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縮み工程を経た表装裂地にアイロン掛けしています。
ただシワを伸ばすだけの単純作業ではありません。 

表装裂地は、幾何学模様が細かく織られており、縮みを施した際に若干の歪みが出ます。
それをスチーム機能を上手く使いながら、柄をミリ単位で補正していくのです。
そうしてようやく裏打ちの準備が整います。




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日本人であるとか、宗派とか、それだけに捉われることのないくらい、大いなる存在のような気がします。



 

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松月堂では、二種の純楮手漉き和紙を裏打ちし、屏風の蝶番として使用しています。
手を掛けて丁寧に仕立てた和紙蝶番は、50年経っても良好な状態を保ちます。
こうした見えない部分の集約があって、はじめて良い屏風と言えるのです。
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表具師は、用途に合わせて数十種類の刷毛を用います。
水刷毛・撫で刷毛・打ち刷毛・付廻し刷毛、、、多種多様な使い方があります。
そのため、刷毛の特徴を熟知することが重要です。
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数多ある引手の中でもこれほどに洗練されていて機能的で、デザイン性に優れているものはないと思っています。
そして単純に格好良いと思える所が重要だったりする。

このデザイン・アイディアが数百年前からあるのだから先人には敵わない。




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『 ん 』です。

脱皮したての蛇の抜け殻を見つけると運気(金運・子孫繁栄)が上がると言われています。
蛇は、身の安全を守るために目立たないところで脱皮するから何処で脱皮するか判らない為、とても貴重なことなのです。
ご依頼主は、その貴重な蛇の抜け殻を玄関で発見された強運の持ち主です。

基本的に額装にする場合は『 寿 』や『 一本筋 』にすることがほとんどですが、ご依頼主夫婦にとってひらがなの『 ん 』にとても縁があるということから、『 ん 』+『 縁⇒円⇒丸 』と意味を繋げて表装させていただきました。
※丸には魔除けの意味があるという説もあります
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表装前の状態
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※後ほど保護用としてアクリルガラスを嵌め込んでいます
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蛇の抜け殻/額表装
ご依頼主/岐阜県




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金細工の伝統工芸和紙です。
生き残った古典(クラシック)は、現代でも遜色ない品位があります。
こうして見ていると金細工の美しさは、星空のような輝きを持っています。
これを衝立に張り込みます。




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掛軸にとって桐箱(掛軸収納箱)は、お家の様な存在で、数百年前から掛軸と共存しています。
そして掛軸と同様に状態は悪くなっていきます。悪くなるを分かり易く言うと機能性が著しく低下するということです。
所謂、桐箱として一番大事な調湿性能が落ちる為、掛軸を守ってくれなくなるのです。これでは、修繕した掛軸を箱に収めても意味がありません。

しかしながら、古い桐箱には箱書き(題名)が付き物です。贔屓にさせて頂いている桐箱職人さんは、その箱書きを生かし、新しい桐箱の上蓋部分に寸分の狂いもなく嵌め込む技術を持っています。

密閉性の高い印籠タイプの桐箱は、掛軸を保存する上で最適なのです。
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▲before
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▲after




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▲before
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▲after




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▲before
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▲after




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表具師にとって糊は、料理人で言うところの出汁の様な存在です。

新糊・古糊・水糊等、工程によって糊を使い分けるのですが、その際に糊のダマを取り除く為に裏漉しをすると非常に滑らかで粘り気のある糊になります。

裏漉しした糊は当然の如く、扱い易く良い仕事ができるのです。手間は掛かりますが、その時間も職人にとっては心を整える大事な作業となるのです。

また、職人の手仕事で作られた裏漉し器は一級品です。




巻子は家系図や絵巻物、文書、伝来を記す為に発達したとされる媒体で掛軸と同じく表具師の仕事です。
 一見、同じ様にも見えますが用途の異なるこの2つは、それぞれ仕立て方に工夫が凝らしてあります。
 表具師として大切なのは、モノの意味を理解し工夫する事だと思っています。
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巻子(巻物)表装
ご依頼主/岐阜県




