カテゴリ: 巡礼WORKS

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四国遍路には番外札所として、別格二十霊場があり各お寺様で『珠』を頂けます。
それを20個集め、親玉(弘法大師)を合わせて念珠(数珠)に仕立てることができるのです。大粒サイズの『珠』なのでボリュームがあり重厚な念珠になります。
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坂東三十三ヶ所霊場の額装です。

額装にするまでには、幾多の工程がありそれを逆算するように仕立てていきます。
下の写真(ご朱印帳)を解体し、一枚一枚サイズを正確に整え(裁断)・裏打ちを施し、それを継ぎ合わせ一枚物にするのです。
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坂東三十三ヶ所霊場・ご朱印帳・額表装
ご依頼主:東京都




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軸装の百観音霊場は、しばしばご依頼がありますが額装は稀にご依頼いただくものなので、とても貴重です。その貴重なご朱印に触れお仕事させていただけることは、職人としてこの上ない喜びです。
白衣(びゃくえ)の観音様に似合うように、清楚なイメージの表装裂地(正絹・西陣織)でお仕立てしました。
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百観音霊場・額表装
ご依頼主:神奈川県




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88枚のお札を一枚一枚裏打ちを施し、それを継ぎ合わせて大きな一枚ものにしています。
時間も手間も掛かりますが、この地味な職人作業が好きなんです。
プチお遍路をしているようで、懐かしい気持ちになります。
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御影札(作品)を保護するためにアクリルガラスをはめています。
アクリルガラスは、ガラスと違い軽くて安全です。

四国八十八ヶ所霊場・御影札額装
ご依頼主・岡山県




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通常、ご朱印帳の紙の厚みや素材では、掛軸にするのは困難です。
しかもご朱印帳の紙の種類・サイズは、販売元によって個体差があります。
数百種類あるご朱印帳の紙の状態を熟知し、表装の方法を変えていかなければなりません。

その方法とは、例えば、裏打ち和紙の種類(厚みや素材)を変えることであったり、糊の配合や加える水の加減の調整であったりします。表装の工程には、一定の答えはないので、その都度適切な方法をアジャストさせていく経験と知識と発想力が求められます。

何故か、そういった面倒なことに魅せられている自分がいます。
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ご朱印帳を丁寧に解体するところから良い仕上がりになる勝負は始まっています。
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西国三十三ヶ所霊場・御朱印帳・掛軸表装
ご依頼主・滋賀県




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四国八十八ヶ所霊場『 開創1200年記念 』の御影札です。

これを良好な掛軸にするには、少々の知識と技術が求められます。
この『 少々 』を習得するまでには、結構時間が掛かったものです。
そして、御影札一枚一枚に習得した成果を丁寧に注いでゆくのです。
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本紙(御影札×88枚)の良好な保存を考慮し、太巻き桐箱で収納することにしました。

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四国八十八ヶ所霊場・御影札・掛軸表装
ご依頼主・愛知県




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本金仏表装は、贅の限りを尽くした仕様の掛軸です。
本金の色味は、ギラギラしていないので豪華さの中に『品』があります。
ゆえに、表具師の僕でもその見栄えに毎度うっとりしてしまいます、、

さて、ここからが本題ですが、みなさんにとって『良い掛軸』とは何だと思いますか、、、
上質な材料・素材を使用した高価な掛軸のことでしょうか、
とにかく安価で、納期の早い掛軸のことでしょうか、
カタログ見本のイメージ通りの掛軸のことでしょうか、

僕にはどれもピンと来ないですね。
では、『良い掛軸』とは何かと言うと、並の材料でも高価な材料でも、然るべき技術で、扱う人(ご依頼主)のこと想い、丁寧に仕立てたものこそが『良い掛軸』なのです。
だから、僕が仕立てる掛軸はすべて『良い掛軸』なのです。

おそらく物を大事にする方なら、伝わると思います。
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表装裂地:豪華本金・特上正絹(西陣織)
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表装形式:真の真(最も格式のある仏表装)
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軸先&八双:本金鍍金・高級透かし金軸
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加州塗り・高級二重【上】桐箱
高野山奥の院・箱書き
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四国八十八ヶ所霊場・掛軸表装
ご依頼主・東京都




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巾:1720㎜ × 高さ800㎜の特大サイズの額装です。
西国(33枚)・坂東(33枚)・秩父(34枚)合計100枚ちょうど!
とても豪華で、迫力のある百観音額装に仕立てた自分も圧倒されてしまうほどです。
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西国・坂東・秩父のお札(御影札)は、1枚として同じサイズはなく全てバラバラで、紙質(厚み・クセ)もそれぞれ異なり、個性があります。先ずは、お札100枚を一つにまとめるにはどうしたら良いか、ゼロから考えるところからのスタートでした。1を10にすることよりも0(ゼロ)を1にする作業は、本当に難しいものでした。
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お札1枚1枚に裏打ちを施し、矩(直角)を取りながら正確に裁断します。
※紙質によって裏打ち紙も変えています
そして、1枚1枚継いで100枚を1枚の本紙に形成していくのです。
この作業を終えて、ようやく表装へ取り掛かることができます。
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日本百観音霊場・御影札・額装
ご依頼主・埼玉県




