カテゴリ: ◆巡礼ラボ◆

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この度、KG情報さま発行の『ドライブお遍路』〜四国八十八ヶ所 クルマ巡礼〜(改訂版)に掲載していただきました。
10年程前にも、『ドライブお遍路2』の掲載でお世話になったことがあるのですが、実はそのもっと以前の初シリーズだと記憶しているのですが『ドライブお遍路』を個人的に愛読していました。

私(四代目表具師)は、几帳面で物事に対して狭く深く追求するタイプの性格なので、中途半端なものにはあまり興味がいきません。

この書籍を愛読する理由は、明確です。
初めての手にした書籍の頃から、内容が濃く現地調査や情報収集が丁寧になされていたことが伺えます。
そしてなりより、「読みやすい・見やすい・分かりやすい」ことに尽きます。
こういった旅本は、さっと開いて頭に情報をインプットできないと意味がありません。

また、読みやすいからと言って内容が気薄なわけではなく初心者にも私の様にお遍路に関わっている仕事をしている身でも学ぶところが多くあります。

ドライブお遍路という自動車で参ることに特化しているところも良しです。とは言え、お車でない方にも十分満足できる内容だと思います。 
もちろん、シリーズを増す毎にアップデートしており、自信を持ってお勧めする御本(書籍)だと言い切れます。

気になってきている皆様、どうぞ手に取ってご一読いただければ幸いです。

Amazon(アマゾン)にてお求めいただけます
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▲1300キロの道のりです
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▲参拝の仕方は大切です
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▲山門から本堂までの順路
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▲松月堂の広告です
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▲情報が細かく丁寧です
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▲一目でわかる情報マップ
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▲松月堂のお遍路コラムページです
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▲取材協力させていただきました ※納経(御朱印)のテクニックは必見です
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▲日帰りを繰り返してお遍路を巡る案内DSC03886
▲1泊2日を繰り返してお遍路を巡る案内
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▲坂東三十三ヶ所霊場・納経軸

松月堂のWEBサイトをご覧になり、納経軸『瑞照観音』をお求め頂き、約2年掛けて満願になられました。
弊店は、現在納期が通常よりもかなりお待たせしている状況が続いております。
有難いと思う反面、職人としては、長らくお待たせしてしまう事への申し訳なさとの葛藤と日々戦っています。

そんな日々の中で私は、一日の仕事、目の前の仕事、を確実に積み上げていくことに全てを注いでいます。『一生懸命』ではなく『一所懸命』です。

今回のご依頼主も、とても寛容な方で「急がないので、ゆっくりやってください。」とお言葉を頂きました。有難いです、しかしながら、そのお言葉に胡坐をかくことのないよう『一所懸命』お仕事させて頂きますね。

お待たせしている皆様、もうしばらくお待ちくださいませ。




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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸

神奈川県から二度目のご来店です。
以前は百観音霊場の表装依頼で、今回は四国八十八ヶ所霊場の軸装です。

ご依頼主は、伺う限り私と同世代の方で、実直で巡礼にも表装にも情熱をお持ちで、お話ししていてワクワクします。

四国遍路は、これまでに5回成満(満願)されており、お越しくださった日はお遍路の帰り道(遠回りにも関わらず。。。)でした。
本当に嬉しい限りです。

この度の軸装(掛軸)は、ご依頼主のリクエストで通常の仏表装とは異なる形式でお仕立てします。
どうぞお楽しみに。




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▲四国八十八ヶ所霊場・納経軸
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▲四国八十八ヶ所霊場・御影札

納経軸は、軸装で。
御影札は、額装にいたします。

ご依頼主はご夫婦で、車遍路で満願(成満)されました。
仕事や私用の合間を縫って4年の歳月をかけ、県毎に区切り打ちの巡礼旅だったそうです。

私も車遍路でしたが、その時は一度で満願を達成したため、記憶も一度になってしまいますが、数年間掛けて巡ることでお四国での季節感や文化や風土をより味わえているのではないかと羨ましい気持ちになります。笑