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石垣張りとも言います。字のごとく和紙を斜に積み重ねて張っていく技法です。
元々は、和紙を多用していた昔、大判の和紙がなく半端物でも貴重だった和紙を継ぎ合わせて、そこに意匠という美を後付けしたことが始まりであったと思います。

千鳥張りに正式なルールがあるわけではないですが、障子の本数・寸法によって古典的な決まりごとはあります。
しかしながら、障子のサイズや格子の数によって条件は様々なので、僕は和紙の継ぎ目がより美しく見えるところを計算して張っています。

現在では、茶室や格式の高い日本建築でしか見かけなくなりましたが、このご依頼をいただくとお施主様の粋を感じて嬉しくなります。
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2019年最後のお客様は、静岡県からご来店のご夫婦。

2020年からご朱印軸(納経軸)で百観音霊場を始められるそうで、その前に掛軸を仕立てる職人さんに会って、話して、心の準備をしたかったとご主人。
色々とお話をしていくと、ご主人は何をするにも拘るお方で大切なご朱印軸を誰に預けるか決めてからスタートしたいと仰っていました。

ご主人は、「あなたに会えて巡礼へのモチベーションがグッと上がりました」「これで安心して巡礼が始められます」

仕事納めの日にとても嬉しいお言葉をいただき、心はホクホクです。
表具師としてこんなに有難い締めくくりはございません。

次回お会いできることを楽しみにしています。
満願目指して、どうぞお気を付けていってらっしゃいませ。





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この作業は、掛軸の軸先を取り付けるために軸棒を削っている様子です。

昔(20年位前まで)は、機械ではなくノコギリ・出刃包丁をメインに数種類の道具で手作業のみで行っていました。
ちなみに僕は根っからの職人気質ですが、『手作業のみで』とか『伝統技法』に拘りはありません。それよりもっと先にある『良い物』ができるのであれば、手段は択ばないと思いながら日々仕事をしています。

表具師の様に伝統ある職というものは、『旨味のある歌い文句』に流されがちですが、その技法を発案した当時の職人は、おそらく伝統技法になると思っていたわけではなく、ただ『良い物』を作りたかったに過ぎないと思います。

だから僕は、良い仕事をする為であれば、文明の利器は惜しみなく使います。
その中で、どうしても手仕事ではないと不可能なものもあります。
手仕事とは、手作業ではなく手でしか成し得ない技術だと思っています。

現代を生きる職人として、『古典』と『新しい』を深く追及していくことが大切なのではないかといつも考えています。
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▲before(1ミリの段差を正確に削っています)
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▲after(軸先を取り付けた状態です)




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お店のインターホンが鳴り、窓越しに車のナンバーを見ると『つくばナンバー』。
ん、、、えっ!茨城県!?

お出迎えしてびっくり、茨城県から突然のご来店で、「松月堂のホームページを見て気になっていたので寄ってみました」とご主人。
しかも、松月堂トップページに掲載の『事前のご来店予約』をご存じにも関わらず、アポなしでのご来店でした。ご主人は、「ふらっと寄って居たらご縁」と何とも粋なことを仰りました。

これまでにいくつもの霊場を巡られており、これから西国三十三ヶ所霊場を納経軸で始められるそうで、掛軸表装のことでご相談いただきました。また、関東八十八ヶ所霊場を満願されており、表装(仮)予約のご案内をすると早速、ご予約をいただきました。次回、ご来店の際に満願の納経軸(関東八十八ヶ所霊場)を持参されるとのことです。




【大切なお知らせ】 ⇐ クリック

表装(仮)予約とは、現在多くのご依頼を頂いており、表装納期は6ヶ月~となっておりますが、表装・修繕をご検討中の方におすすめしているサービスです。

いつでもキャンセルできる簡単なご予約で、詳しいご連絡先は必要なく、お名前(ご苗字)だけで大丈夫です。
メールかお電話でご連絡頂いた日付を仮予約とし、順番が来たら優先的に表装作業を進めていきます。

本当に簡単ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。




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「現在」・「過去」・「未来」を書で表しています。
とても穏やかなお人柄で、非常に豊かな表現をされる書道家のはるさんの作品です。
僕の心はこの作品だけで虜になってしまいました。

