カテゴリ: 額装(和額・扁額)

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大野伴睦/同甘共苦
額/加州塗り(黒艶消し)

読み/どうかんきょうく
意味/苦楽を共にする
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作/山田無文(太室無文)
額/女桑

愛知県豊田市出身の臨済宗の僧侶で、花園大学名誉学長・臨済宗(妙心寺派第27代管長)を務められた。
華々しい経歴を持たれた僧侶の書だと思うと難しく見えてしまうかもしれませんが、そうではなく、デザインとして見てみると、独特の少し丸みを帯びた書体で、私は初めて拝見した時から今も尚とても好みの書です。
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作/山口誓子
書/俳句
額/白木無垢材

『 炎天の遠き帆や わがこころの帆 』

海面にぼんやりと船の帆が見える印象で表具しています。
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百種の福と、
百種の壽。
何とも縁起の良い構図。

この書は、二代目の祖父のもので10年程前に、工房の押入れから見つけ出し近頃まで保管していた。
祖父は、割と器用な人であった為、こういった類いのものは稀ではない。 
決して立派なものではないことは、百も承知ではある。

その中でも百福壽は、私の気に入っている作品で、シンプルな額装に仕立てた。
フレーム(額縁)もマット部(縁取り)も何も飾らないことが、この贅沢な書の内容には丁度良い。

それにしても良く書いてあると感心してしまう。
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彫刻家のご依頼で製作しました。
本格的な襖や屏風・額装と同じ構造の組子下地で仕立てた金箔の額装です。
側面も同じ金箔紙で施すことで、立方体として成り立ち、死角のないアートワークにしています。
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作/ヒロヤマガタ
絵/ハイビスカス
額/パールシルバー艶消し

ヒロ・ヤマガタ/HIRO YAMAGATA(1948年5月30日 )は、画家・美術家である。滋賀県米原市出身。アメリカ在住。本名山形 博導(やまがた ひろみち)。
国内ではカラフルなシルクスクリーンアーティストというイメージが今なお強いが、世界的にはむしろレーザーやホログラムを使った現代美術家として知られ、先端的なイリュージョニストとして現在も活動している。
※wiki
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作/頼山陽
書/蓬莱
額/チーク

頼山陽は、大坂生まれ江戸時代後期の歴史家・思想家・漢詩人・文人。
主著に『日本外史』があり、これは幕末の尊皇攘夷運動に影響を与え、日本史上のベストセラーとなった。※wiki
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作/所英男(格闘家 )
書/愚公移山


愚公移山(
愚公、山を移す
何事も根気よく努力を続ければ、最後には成功することのたとえ。

格闘家らしい、強い意志を感じる言葉です。
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作/中村淳子
下地/本格組子下地(白木の杉材)
※数種類の和紙を何層も張り重ねて下地を形成しています
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中村先生の創造には、幾重にも積み重ねた試行錯誤の裏付けがある。
その姿勢は、意欲そのもの。
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作/中村淳子
下地/本格組子下地(白木の杉材)
※数種類の和紙を何層も張り重ねて下地を形成しています
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書/夢
フレーム/加州塗り・黒艶消し
マット/古代パー
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以前ご紹介した、蛇の抜け殻を『 ん 』+『 丸⇒円⇒縁 』のBLOGをご覧いただき、同じような『ん』の額を作ってほしいというご依頼があり、お仕立てした額装です。

大阪府よりお越しくださり、表具に使用する和紙や額縁の仕様など時間を掛けて取り合わせをお選びいただきました。

蛇の抜け殻と言えば『寿』が一般的ですが、実は前回の投稿以降多くの方に『ん』ご好評いただいております。
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▲before(抜け殻の状態)
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作/はる(書道家)
書/木龍

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作/はる(書道家)
書/美脳
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作/吉村美瑤
書/いろは歌

いにしえから今日までこの国に在り続けている
『いろはにほへと ちりぬるを』

桜の花は儚く、
散る時は春の風に吹かれゆらゆらと漂う

吉村さんの書から伝わる情景です。
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書家/吉村美瑤 作品/海

母なる海
生命の起源
どこまでも深い
優しく包み込んでくれる

そんな思いが込められた作品です。
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『足引の 山のしげみの迷ひ路に 人より高き白百合の花』

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作家/はる(書道家) 作品/Mori Bito(守人)

鳥の様に見える中央の書は、守人と書いてあります。
はるさんの創造力にいつも感動させられます。
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本紙(作品)を修繕し、
額の下地を作製し、
下地に和紙や裂地で化粧を施し、
本紙を張り込み、

そして、最後に額縁を本体に取り付けていきます。本体・本紙に粗相がないよう進めていく作業に失敗は許されません。

やり直しの効かない『留め』の工程は、緊張しないことが一番です。D68C3B18-565F-4E53-AEE1-18E93C77CCEBE137AE2F-774D-4898-9E4F-C63EC2187826