とても仲の良いご夫婦でしたので、表装の打ち合わせも楽しく進めることができました。




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

コロナ禍になる前の2019年に松月堂online storeにて納経軸をお求め頂き、西国巡礼を開始したもののコロナが流行し始めたことをキッカケに、巡礼を一旦お休みを決断されたご依頼主。
この2、3年はそういったお声を沢山伺いました。もちろん、最善の配慮を行いながら巡礼をされる選択をされたお話も少なくありませんでした。

そのような世の中であったことで、より深く神社仏閣へ参ることの意味や在り方をそれぞの方々が思考されたことと思います。

このご依頼主は、ご夫婦で巡礼されたそうで、松月堂へお越しくださる前日に信州の善光寺さまへ参り、当日は岐阜の華厳寺さまで晴れて満願(結願)になり表装のご相談を兼ねてご来店頂きました。

改めて、満願おめでとうございます!




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▲西国三十三ヶ所霊場・納経軸

松月堂栗田表具店Instagram(巡礼表装)のとある投稿記事(仕上がり事例)に一目惚れいただき、そこからDMのご縁でご依頼いただきました。

私(四代目)は、職人作業と同じく仕上がった表具(掛軸・額装・屏風)の写真撮影にも一枚一枚時間を掛けて丁寧に記録しています。
理由は、シンプルです。
手塩にかけた表具を格好良く撮影し、ご依頼主とそうでない方々にもご覧いただき表具の魅力を感じてもらいたいからです。

なので、写真だからと言って一切の妥協は許しません。
そんな私の思いが、Instagramを通じて伝わることは嬉しくてなりません。

また、大阪府から華厳寺の帰りにお越しくださり、直接お会いすることもでき有難い限りです。
改めて感謝申し上げます。




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ご依頼主のリクエストを全てお答えした、松月堂フルオーダーの納経帳(西国三十三ヶ所霊場)です。
表紙には、豪華な正絹金襴(西陣織)を使用しました。
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少し遡った記事ですが、、、
今年(2023年)の仕事始め、一番最初のご依頼主は神奈川県からお越し頂いたご夫婦でした。

『人気のお店は立地条件が良いから』という言い訳はしないと10年前に誓い、アクセス(交通機関)の悪い岐阜(中濃地方)という田舎ではありますが、表具師という仕事で日本全国から頼られる職人になりたいと藻掻いていた頃を思い出しました。

あの時から、いつしか日本全国(少し海外も)からのご来店・ご依頼を頂くようになり、ついに仕事始めに関東のお客様とご縁を頂けるようになり、こんなに縁起の良いスタートはありません。

ご依頼主のご夫婦は、2019年のコロナ前に発願し、気を配りながらの少しづつ進めていく巡礼をされていました。その為、一度は来店時期を延ばすお心遣いもございました。
また、とあるお寺様で御朱印間違いの珍事もあったそうなのですが、ご主人が「これは、プレミアだ!」とポジティブに笑い話をしてくださりました。

『心が温かいな』そして何より、
『仲睦まじいご夫婦だな』と心が和みました。

手前味噌になってしまうのですが、松月堂へお越し下さるご依頼主の方は、皆さん本当に寛容で懐の深い方ばかりで、いつも学ぶことが多くあります。旅の思い出話もとても楽しく拝聴しています。

私は、ずっと岐阜にいるのですが、全国へ飛び回っているように錯覚することがしばしばございます。笑

この場を借りて、皆様に感謝申し上げます。

追記
ご来店後、ご夫婦は関で刃物をご覧になられ、その後、名古屋⇒伊勢と東海三県を巡られたそうです。
ちなみにメインは、松月堂だそうです!嬉しい!




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▲第五番・葛井寺・大阪府藤井寺市 2023年3月5日

少し前のことですが、約1年振りの西国巡礼をしてまいりました。
ここ数年、参拝日の天気に恵まれていることは、子連れ家族としては大変有り難いです。
葛井寺は、大阪府藤井寺市藤井寺にある真言宗御室派のご寺院で、本尊は日本最古の十一面千手観世音菩薩が祀られております。
残念ながら本尊ご開帳は毎月18日の為、拝むことは出来ませんでした…。
次回は、18日に合わせて参拝したいと思います。

