カテゴリ: 巡礼(朱印帳・納経帳)

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通常、ご朱印帳の紙の厚みや素材では、掛軸にするのは困難です。
しかもご朱印帳の紙の種類・サイズは、販売元によって個体差があります。
数百種類あるご朱印帳の紙の状態を熟知し、表装の方法を変えていかなければなりません。

その方法とは、例えば、裏打ち和紙の種類(厚みや素材)を変えることであったり、糊の配合や加える水の加減の調整であったりします。表装の工程には、一定の答えはないので、その都度適切な方法をアジャストさせていく経験と知識と発想力が求められます。

何故か、そういった面倒なことに魅せられている自分がいます。
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ご朱印帳を丁寧に解体するところから良い仕上がりになる勝負は始まっています。
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西国三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装
ご依頼主・滋賀県




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朱印帳(納経帳)を掛軸にするには、掛軸の構造を深く理解し、和紙の厚み・柔らかさ・特徴を正確に捉える手先の感覚が大切です。それが、仕上りの良し悪しに直結します。
通常の朱印帳(納経帳)は、厚みのある和紙ですので、そのままでは良い掛軸にはなりません。
なぜなら、掛軸は、薄くて・丈夫で・しなやかが基本なので、朱印帳の和紙の厚みは具合が悪いのです。
※もちろん各々の朱印帳により、サイズ・料紙の素材も異なります

松月堂独自の技法で、そのハンディキャップをなくし、良品な掛軸へと仕上げていくのです。
その時に手先が覚えたあらゆるデータ解析がものを言います。
※正直なところ、そこまで細かいことを考えている表具師さんは、いないんじゃないかと思うくらい拘っています
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坂東三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装
ご依頼主・京都府京都市




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ご朱印帳を掛軸にするのは、とても高度な技術を要します。
和紙の厚み調整・サイズ調整・滲み止めの下処理・繋ぎ合わせる技術 etc...
そんな私の気持ちとは裏腹に、ご依頼はしばしばございます。

でも、仕上がった掛軸(ご朱印帳)は、迫力があり幾何学的に並んだ朱印はなんとも美しい。

好きな掛軸です。
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坂東三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装
ご依頼主・茨城県下妻市




ご依頼主(K様)との出会いは、五年前に遡ります。
全国各地の神社へお参りされることをお考えで、ご朱印をいただき形に残したいとのご希望でした。
掛軸、屏風、額・・・色々とご提案をし、K様の熱い想いもあってか、時が経つのを忘れるくらい色々とお話しをしました。
その後も半年に一度のペースで、ご相談や近況報告を兼ねてご来店され、私もどんどん熱意が増し、フラッと来て下さるK様とお話しすることが楽しみになっていました!

百八(108)社の神社をお参りするのを目標にされ、最終的には110社以上に上りました。

表具は屏風に決定し何度も打ち合わせの結果、二曲屏風に片面54社×2で108社を屏風に張り込むデザインに決まりました。
長いお付き合いの中で、ご朱印の張り込む順番をK様と工房で長時間悩んだことが、印象深く心に残っております。

ご朱印108枚全て丁寧に裏打ちを施し、一枚ずづ手作業で正確に裁断し、屏風に張り込みました。
もちろん、屏風自体も全工程を手作業で『最高品質』でお仕立てしておりますので、ご朱印108枚に悪影響を及ぼす心配はございません。
※屏風の仕様・ご朱印の裏打ちの説明は、四代目の熱い思いが留まることがない為、割愛させていただきます(笑)
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毎度思いますが、愛情込めたご依頼品をお引き渡しする日は本当に寂しいものです、、、




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『西国三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装』
【ご依頼主:三重県津市】




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『西国三十三ヶ所霊場・御朱印・掛軸表装』
【ご依頼主:兵庫県姫路市】




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『神社仏閣・御朱印帳・掛軸表装』
【ご依頼主:茨城県那珂市】




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『西国三十三ヶ所霊場・掛軸表装』
【ご依頼主:岐阜県各務原市】




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『坂東三十三ヶ所霊場・掛軸表装』
【ご依頼主:千葉県千葉市】




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