来たる11月22日(金)~24日(日)まで、名古屋市東区にあるEnne_nittourenさんで自身初の個展をされるにあたって額装を松月堂でさせていただいております。出店数は、現時点でおよそ20点ほどの予定で、そのどれもが創造的で深い意味が詰まっており、何より書のデザイン性に圧倒されてしまう作品ばかりです。
ちなみに僕は、お世辞が嫌いな性格です。
そんな拘り気質の僕の仕事を書道家はるさんに深く理解していただけていることはとても光栄なことです。

はるさんの素敵な作品を多くの方にご覧いただけることを一ファンとして願っています。
是非、書の世界に触れてみてください。きっと楽しい世界が広がっていますよ。
※22日(金)は、はるさんの書道パフォーマンスもございます

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詳しくは クリック→Enne_nittouren

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昔ながらの日本建築では、しばしばお目に掛かることのあった衝立のご依頼です。衝立は、美術要素と共に目隠しや間仕切りとして数百年前から重宝されてきました。松月堂でも年に数点しかお仕立てしなくなりましたが、こうして見ると普通に格好いいフォルムだなと見とれてしまいます。ちなみにお寺様では今でもよく見かけますね。

これを現代の生活スタイルに上手く生かせそうだなと少し思っています。




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元々は、狭い茶室の空間で着物や帯が土壁に当たった際に、衣服・土壁を傷つけないようにするために設えたことがきっかけで、いつしか然るべき和室には、腰張りをすることがステータスになっていったように思います。
今では、和室のデザインとしても一目を置かれています。和室に腰張りがしてあると単純に格好良いと見とれてしまいます。

ちなみに腰張りは、表具師にしか出来ない仕事だと自負しています。
和紙、刷毛、ヘラと材料・道具はシンプルですが、土壁の具合と季節に合わせ、糊の濃度を調節しなければなりません。もちろん、張る和紙の寸法にも黄金比があり、それをもとに和室に適切な寸法で和紙を裁断し正確に張っていくのです。

『貼る』ではなく『張る』なのです。これは表具師特有の感覚です。




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掛軸の修繕で行う折れ伏せ(処置)作業の風景です。
横折れや破れの甚だしい本紙(作品)を裏面から和紙で補強しているのです。折れた箇所全てに施すため、膨大な時間を要しますが、これを行うことにより損傷部分は改善され、作品を守ると同時に折れ目もなくなることで、作品本来の美しさを取り戻すことができます。
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Instagramにて動画公開中!
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https://www.instagram.com/p/BxzvjoCDBms/




掛軸をマニアックに嗜む方の中には、修繕適齢期とは別に表具を変えるご要望もあります。
表具を変えるとは、装いを変えることで、ご依頼主の好みに合わせてリノベーションすることです。

写真の掛軸は、中国で仕立てられたもので民芸品程度の為、材料は粗悪で製品としても良質とは言い難いものです。また、表具も作品の良さが出ていないということで、ご依頼いただきました。
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もちろん、掛軸のリノベーションと同時に良品な仕立ても施しております。




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中国山水/掛軸表装
ご依頼主:埼玉県




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表具の見栄え・重要部に不可欠な技術と共にディテールを拘ってしまうのが、職人の性。
この写真は、掛軸最上部にある軸紐の仕立て部分です。
この部分は、桐箱の蓋を開けた際に見える部分であり、軸先と同じく掛軸の第一印象を決める大切なところです。掛軸を嗜む方であれば、ここの印象で掛軸の良し悪し(品質)を伺うことができてしまうのです。
だから僕にとっては、決して気を抜くことのできない大事な仕事なのです。
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▲after
上下の写真を見比べると、afterの方は軸紐に解れ止めとして金砂子和紙で化粧しています。
もちろん、軸紐も上質なものしか使用しません。その為、手触りもしなやかで丈夫です。