子供達は普段から神社仏閣へ連れていくこともあり、基本作法は少しずつ身に付いています。
家族で西国巡礼始めてから早6年が経ち、もう少しで半分に到達しそうです。我が家は、ゆっくりマイペースですが、時に身を任せながらこれからも巡っていければと思っております。
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末っ子の次男は、山門の仁王像にビビッてしまい、参拝中はサンシェードを自分で下ろし終始隠れていました。お陰でゆっくり参拝できました。笑
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まだ隠れています。笑
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今回も無事帰ることができました。
ありがとうございました。

PILGRIM -Return safely for you-




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おそらく京都で一番伺っているご寺院。
ここへ来ると、いつも安らかな気持ちになり、なんだか落ち着きます。
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芭蕉の池があることでも有名な、岩間寺(正法寺)さま。
数年前に家族で参拝した以来。
今回は、一人でゆったりと。
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伺ったご寺院の境内脇に西国三十三ヶ所霊場の各札所の御本尊、観世音菩薩三十三体が祀られていました。
薄明かりでもなお輝く金色の御本尊をみて、照明の無い時代の光の尊さを仏さまが教えてくれているようでした。
合掌。
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表装作業に入る前に、御影札に下拵え(防縮加工)をしています。
このひと手間を掛けることで、仕上がった際に狂いのない表具になるのです。
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滋賀県よりお越し頂いたご依頼主の御朱印軸です。
これを掛軸にお仕立ていたします。
どうぞお楽しみに。




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以前からお世話になっているご依頼主より、貴重な九州三十六不動霊場の御朱印軸です。
ご依頼主のお父様と初めて一緒に巡った思い出のお軸と伺っております。
落ち着いた印象の掛軸にお仕立てすることになりました。




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三幅並ぶと壮観です。
一同に並べた際に統一感を持たせるため、外廻しを同じ裂地にし、中廻しに少しだけ個性を出しています。
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日本百観音霊場/掛軸表装/三幅一対
ご依頼主/三重県




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先日、愛知県からお越しくださったご依頼主の賜弘法大師号1100年記念の御影札です。
これを額装にお仕立ていたします。
是非、仕上がりを楽しみにしていてください。DSC00124




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御影札は洋紙(パルプ系)の為、和紙と比べると伸縮性があり耐久性も劣ります。

その為、補強と保存性を兼ねて和紙(楮紙)でニ層〜三層の裏打ちを施します。

また、裏打ちのお陰でピンと張りのある御影札になり、見栄えもより美しくなります。



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▲第二十三番・勝尾寺・大阪府箕面市 2022年4月17日

大阪2日目は、勝尾寺さんへ。
この日も晴天に恵まれ少し暑いくらいでした。
山間部の自然豊かな地にあり、1日目の中山寺さんとはまた違った趣がありそうな予感。

山門を抜けるとすぐ大きな池があり石畳の橋がお目見え、広大な寺院のスタートラインという感じです。そこからぐる~っと境内を一周できるように設計されており、迷うことなく巡ることができました。

そして、なんといっても勝尾寺さんの魅力は、色んなところに鎮座する小さな達磨さん。
どこに居るのかな?こんなところにも!
それだけで時間を忘れてしまいます。

しかし、それだけでなく境内には様々な花木が育てられており、子連れの私たちには時間が足りないくらいでした。※なので花木の写真を撮る余裕がなく残念

またいつかリベンジです。
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山門付近から、かわいい達磨さん達がお出迎え。
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苔の上にポツリと達磨さん。
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桃色の達磨さん。
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娘は、少し休憩です。
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鮮やかな朱色の本堂。
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色んなところに達磨さんがいるので、子供達も楽しそうでした。
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勝尾寺さんは、勝王寺とも呼ぶのですね。
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さぁ、これからゆっくり安全運転で岐阜まで帰りましょう~
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▲第二十四番・中山寺・兵庫県宝塚市 2022年4月16日

ちょうど2年半振りの西国巡礼。
公私ともに様々なことがあり、またご時世もあってこんなに空いてしまいました。

ですが、忘れたわけではありません。
巡礼を再開したい思いはずっとありましたが、グッと堪えての今回です。

遠方からのアクセス(車・電車)も良好で、立地の良い場所に佇む中山寺さん。
岐阜からゆっくり向かうと3時間程で子供たちは少しご機嫌斜め、参拝前に近くの蕎麦屋で昼食を取ってから臨みました。