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表具は、本紙(作品)の引き立て役であること。
それは、巡礼表装でも同じことです。
だからカタログ通りの表装では、本紙に申し訳ない、、

ご朱印・観音様とご依頼主の好みをブレンドし、表現することが表具師の務めです。
『いい仕事をします』の技術的な部分は当然のことで、それ以外に職人としてどれだけご依頼主にご満足いただけるかが、とても重要なのです。
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観音様のお衣装の色味に合わせて、大縁・小縁(マット部)と額縁を選定します。
そうすることで、相性の良い表具になり、自然と品が出てきます。

最初から決まりきった表具では、アンバランスで無理やり服を着させられた残念な額装になってしまいます。
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うん、カッコイイ表具です。

西国三十三ヶ所霊場・額装
ご依頼主・三重県




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1.中央に七福神宝船があること
2.バランスよくご朱印が並んでいること
3.安っぽい仕上げではなく品格があること
4.予算内であること
以上、ご依頼主からのご要望です。

何度もお電話・メールを重ね、ご満足のいただける作品が出来上がりました。
松月堂の信念は、一点一点オリジナルに拘り、作品へ愛情を注ぐことです。
その思いが伝わった時は、身体に電気が走るような嬉しさがあります!
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『百観音の奇跡』

百観音霊場に限ったことではないのですが、やっぱり百観音霊場のパワーは凄い!
百ヶ寺を超えるご朱印を目の当たりにすると、それだけでご利益をいただいているような気がしてしまいます。
東日本~西日本に渡って霊場(西国・坂東・秩父)を巡ることはとても大変なことで、それを満願し無事に終えられたことは実は、ものすごく貴重なことなのです。

もともと巡礼とは、険しい道のりや様々な困難を乗り越えて『自分や誰かのために』命がけで巡ることなのです。死ぬ覚悟で臨むから白衣を纏う(まとう)のです。

現代では色々と便利になってしまった為、少々大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、
僕は、巡礼を無事に満願出来ることは、とても幸運なことであり奇跡だと思っています。

全国に様々な霊場がある奇跡
それを守る人がいる奇跡
巡礼を知った奇跡
巡礼を始めようと思った奇跡
自分や誰かの為にと思った奇跡
参拝をしてご朱印をいただいた奇跡
大切な人が達成できなかった巡礼を継承した奇跡
無事に満願成就できた奇跡
そして、僕の所へ依頼してくださった奇跡

奇跡の賜物なのです。
巡礼にはそれぞれの奇跡のドラマがあるのです。

だから、その奇跡を背負い受け止める表具師の仕事は、とても重大なのです。
僕の仕事はそういう仕事なのです。

世の中の何人の表具師さんが、それを理解しているだろうか、、、
時々違和感を感じます、、、
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本金特上正絹(西陣織)使用
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表装形式:真の真(最も格式のある仏表装)
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本金鍍金・高級透かし八双金具
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本金鍍金・高級透かし金軸
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加州塗り・高級二重桐箱
高野山奥の院・箱書き

日本百観音霊場・掛軸表装
ご依頼主・東京都




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秩父三十四ヶ所霊場・掛軸表装
ご依頼主・埼玉県

お値打ちな略式仏表装もご好評いただいております。
略式とは言っても、掛軸の精度は高品質です。
もちろん全て手仕事で、手間と時間を掛けています。




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88枚の御影札(お札)、カラー御影(大師様)、御宝号(南無大師遍照金剛)全てに下処理をし丁寧に一枚一枚裏打ちを施しています。また、この90枚の本紙は一枚一枚個性があり、紙の素材・厚みも異なります。だから同じ下処理・裏打ちをしても良い仕上がりになりません。

『やる限りは完璧に』

これが僕のモットーなので、手間と時間が掛かっても90枚全てを同じ条件に仕上げるようにしています。そうなってくると、自ずと屏風下地の精度・屏風の縁取り(化粧)仕上げ・屏風縁の仕上げも同じように拘ってしまいます。

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美しい筋廻し仕上げを施しています
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チリ落とし仕上げ部分の柄を合わせています。これは表具師の技の一つです
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良い屏風は、あらゆる個所の角(隅)がとても美しい

【表装仕様】
 ●下地:(白)杉材組子下地(和紙重ね張り本格下地)
 ※粗悪なべニア下地やボール紙下地ではございません
 ●屏風縁:加州塗り・黒艶消し(無双仕上げ)
 ※表面に釘を見せない仕立て
 ●蝶番:手漉き和紙蝶番(純楮紙)
 ●縁取り:表装裂地・正絹西陣織
 ●表面:本鳥の子和紙:無地
 ●裏面:高級シルケット:紺色




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掛軸は、表具の色味によって大きく印象を変えることができます。
故に、本紙(ご朱印軸)と表具のバランスを気をつけないと、残念な掛軸になってしまいます。
ご依頼主の好みと僕のスパイスで本紙に相応しい、表具の取り合わせをすることが一番の理想です。
だから、表装カタログ通りの掛軸は、機械的に見えてしまいがちです、、、
今回の掛軸は、ご依頼主の奥様の好みと表具のバランスがとても合った、品の良い仕立てになりました。
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