カテゴリ: 屏風(金屏風)

DSC09695
友人宅の襖の修繕と張替えをさせていただきました。色んな種類(質感、色味)の工芸和紙を組み合わせて仕立てています。
もともとご親族が住まわれていた古民家をリノベーションして、今は友人夫婦で住んでいます。
根尾の薄墨桜が近くにあり、とてもロケーションが良いところで、いつも向かう道中でどんどん心が浄化されていく感覚になります。

友人はパティシエで、現在は自宅の一角で『井上洋菓子研究所』という名で洋菓子屋さんを営まれています。
甘党の僕ら家族は、口をそろえて「ここのお菓子が一番おいしい」と言います。お世辞じゃないんです。本当に美味しいんです。食べてみれば分かります。笑顔の素敵なパティシエの人柄がより説得力を持たせています。是非ご賞味あれ。
DSC09692
座敷、床の間、居間、寝室も張替えしましたが、プライベートな空間なので写真は玄関のみ。
DSC09706
屏風も襖と調和するように同じ工芸和紙を使用して、修繕・張替えをしました。
DSC09701
DSC09698




DSC04985
ご依頼主のご希望で、縁なし金屏風を製作しました。
通常使用する黒い屏風縁を無くすだけで、モダンな印象に見えます。

もちろん、ただ屏風縁を化粧してないだけの単純な仕立て方はしていません。
屏風縁が無くなるということは、屏風としての強度が劣ります。
なので、その強度を補う工夫をしています。

その工夫は、企業秘密です、、、
DSC04986




韓国で仕立てられた屏風と8枚の絵。
ご依頼主のご要望は、本紙(絵画)8枚の修繕及び染み抜きです。

現状の屏風は仕立てが粗悪な為、再利用は不可。おそらく本紙8枚の染みの一番の原因は、屏風下地によるものかと推測されます。
また、然るべき表装がされていない表具(屏風)の剥し(解体)は、容易ではありません。ましてや彩色の染み抜きは、リスクを伴う為、修繕プランの組み立ては困難を要します。

もともと本紙には、補強と保存を兼ね数層の薄い和紙で裏を打つのですが、その仕事も具合が悪い為、古い裏打ち剥し(解体)も長時間かかりました。

ちょっと難しくなってしまいましたが、分かり易く言うと、一番表にくる本紙(絵画)以外を全て取り換えており、修繕前の本紙の環境と、修繕後の本紙の環境の差は、プレハブ小屋と数寄屋建築くらいの格差があるといことです。
本紙(作品)は住む環境によって見映えも保存も変わるのです。
伝えるって難しいですね、、、
DSC03892
▲修繕前
DSC05107
▲修繕後




DSC03890
▲修繕前
DSC05102
▲修繕後




DSC03898
▲染み抜き前
DSC04997
▲染み抜き後




DSC03899
▲染み抜き前
DSC04996
▲染み抜き後




DSC03900
▲染み抜き前
DSC04995
▲染み抜き後




DSC03901
▲染み抜き前
DSC04993
▲染み抜き後




DSC03903
▲染み抜き前
DSC04998
▲染み抜き後




DSC03904
▲染み抜き前
DSC04999
▲染み抜き後




DSC03902
▲修繕前(表具の化粧がうるさい印象があります)
DSC05095
▲修繕後(本紙に合わせた色味の取り合わせをしました)




DSC04826
天地の緞子縁取りの化粧前
DSC04979
天地の緞子縁取りの化粧後
DSC05096
本紙に細い筋廻しを施すことで、絵画を品よく引き立てる効果を出しています。
DSC05103
天地の緞子縁取り(太目部分)と本紙筋廻しの色味(金茶色)を合わせることによってトータルバランスを考えいています。
DSC05105
DSC05085
DSC05110
屏風の保管袋も用意しました。




先日、修繕を終えた本金屏風(井芹蘇泉:作)をご覧になるため、ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人で松月堂へお越しいただきました。

所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。

A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。

この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。

技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。
DSC02927
DSC02928
DSC02933
▲修繕前