中山寺さんをグルっと参っての感想は、バリアフリー化されており、小さな子供や高齢者・障がい者に優しいお寺さん。ベビーカーでも安心して行くことができました。
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風が強く少し寒い陽気でしたが、とても良い天気でした。
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紫陽花も準備を始めています。
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安産祈願のお寺だそうです。
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参拝を終え、こどもみくじ!
長男は大吉
長女は中吉
次男は末吉
三者三様です(笑)
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そして、山門から一番遠くにある青い五重塔は圧巻でした。
平成二十九年に再建され『青龍塔』と呼び、四神のうちの東方を司る青龍をイメージしているのだそうです。
鮮やかな青に引き込まれてしまいました。
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ご朱印は、焦らずゆっくり乾かします。
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長男・長女も2年半で大分大きくなりました。




御朱印軸に付いてしまった、染みやカビ汚れ・墨や朱肉の滲みや擦れ。
ご依頼主から本当に多くのご相談を受けます。
もちろん除去する事も可能ですが、付いている場所や状態によってはお断りする場合もございます。
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散華は、一枚一枚丁寧に正確に張っています。(貼るではなく張ることが大切です)
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台紙は、第21番札所の穴太寺様お手製のものです。
一点一点手書きで押し花も随所に施してあり、作る人の想い・温かみを感じるとても素敵な台紙です。
十数年前にこの台紙を初めて見た時の感動は今でも鮮明に覚えております。
私は、表具師としてこの素敵な散華台紙の良さをより引き立てられるよう心掛けました。
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金箔紙で散華を豪華に縁取りしています
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西国三十三ヶ所霊場/額表装/散華
ご依頼主/愛知県




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左から、坂東・西国・秩父です。

中央に『南無観世音菩薩』、両脇に『墨彩観音・白衣観音』
実は、ご依頼主は百観音を始める前に遠方にも関わらず茨城県から松月堂へお越しになり、どのようなカタチにするのかご相談を頂いておりました。

軸装にするのか、屏風にするのか、表具の取り合わせはどうするのか、色んなことをゆっくりお話ししながら一つ一つ決めていきました。

表具師として、その全ての時間はとても有意義であり、様々な事を学ぶことができました。DSC04729
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数ヶ月前にお越しいただいたご依頼主の西国三十三ヶ所霊場の御詠歌の納経軸です。

僕よりもお若い方で、二度も結願しておられます。僕は現在、一巡目の途中なのですが、二度三度巡りたくなる気持ちはとても共感できます。
それほどに西国巡礼は魅力があるのです。

巡礼を始めるきっかけは様々ですが、今は少し弊害がある世の中。
それでも変わることなく巡礼の文化は続いています。

ご依頼の一点一点は僕にとって貴重なお品です。

今回は、これを額装にします。
長らくお時間を頂き恐縮ですが、もうしばらくお待ちください。
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西国三十三ヶ所霊場の各ご寺院で頂ける散華です。
この散華に金の縁取りを施し、額装へ仕立てます。
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一枚一枚継ぎ合わせた御影札の中央に、高野山奥の院で拝受した弘法大師の御影札と御宝号を設えます。

天地左右のバランス、筋廻しの幅、正確で美しいことがとても重要で繊細な作業の一つです。




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お待たせしている皆さま。
少しずつではございますが、作業は進んでいます。 




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およそ1.5ミリの幅を一定に保ちながら筋を作っています。
手先の器用さも必要ですが、こういう動作は呼吸を意識することが結構大事だったりします。
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昨年秋に愛知県からロードバイクでお越しくださったご依頼主の期間限定の貴重な御影札です。
お遍路もロードバイクで巡られた生粋のロードバイカー⁉︎です。
道中の旅話はとても面白く勉強になる事ばかりでした。

これを一枚一枚継ぎ合わせ一枚物にし、掛軸へ表装します。
お待たせしておりましたが、ようやく着手です。
 
先ずは、下ごしらえをしています。



 

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御朱印帳を解体し、屏風や額装・掛軸へ仕立てる作業は決して安易な気持ちでは行えません。

