の化粧がうるさい印象があります)

▲修繕後(本紙に合わせた色味の取り合わせをしました)

天地の緞子縁取りの化粧前

天地の緞子縁取りの化粧後

本紙に細い筋廻しを施すことで、絵画を品よく引き立てる効果を出しています。

天地の緞子縁取り(太目部分)と本紙筋廻しの色味(金茶色)を合わせることによってトータルバランスを考えいています。



屏風の保管袋も用意しました。
ご依頼主のご要望は、本紙(絵画)8枚の修繕及び染み抜きです。
現状の屏風は仕立てが粗悪な為、再利用は不可。おそらく本紙8枚の染みの一番の原因は、屏風下地によるものかと推測されます。
また、然るべき表装がされていない表具(屏風)の剥し(解体)は、容易ではありません。ましてや彩色の染み抜きは、リスクを伴う為、修繕プランの組み立ては困難を要します。
もともと本紙には、補強と保存を兼ね数層の薄い和紙で裏を打つのですが、その仕事も具合が悪い為、古い裏打ち剥し(解体)も長時間かかりました。
ちょっと難しくなってしまいましたが、分かり易く言うと、一番表にくる本紙(絵画)以外を全て取り換えており、修繕前の本紙の環境と、修繕後の本紙の環境の差は、プレハブ小屋と数寄屋建築くらいの格差があるといことです。
本紙(作品)は住む環境によって見映えも保存も変わるのです。
伝えるって難しいですね、、、

▲修繕前

▲修繕後

▲修繕前

▲修繕後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲染み抜き前

▲染み抜き後

▲修繕前(表具の化粧がうるさい印象があります)

▲修繕後(本紙に合わせた色味の取り合わせをしました)

天地の緞子縁取りの化粧前

天地の緞子縁取りの化粧後

本紙に細い筋廻しを施すことで、絵画を品よく引き立てる効果を出しています。

天地の緞子縁取り(太目部分)と本紙筋廻しの色味(金茶色)を合わせることによってトータルバランスを考えいています。



屏風の保管袋も用意しました。
六曲屏風 一双 修繕
東京と滋賀と岐阜と井芹蘇泉
先日、修繕を終えた本金屏風(井芹蘇泉:作)をご覧になるため、ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人で松月堂へお越しいただきました。
所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。
A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。
この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。
技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。



▲修繕前






▲修繕後

※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人
所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。
A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。
この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。
技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。



▲修繕前






▲修繕後

※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人