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作家/福山締法(曹洞宗管長・永平寺79世貫首)
作品/
清真
ご依頼主/岐阜県




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鍛冶神図は、鍛冶神信仰の代表的な掛図です。

火の神、鍛冶の神として全国的に信仰されている三宝荒神と、刀を打つ刀匠を中心とした構図で描かれており、主に鍛冶屋の仕事場(工房)の神棚などに祀られています。
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▼修繕(修理修復)前

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大和絵(やまとえ)は、日本での絵画様式のひとつ。中国風の絵画「唐絵」(からえ)に対する呼称であり、平安時代に発達した日本独自の絵画のこと。「陸絵」「和絵」などとも表記され、「倭絵」「和画」と書いて「やまとえ」と読むこともある。『源氏物語絵巻』などの絵巻物に典型的に見られる。土佐派などの流派に受け継がれ、近代・現代の日本画にも影響を及ぼしている。狩野派は大和絵の伝統と、唐画の技法・主題を統合したと自称する。※wiki参照
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作家/不明 作品/大和絵
ご依頼主/大阪府




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作家/中村淳子(彫刻家) 

彫刻家が表現する絵画。
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淡きこと雲の如く
 
『物事に執着しないこと』

僕はダメですね…色んなことに執着してしまっている 汗
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作家/頭山満 作品/淡如雲
ご依頼主/岐阜県




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作家/はる(書道家) 作品/真

いつも思う、先ずは真っすぐ向き合ってみること。
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作家/はる(書道家) 作品/生きる

優しく柔らかい表情の中に、秘めたる力強さが宿っている。
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藤田嗣治は、日本生まれのフランスの画家・彫刻家。フランスに帰化後の洗礼名はレオナール・ツグハル・フジタ。 第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動、猫と女を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。エコール・ド・パリの代表的な画家である。 ※wiki参照
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作家/藤田嗣治 作品/猫の親子
ご依頼主/岐阜県



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作品/龍
ご依頼主/岐阜県




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二種の金銀細工和紙を構成して額装にしています。
向かって右側は金銀砂子で、左側は銀細工(水切) です。




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『 ん 』です。

脱皮したての蛇の抜け殻を見つけると運気(金運・子孫繁栄)が上がると言われています。
蛇は、身の安全を守るために目立たないところで脱皮するから何処で脱皮するか判らない為、とても貴重なことなのです。
ご依頼主は、その貴重な蛇の抜け殻を玄関で発見された強運の持ち主です。

基本的に額装にする場合は『 寿 』や『 一本筋 』にすることがほとんどですが、ご依頼主夫婦にとってひらがなの『 ん 』にとても縁があるということから、『 ん 』+『 丸⇒円⇒縁 』と意味を繋げて表装させていただきました。
※丸には魔除けの意味があるという説もあります
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表装前の状態
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※後ほど保護用としてアクリルガラスを嵌め込んでいます
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蛇の抜け殻/額表装
ご依頼主/岐阜県




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意味を調べてみると、『文字が記してなく白く残っている部分』
書道家のはるさんのオーダーで仕立てた額装ですが、言葉の意味と作品が調和しています。

作家さんにとっては、憤りを感じてしまう時世ですが、作品(書)がより生かされるための意味のある空白の時間(余白)であってほしいと切に願います。




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作品/美人画
ご依頼主/愛知県




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「現在」・「過去」・「未来」を書で表しています。
とても穏やかなお人柄で、非常に豊かな表現をされる書道家のはるさんの作品です。
僕の心はこの作品だけで虜になってしまいました。

来たる11月22日(金)~24日(日)まで、名古屋市東区にあるEnne_nittourenさんで自身初の個展をされるにあたって額装を松月堂でさせていただいております。出店数は、現時点でおよそ20点ほどの予定で、そのどれもが創造的で深い意味が詰まっており、何より書のデザイン性に圧倒されてしまう作品ばかりです。
ちなみに僕は、お世辞が嫌いな性格です。
そんな拘り気質の僕の仕事を書道家はるさんに深く理解していただけていることはとても光栄なことです。

はるさんの素敵な作品を多くの方にご覧いただけることを一ファンとして願っています。
是非、書の世界に触れてみてください。きっと楽しい世界が広がっていますよ。
※22日(金)は、はるさんの書道パフォーマンスもございます

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詳しくは クリック→Enne_nittouren

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ご依頼主と何度も話し合い仕立てた額装です。
この額の装いには、ご依頼主の作品への愛が詰まっており、珠玉の一品と言っても過言ではありません。
表具も贅沢な仕様で、細部にまで徹底して拘っています。