在るべき姿を違う形へと変化させることには責任を持たなければならないと思っています。




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軸装に使用する裂地(西陣織)で、本金正絹という非常に贅沢な品です。
本金の輝きは正に黄金色、上品かつ重厚なオーラを放っています。

出来上がりが楽しみです。
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本金西陣織の御朱印軸(納経軸)です。

今年の初旬、掛軸表装(西国三十三ヶ所霊場)のご相談で山口県下関市からご家族でお越しくださったご依頼主の満願軸が無事届きました。

巡礼・表装に対する想いが深く、メール・お電話でのやり取りも度々させて頂きようやく表装プランも決まりました。
ご依頼主とのこういったやり取りがとても楽しく毎回勉強になります。
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決して、製品としてのクオリティを大きく左右する部分では無いかもしれませんが、細部まで丁寧に仕上げることが僕の拘りです・・・いや、性分ですかね。
納得いくまでとことんやらないと気が済まないんです。
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八双金具の取り付け




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風袋の取り付け




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以前お世話になったご依頼主が、御詠歌で二度目の西国巡礼を終え、先日愛知県からごお越しくださいました。本来なら来春に満願を予定していたそうですが、ご時世もありペースを早めての満願になったことが少し残念と仰っていました。
それでも健康にそして無事に巡ることが出来て本当に良かったですね。
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この観音様と出会った時から、「松月堂さんへお願いする」と決めていたそうです。

11月22日にめでたく満願し、その足で和歌山県から表装のご依頼にご夫婦でお越しいただきました。
表装裂地の取り合わせもすんなり意見が一致する息の合ったご夫婦で、まさに『いい夫婦の日』でした。

僕の長い講釈にも耳を傾けてくださり、ありがとうございました。




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掛軸や額装・屏風に使用する表装裂地の防縮加工の一コマです。

裂地は全て異なる特徴があるので、一点一点確かめながら作業していきます。 
また、ただ作業するのではなく仕上がった際の裂地の表情をイメージすることで、より質の高い仕事になる様な気がします。



 

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2014年3月に松月堂から旅立った御朱印軸が、四国遍路を終えて戻ってきました。

ご夫婦の思い出が詰まった、足掛け6年の御朱印。 お遍路を重ねるにつれて、お軸への想いが強くなり、依頼する際には職人さんに直接お願いすると決めていたそうで、埼玉県からご来店いただきました。

「表装は全てお任せします。」と嬉しいお言葉までいただきました。

ここ数年、関東圏からお越しのご依頼主がとても増えており、 本当にありがたく思っております。




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横額装用の満願納経軸(御朱印軸)です。
 
一度目は、7年前に軸装のご依頼を頂き、二度目の今回は額装に仕立てます。
前回表装させて頂いた際の感動が二度目の巡礼のきっかけになったそうで、再度愛知県からお越し頂きました。本当に嬉しい、表具師冥利に付きます。

ご依頼主は僕と同年代で、とてもお若い方です。
若い層の方にも表装・巡礼の世界に興味を持って頂くことは僕の理想であり、使命であると思っています。




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今日はあいにくの雨。

そんな中、仕上がった掛軸と屏風のお引き取りに兵庫県からご来店いただきました。
出来栄えに喜んでいただき、ようやくホッとしました。

お足元の悪いところ本当にありがとうございました。
どうぞお気をつけてお帰りください。




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左から、坂東・西国・秩父です。
御詠歌で百観音を満願されたことは、とても貴重なことなのです。

この御朱印軸は、ご依頼主の想いの詰まった愛情溢れるもので、僕に会ってお願いしたいと茨城県からお車でお越しいただきました。

常用でずっと飾りたいというリクエストから、今回は三幅一対の額装にすることになりました。

ご依頼主の想いも込めて表装させていただきますね。DSC04729





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新婚の時にご夫婦で巡ったお揃いのご朱印軸です。

満願になられたのは40年も前のこと、その後仕事の都合で、関西⇒関東⇒海外⇒関東と転々としていたこともあり、表装するタイミングがなかったそうです。
幸いなことにご朱印軸の状態は良好で、40年一度も開いていないのが嘘のようでした。