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この写真は、ご依頼品を預かった際の状態です。
おそらくこの状態が改善されるイメージが湧かない人が大多数と思われます。
それとは裏腹に、僕には明確なイメージが湧いていました。
もちろん最善を尽くす為に、時間をかけて幾通りの修繕プランを用意します。そして、工程が進むごとに都度最良のプランを選び修繕しています。
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本紙はバラバラかつ脆いので、取り扱いはとてもデリケートです。
既存のパーツ(本紙)は、全て生かします。
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額装の土台にある本紙も下記写真の様に解体(取り外し)していきます。
非常に繊細な作業が続きます。
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バラバラになっていたメインの本紙を元の配置へと仮合わせしています。
※後ほど一旦ばらし、修繕作業・補強作業を施したら裏打ちをします
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修繕を終えた本紙は、この通り良好な状態へと変貌を遂げました。
元々欠損していた部分は、既存の本紙の色味の中で一番薄い色味よりもワントーン薄い色味で補紙しています。これは作為的に行ったのですが、話すと長くなりますので割愛します。
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書:小松宮彰仁親王(日本赤十字社総裁)・額装修繕(修理修復)
ご依頼主:岐阜県




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掛軸の最下部にある軸棒の中身です。
軸棒は、掛軸本体のバランスを整え、美しい見栄えの肝となる大事な役割を果たしています。
この写真は、修繕依頼の古い掛軸を解体した際に発見したものです。
とても残念な現状です。
材料費を削減する為、短い軸棒(材料)をホッチキスで安易に継いでいるのです。
※本来は、歪みのない一本物を使用します

実は、こういったことは稀なことではなく、掛軸や額装のあらゆる箇所で見えない部分を安易な仕事でごまかしていることは多々あるのです。
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見えない部分こそ、丁寧な仕事をすることは、評価されることではなく当たり前のことだと僕は思っています。




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現在修繕中の某ご寺院様ご依頼の襖絵です。
写真は一枚(本)ですが、四本立の続き絵でサイズは、一枚巾:約三尺七寸五分(1136㎜)の大物です。
いわゆる二間半という規格サイズです。
劣悪な状態の襖絵ですが、修繕プランを幾通りも用意し、盤石の体制で臨んでいます。
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簡素なしつらえの中にある美意識ともてなし。
それが茶の湯の心です。
お茶の席で扱う茶掛けと呼ばれる掛軸にも随所に簡素な美があります。

今回注目していただきたいのは、風帯です。一般的な掛軸の風帯は、正絹裂地の帯を手縫いし垂らしますが、茶掛けの場合は、和紙で施した付け風帯で仕立てることが多々あります。派手さはないですが、贅を排除したデザインがシンプルで格好良くみえます。
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※和紙の付け風帯




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作家:千宗旦/消息
ご依頼主:岐阜県




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これは、掛軸表装の切り継ぎ工程中の一コマです。
現在ご依頼中の掛軸で、3年前にもお世話になったご依頼主所有のものです。前回はメールとお電話のやり取りのみだったのですが、今回はご依頼品の進行状況の確認と、工房見学と僕に会いたいというリクエストをいただきました。なんとも有難く、嬉しいお願いです。

ご依頼主と直接お会いして、表装のご説明をさせていただきながら工房をご紹介できることは、職人としてこの上ない喜びなのです。

当日は、興味深いお話を伺うこともでき話に花が咲きすぎて、まだまだお話がしたいくらい楽しい時間でした。はるばる岐阜へお越しになられた理由も「松月堂さんを訪ねるためだけだよ」と仰っていただき、感無量です。
埼玉に来ることがあるなら、どこでも案内してくださるそうです。

僕は、なんて幸せ者なのだ。




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▲before

掛軸の上部裏面には、内容が一目で分かるように作家名やタイトルが書で記載されていることがあります。

この部分は、作品の次に大切な部分であり、当時の重要な情報源になり得ることもあるので、修繕の際には本紙(作品)同様の処置を施し、元の位置に張り込みます。

当たり前にやっていることなのですが、ご依頼主にはとても喜んでいただけます。

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▲after




掛軸の修繕は、本紙の修理修復と共に表具(裂地や軸先)も新しく取り替えるのが基本です。
もちろん、本紙の時代背景や風合いによっては、真新しい裂地ではなく古びた風合いの裂地を使用します。