表具師冥利に尽きる、幸せな仕事でした。
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裏面は、正絹(シルク)で通常は本金屏風等の最高級仕様でしか使用しないものです。
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昨年、息子が描いた作品です。親バカですが、芸術的感性が備わっているんじゃないかと思うほどのクオリティです。
忙しくて中々手を掛けられなかったので、一年経ってしまいましたが額装に仕立てると作品が引き立ちますね。子供の夏をイメージして、縁取りは鶯色系の和紙でポップに仕立てました。
単純な額装に見えますが、中身は表装技術の賜物です。表装は、鑑賞だけでなく保存の機能も非常に優れているのです。
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この写真は、ご依頼品を預かった際の状態です。
おそらくこの状態が改善されるイメージが湧かない人が大多数と思われます。
それとは裏腹に、僕には明確なイメージが湧いていました。
もちろん最善を尽くす為に、時間をかけて幾通りの修繕プランを用意します。そして、工程が進むごとに都度最良のプランを選び修繕しています。
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本紙はバラバラかつ脆いので、取り扱いはとてもデリケートです。
既存のパーツ(本紙)は、全て生かします。
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額装の土台にある本紙も下記写真の様に解体(取り外し)していきます。
非常に繊細な作業が続きます。
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バラバラになっていたメインの本紙を元の配置へと仮合わせしています。
※後ほど一旦ばらし、修繕作業・補強作業を施したら裏打ちをします
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修繕を終えた本紙は、この通り良好な状態へと変貌を遂げました。
元々欠損していた部分は、既存の本紙の色味の中で一番薄い色味よりもワントーン薄い色味で補紙しています。これは作為的に行ったのですが、話すと長くなりますので割愛します。
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書:小松宮彰仁親王(日本赤十字社総裁)・額装修繕(修理修復)
ご依頼主:岐阜県




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作家:斎藤茂吉
額縁:チーク材
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ご依頼主・長野県




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高級女桑縁【隅丸仕立て】




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加州塗り・黒艶消し【隅丸仕立て】




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本紙(作品)は、全て刺繍です。
すごく丁寧で温かみのある作品に心がホッコリします。




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書:神月徹宗(妙心寺派第16代管長)

最も粗悪な額下地(ベニア下地)に張り込んであった書は、ご覧の通りシミだらけです。
おそらくベニア下地からの悪影響で、こうなってしまったと推測されます。
なんとも痛々しい状況です。
できる限りの修繕及び染み抜き処置を行いました。
もちろん、額下地は杉材の本格組子下地で新しく拵えています。
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※アクリルガラスを入れてある為、反射しています
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『金屏風を掛ける、空間に美を添える』

玄関サイズのミニ額装です。
仕様は、本格金屏風と同じクオリティです。
なぜなら金箔紙以外の材料は、ほぼ金屏風製作で出た廃材を使用しているからです。
よくあるパネルの額とは、似て非なるものです。
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【金箔・GAKUSO】
 表面:金箔紙(特殊着色加工)
 裏面:本鳥の子和紙(無地:茶系)
 下地:(白)杉材組子下地(和紙重ね張り本格仕上げ)
 受張:手漉き和紙(純楮)

 サイズ【W47㎝ × H25㎝ × D2㎝】

 お問合せはこちら▼
 info@shogetsudo-hyoso.jp




『無尽蔵』
いくら取ってもなくならないこと。限りがないこと。
この言葉をきくとどうしても、欲・煩悩がちらついてしまいます。
あぁ、無情、、

さて、額装の修繕及びシミ抜きのご依頼です。
修繕(修理修復)をする際には、基本的に額の下地・額縁は新調します。
余程の状態の良い額下地でない限りは、修繕した作品に悪影響が出る恐れがあるからです。
また、状態の良い額下地であった場合でも補修処置を行い新品同様の製品まで仕立て直しします。

そうすることで、作品を良好な環境で保存することができるのです。
※アクリルガラスは必須です
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今回のアクリルガラスは、ご依頼主のご希望で反射防止加工されたものを使用しました。
通常のアクリルガラスと比べるとその差が分かります。




修繕の目的は、現状維持が最重要。
シミ抜きは本紙になるべく負担を掛けないように「やんわり」と落とすことが理想です。
その為、ご依頼主には丁寧かつ慎重な説明をしております。
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ほら、こんなにも汚れが落ちているのです。
※薄茶色は、本紙から出てきた汚れです

ご依頼主・和歌山県和歌山市




本紙は羽二重で、無数の斑点染み・4ヶ所のセロハンテープ痕(染み)、、、、
頭を抱えたくなるような条件は整っています、、
安全かつ的確な染み抜き処置プランを考え、作業に入りました。
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彩色画の絹本は、神経を使います。
絹本全体の地色を考慮し、今回は強く染み抜きするのではなく、ふんわりと染みを落とすことを心掛けました。
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修繕作業には様々な種類の道具を使用しますが、
やはり自分の手の感覚は信用できる数少ない道具の一つです。
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 手のケアをすることも職人として大事な心得です。



 

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