今日までずっと気に掛けていたご朱印軸、若き日の思い出のご朱印軸、お願いするなら直接会いたいと神奈川県からお越しいただきました。

このご時世の中、ご来店下さる方が少しずつ増えてきましたが、まだまだ以前のように気軽な気持ちではないのが事実です。しかしながら、色んな事にご配慮くださるお気持ちはとても伝わります。

そんな皆様の思いやりがとても有り難く、心が温かくなります。




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本日、ご来店頂いたご依頼主のお遍路バッグです。
使い込まれたこのバッグには色んな思い出が詰まっています。

二度の歩き遍路と五度の自転車遍路を共にしているこのバッグは、正に同行二人。
そんなご依頼主のお遍路話は、とても興味深く勉強になることが沢山ありました。

ちなみに愛知県春日井市~松月堂(岐阜県関市)まで、自転車でお越しになられたのには驚きました。
約35㎞あったそうですが、四国八十八ヶ所霊場の約1,300㎞の道のりと比べれば、大したことではないと涼しい顔で話していたのがとても印象的でした。




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縮み工程を経た表装裂地にアイロン掛けしています。
ただシワを伸ばすだけの単純作業ではありません。 

表装裂地は、幾何学模様が細かく織られており、縮みを施した際に若干の歪みが出ます。
それをスチーム機能を上手く使いながら、柄をミリ単位で補正していくのです。
そうしてようやく裏打ちの準備が整います。




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松月堂で表装する掛軸は、一から十まで全て僕が1人で仕立てています。だから色んな工程を紹介することができます。
ちなみにこれは、マクリ(本紙)に縮みを掛けて干しているところです。1日掛けて何度も行います。
そして伸縮しないマクリへと仕上げていくのです。 これが良い掛軸にする為の第一歩です。



 

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三冊の御朱印帳は、西国三十三ヶ所を巡られたものです。
今回は、これを屏風に仕立てます。
ご期待ください。




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神社仏閣を巡られた御朱印帳です。
この御朱印帳をご依頼主の御指定サイズに合わせて額装へとお仕立てします。
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日本には、皆さんがご存知の有名な霊場の他に、各地方に根付いた小さな霊場が数多く存在します。
恵那三十三ヶ所観音霊場もその一つで、貴重なご朱印とされている一つです。
巡礼者やご朱印を求められることの少ないご寺院様からは、ご朱印(納経)が無くなり、お寺自体も無くなり、その霊場は消滅してしまうのです。そんな存続の危機を支えている一つに巡礼者がいるのです。

今は、当たり前に出来ていた参拝も控えてしまう時世になっておりますが、晴れて快く神社仏閣へ訪れる日が来るのをただただ願うばかりです。
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恵那三十三ヶ所観音霊場/掛軸表装
ご依頼主/岐阜県




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よーくご覧ください、、、
四国八十八ヶ所霊場ではなく、関東八十八ヶ所霊場の御影札です。

先日、はるばる茨城県からお越しくださったご依頼主の御影札で、これを屏風にお仕立てします。
掛軸にするか、額装にするか、巡礼の旅話を交えながら、色んなパターンを相談して導き出した時間は、僕にとって幸せなひと時でした。

完成までしばらくお待ちください。




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松月堂栗田表具店は、2020年に100周年を迎えました。
その感謝の意を込めて、期間限定でpilgrim Tシャツ&バッグを特別価格で販売いたします。
詳しくは、松月堂webから 『巡礼の輪』 をご覧ください。



白衣の代わりに白いTシャツを

PILGRIM(巡礼)
Return safely for you(あなたの為に、無事に帰る)

僕(四代目)がデザインしたTシャツです。

白を纏う(まとう)
白衣(びゃくえ)の代わりに

日本全国・全世界に巡礼の地がある
色んな思い・願いを胸に皆が巡礼する
だけど、いつもあなたの無事を願う人がいる

『 あなたの為に、無事に帰る 』

巡礼の輪(わ)が、皆に広がれ
そんな世の中は、きっと豊かである

巡礼の輪(わ)が、笑顔をつくる
あれっ、Tシャツの文字が笑顔(スマイルマーク)に見えてきた!

さぁ、あなたのPILGRIM(巡礼)を始めよう!




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これを掛軸に仕立てていきます。
ご期待ください!




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