ですが、例外として表具を再利用したり、ご依頼主所有の裂地や軸先を使用することも昔からあるのです。
これは、表具を嗜まれるマニアックな掛軸の愉しみ方なのです。
表装裂地には、稀に名物裂と言われる裂地自体に価値があるものもあります。名物裂でなくても僕が貴重と思った裂地の場合も再利用することもあります。

しかしながら、古く朽ちている裂地を再利用するには、時に本紙以上に技術を求められることも少なくないので、最善の準備が必要です。

今回のご依頼は特殊で、一文字と風帯は再利用し、中廻しと天地はご依頼主所有の裂地で仕立て直しをしています。※ちなみに軸先もご依頼主所有のものです
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ご依頼主のご要望により、一文字は既存の表装裂地を再利用しています。




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ご依頼主のご要望により、風袋は既存の表装裂地を再利用しています。




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ご依頼主所有の象牙の軸先です




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ご依頼主のご要望により、風袋は既存の表装裂地を再利用しています。




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作家:千利休/消息
ご依頼主:岐阜県




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歌川広重の東海道五十三次を絵巻(巻子)で巡る。
しかも、原寸大で。
こんなワクワクする発想からプロジェクトが始まりました。

※このプロジェクトは、トッパン・フォームズ株式会社株式会社イーアートが発信元です。松月堂は、絵巻の巻子表装部門を担当させていただきました。

みなさん、原寸大で複製することがどれほどの大きな価値があり、意義があり、そして信頼関係(トッパン・フォームズ㈱、㈱イーアートとボストン美術館)の構築の証であるかは、以下をご覧ください。歴史的なことなのです。
クリック → http://www.toppan-f.co.jp/news/2018/0301.html

数年の歳月を経て、最新鋭のデジタル印刷技術を駆使し、何度も色彩校正のチェックをし、原画を忠実に再現されている55枚の作品は、表具師の僕が見ても圧巻です。
特に、歌川広重独特の青(blue)は、非常に鮮やかで思わず引き込まれてしまいます。

「東海道五十三次」の旅を絵巻(巻子)で、是非どうぞ!

YouTubeにて、メイキング映像公開中です!※配信元は、トッパン・フォームズ株式会社です
ショートVer. → https://www.youtube.com/watch?v=UmCxenvszkc
ロングVer. → https://www.youtube.com/watch?v=ky4fwnU7bzg&t=8s

※私も表具師として出演していますので、是非探してみてください


企画制作
トッパン・フォームズ株式会社
〒105-8311 東京都港区東新橋1-7-3
03-6253-9273
       
発行者
株式会社イーアート
〒104-0053 東京都中央区晴海1丁目8-5-1906
03-3532-7473
mail:hayano@e-art.ne.jp
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表紙の見返しは、松月堂オリジナルの金砂子紙と金箔筋仕上げ
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軸先は、高級な本紫檀
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上下巻セットの二巻一対です
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桐箱にも拘っています
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上蓋の縁は、重厚感のある面取り仕上げ
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寸分の狂いも無い精巧な作りの印籠蓋仕様です。
使い始めは、開けづらいですが精度の高い証拠で、密閉性も抜群です。
質の高い桐箱は、大事な作品を守るために重要な役割を果たします。
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付属品はとても豪華で、非常に分かり易い解説書付き、日本語と英語(English)の両方で解説しています。
この解説書だけで商品になるくらいのボリューム感です。必読です!
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訓民正音とは、李氏朝鮮の第4代国王の世宗(セジョン)が制定した文字体系ハングルの古称です。
当時、文字の読み書きのできなかった民衆の為に、朝鮮語を表す言葉(訓民正音)を創り、それを民衆に広め誰もが文字を使うことが出来るようになりました。
この文字には、優れた規則性があり全て口の動きを表しているので、民衆にとって容易に覚えることができたそうです。
これをご依頼主に教えていただき、ハングル文字を見てみると本当に口の動きの文字で、目からウロコでした。これなら子供でも覚えやすいですね。
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ご依頼主・岐阜県




