カテゴリ: 襖(ふすま)

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ご依頼主のリクエストで急遽、一箇所だけ組子の間口を広げ通路を作りました。

組子の透かし襖だからこそ出来る手法です。

なんだかホッコリしてしまいます。C25431A9-D89D-42FF-876C-697AD769A137




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雲母が持つ独特の光沢感が美しい五七の桐の唐紙
意匠性の高いフォルムの赤銅月文字の引手

普遍的なデザインは、決して色褪せることはありません
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ガラス戸だったところを茶室で用いられる太鼓張り襖(坊主襖)で納めました。
以前のガラス戸は、非常に重く建て付けも悪いことから開け閉めが大変で施主様にとってかなりストレスなものでした。

透かし襖は、自然光を障子の様に柔らかく取り入れるだけでなく通常の建具と比べ、とても軽く扱い易いのが特徴です。

シンプルで洗練された普遍的なデザインのこの襖は、空間に簡素な美を演出してくれます。




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坊主襖とも呼びます。
障子ではありません。

日が落ち作業を終え、工房の照明を消すと現れる日常の風景。

和紙がもたらす温かな灯り。

贅沢な眺めです。




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数多ある引手の中でもこれほどに洗練されていて機能的で、デザイン性に優れているものはないと思っています。
そして単純に格好良いと思える所が重要だったりする。

このデザイン・アイディアが数百年前からあるのだから先人には敵わない。




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金細工の伝統工芸和紙です。
生き残った古典(クラシック)は、現代でも遜色ない品位があります。
こうして見ていると金細工の美しさは、星空のような輝きを持っています。
これを衝立に張り込みます。




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友人宅の襖の修繕と張替えをさせていただきました。色んな種類(質感、色味)の工芸和紙を組み合わせて仕立てています。
もともとご親族が住まわれていた古民家をリノベーションして、今は友人夫婦で住んでいます。
根尾の薄墨桜が近くにあり、とてもロケーションが良いところで、いつも向かう道中でどんどん心が浄化されていく感覚になります。

友人はパティシエで、現在は自宅の一角で『井上洋菓子研究所』という名で洋菓子屋さんを営まれています。
甘党の僕ら家族は、口をそろえて「ここのお菓子が一番おいしい」と言います。お世辞じゃないんです。本当に美味しいんです。食べてみれば分かります。笑顔の素敵なパティシエの人柄がより説得力を持たせています。是非ご賞味あれ。
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座敷、床の間、居間、寝室も張替えしましたが、プライベートな空間なので写真は玄関のみ。
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屏風も襖と調和するように同じ工芸和紙を使用して、修繕・張替えをしました。
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現在修繕中の某ご寺院様ご依頼の襖絵です。
写真は一枚(本)ですが、四本立の続き絵でサイズは、一枚巾:約三尺七寸五分(1136㎜)の大物です。
いわゆる二間半という規格サイズです。
劣悪な状態の襖絵ですが、修繕プランを幾通りも用意し、盤石の体制で臨んでいます。
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表具の中でも僕は、襖(ふすま)が一番好きかもしれない。
襖には、日本の文化・芸術・生活様式が凝縮されていて、襖の構造も素晴らしく作業工程も実に面白い。
ちなみにこの写真は障子ではなく、透かし襖(又は太鼓襖)と言われる歴とした襖です。

暗い部屋へ透かす柔らかな灯りが、なんとも優美。この灯りが嫌いだと言う日本人がいるなら会ってみたいものです。

襖は、灯りを通すことも臥すこともでき、部屋を間仕切りすることもでき、絵画を保存し鑑賞させることもでき、人の気配をほんのり伺うこともでき、そして扱う人の心(配慮)が試されるところが粋である。

本当の襖を知らない時代になって来ている、、
もっと多くの人に襖の持つ魅力を伝えたいっ、でも僕は焦っていない、、
こんな素晴らしいものが無くなるわけがないと言う確信があるからだ、、
そして僕が襖を守っていくからだ。




四国八十八ヶ所・納経帳を襖(ふすま)を利用して活かしたいっ!
そんな思いを選抜12枚の御朱印を用いて八十八を表現しました。
もちろん、襖の下地は既製品ではなく組子下地で本格的な特注襖下地です。
襖の上張りも上質な本鳥の子和紙で贅沢な仕様でお仕立てしています。
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本紙を筋廻しで化粧すると襖に品格がでます。
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