DSC04517
DSC04073
DSC04082
DSC04112
DSC04121
DSC04126
▲修繕後




IMG_4986 (3)
※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人




本紙(絵)のある屏風の修繕は、屏風そのもの(下地)よりも本紙の修繕を最優先します。
本紙を改善し、保存することが一番重要であるからです。
その為、屏風下地の状態が悪いものは、新しく仕立てます。
松月堂の屏風下地は、安易な下地でなはく保存を目的とした本格的な屏風下地です。
手間を掛け、全て手作業で一から製作していくのです。
DSC00313 (1)
▲修繕前
DSC00540 (1)
▲修繕後




DSC00319 (1)
▲修繕前
DSC00548 (1)
 ▲修繕後




DSC00316
 ▲修繕前
DSC00543
▲修繕後




DSC00318
▲修繕前
DSC00545
▲修繕後




DSC00326
▲修繕前
DSC00559
▲修繕後



 

修繕作業は、慣れることはありません。
決して同じ状態のご依頼品はないからです。
だから、毎日新鮮な気持ちを持つことを心掛けています。
DSC00787 (1)
▲修繕前
DSC01488 (1)
▲修繕後




DSC00793 (1)
▲修繕前(右側の本紙が完全に剥がれています)
DSC01492 (1)
▲修繕後




DSC00790
▲修繕前
DSC01490
▲修繕後




DSC00797
▲修繕前
DSC01497
▲修繕後




DSC00799
▲修繕前
DSC01498
▲修繕後




DSC00801
▲修繕前
DSC01500
▲修繕後




DSC00796
▲修繕前

DSC01496
▲修繕後




DSC00804
▲修繕前
DSC01502
▲修繕後




DSC00792
▲修繕前
DSC01491
▲修繕後




六曲屏風とは、六枚折りのこと
一双とは、半双が二つで1セットのこと
分かりましたか、、、? 詳しくは、Webで調べてみてくださいね。

今回ご紹介するのは、六曲屏風(一双)の修繕です。
本紙×12枚の修繕と合わせて、とても大掛かりなご依頼でした。

話し出すと私の熱意が止まりませんので、あえて詳細は説明いたしません・・・
2014_09250022
▲修繕前
2014_12220094
▲修繕後




2014_09250033
▲修繕前
2014_12220103
▲修繕後




2014_09250026
▲修繕前
2014_12220096
▲修繕後




2014_09250027
▲修繕前
2014_12220097
▲修繕後




2014_09250028
▲修繕前
2014_12220098
▲修繕後




2014_09250036
▲修繕前
2014_12220105
▲修繕後




2014_09250032
▲修繕前
2014_12220102
▲修繕後




DSC03252
6枚の本紙(作品)は、絵ではありませんよ、刺繍です。
刺繍も適切な裏打ちを施せば表具になるのです。

6枚の刺繍のイメージから屏風のデザイン(和紙・筋・屏風縁等)を考えました。
テーマは、本紙に馴染む表具。
DSC03253
DSC03254
DSC03256
DSC03255




IMG_0124
某企業様ご依頼の別注制作(オーダー)屏風です。
屏風の柄(デザイン)は印刷紙や既製品紙ではございません。
鳥の子和紙を切り取り、張り込んでいるのです。
デザインは、企業様の発注図面を忠実に再現しております。
IMG_0125
 

image
屏風や扁額(和額)などの大きなご依頼品には、梱包セットをお客様のご自宅までご用意(お届け)します。
梱包の手順も全て分かり易くご説明いたしますのでご安心ください。 
もちろん、お見積りは無料です!お見積り内容にご納得いただけない場合は、丁寧に梱包し直しお返しいたします。

※状態が悪いと思われる作品は無理をしないで、先ずはお気軽にお問い合わせくださいね。

某ハンバーガーショップのメニューではございません。
ハッピーセットとは、幸福屏風のことです。
平安絵巻が「悪いこと」を吸い取り、花鳥で「善いこと」を吹き出すと
言われている幸福屏風。
大変ご好評いただいております。

DSC01852
DSC01854
友禅染の手法で和紙の上に各色ごとに染め上げたものです。
DSC01855
DSC01845
もちろん、松月堂表具師によるALL手作りです。

↑このページのトップヘ