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御朱印帳を解体し、一枚一枚裏打ちを施し、裁断し、順に継ぎ合わせたものです。
今回は、これを掛軸に仕立てます。
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リノベーションしたお家の床の間へ、ご依頼主のお父様の書を竣工に合わせて掛軸表装してほしいというご依頼です。また、床の間の壁面は黒色で、それに合った表装をお任せでお願いしますとのリクエスト。

僕がいつも考える、表装裂地の取り合わせの優先順位は、書の持つ力や意味・内容に溶け込む表装(掛軸)であるかで、その次に掛軸を飾る空間に相応しい表装であるかなんです。

掛軸は、インテリアに媚びるのではなく、先ず本紙(作品)を引き立てることが非常に大切です。
これが表具師としての『 心得 』です。


◆表装裂地のイメージ◆
 【外廻し】は、字体の柔らかさと書の意味(家族を想う愛情)から伝わる温かい色味。
 【一文字】は、歳を重ねた男性らしさを地色が紺系の金襴。
 【本紙筋廻し】は、上記両方の色味を中和させる意図で薄緑。
 【軸先】は、外廻し・一文字の色味と相性の良い紅為。

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ご依頼主・宮崎県




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ご依頼主から頂いたお写真です






before→afterを見て気づく方はいらっしゃると思います。
「表具の部分は、綺麗にはなっているけど、本紙部分は...さほど...」

そうです。でもこれでいいんです!修繕に一番求められるのは、見た目ではなく中身だからです。
この考え方は、修繕の世界では、最も優先されることで、必要以上に真新しくすることは、また別の観点の話です。
その意味で、中身(本来部分)の修繕...ううん、もっと分かり易く言うと『改善』は施されていますのでご安心ください。
現状維持ありきの修繕なのです。

ですので、見た目の改善を望む場合は、先ずは、慎重に修繕プランを説明いたします
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総裏をした掛軸を仮張りし、乾燥工程を経て最終の仕上げに入る前に掛軸の裏面へ『裏擦り』作業を施します。
この工程を入れることで、掛軸はより『しなやか』になり巻き解きのし易い掛軸になります。

工房に響き渡る数珠(裏擦り用)の音は、僕の心を良い意味で『無』にしてくれます。
この音のお陰で掛軸を仕上げる前の精神状態は、いつも良好です。

Instagramにて動画公開中!
 ↓ ↓
https://www.instagram.com/p/Bi6-yjEnRTh/?taken-by=shogetsudo_hyoso




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巡礼のご依頼主からしばしば『墨・朱肉の除去』のお問合わせがあります。
墨や朱肉の粗相は、たまにあることなので除去の依頼は絶えませんが、僕個人としては旅(巡礼)の思い出として残すのも有りだと思っています。※実際僕の四国八十八ヶ所の掛軸には、旅の思い出箇所があります

上記の写真は、お顔の右上に朱肉・右に飛び散った墨、しかも後光の上に付いている超難題です、、、
それでも、何とか除去することができます。
どうしても気になる方はご相談ください。
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松月堂で扱う桐箱は、なるべく柾目の美しいものを採用しています。また、その美しさは見た目だけでなく特徴として密閉性や強度も兼ね備えています。
寸分の狂いもない桐箱は、新しいうちは少々開け閉めが硬く感じるかも知れませんが、精度が高い証拠です。 使用していくうちに馴染み、所有者にとって扱い易くなっていきますので、安心してください。
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上蓋と底蓋の境が分からないくらい精巧です。
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非常に密閉性の高い、印籠蓋です。




消息とは手紙のことです。尺牘(せきとく)とも言い、特に茶席では茶人の消息を珍重します。

ご依頼主からは、既存の雰囲気を一変させ、減り張りのある表具にしてほしいというオーダーです。
ボンヤリした茶系のイメージから先ずは、中廻しを紺系にして本紙(消息)へ自然に目が行くようにしています。天地は本紙の色味と合わせ、風帯は台張り(本紙廻りの白系の和紙部分)の色味と合わせ、軸先を黒系にすることで、表具にリズム感を持たせました。

果たしてこれが正解なのか、、、いつも自問自答していますが、ご依頼主のご要望と笑顔が僕の原動力になっています。
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※一文字は、ご依頼主の意向で省いています(より簡素に仕立てる茶の湯の精神ですね)



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