カテゴリ: 修繕(修理・修復)

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掛軸の修繕で行う折れ伏せ(処置)作業の風景です。
横折れや破れの甚だしい本紙(作品)を裏面から和紙で補強しているのです。折れた箇所全てに施すため、膨大な時間を要しますが、これを行うことにより損傷部分は改善され、作品を守ると同時に折れ目もなくなることで、作品本来の美しさを取り戻すことができます。
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神農(しんのう)は、古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人で人々に医療と農耕の術を教えたという。神農大帝と尊称されていて、医薬と農業を司る神とされている。
※Wikipediaより
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神農様/掛軸表装(修理修復)
ご依頼主:東京都





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ご依頼主のご要望に合わせ、柱を太くし、既存の一文字廻しも修繕し再利用しております




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風袋は、簡素なしつらえの和紙風袋で仕立てております




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作家:千宗旦/消息
ご依頼主:岐阜県




掛軸をマニアックに嗜む方の中には、修繕適齢期とは別に表具を変えるご要望もあります。
表具を変えるとは、装いを変えることで、ご依頼主の好みに合わせてリノベーションすることです。

写真の掛軸は、中国で仕立てられたもので民芸品程度の為、材料は粗悪で製品としても良質とは言い難いものです。また、表具も作品の良さが出ていないということで、ご依頼いただきました。
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もちろん、掛軸のリノベーションと同時に良品な仕立ても施しております。




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中国山水/掛軸表装
ご依頼主:埼玉県




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この写真は、ご依頼品を預かった際の状態です。
おそらくこの状態が改善されるイメージが湧かない人が大多数と思われます。
それとは裏腹に、僕には明確なイメージが湧いていました。
もちろん最善を尽くす為に、時間をかけて幾通りの修繕プランを用意します。そして、工程が進むごとに都度最良のプランを選び修繕しています。
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本紙はバラバラかつ脆いので、取り扱いはとてもデリケートです。
既存のパーツ(本紙)は、全て生かします。
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額装の土台にある本紙も下記写真の様に解体(取り外し)していきます。
非常に繊細な作業が続きます。
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バラバラになっていたメインの本紙を元の配置へと仮合わせしています。
※後ほど一旦ばらし、修繕作業・補強作業を施したら裏打ちをします
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修繕を終えた本紙は、この通り良好な状態へと変貌を遂げました。
元々欠損していた部分は、既存の本紙の色味の中で一番薄い色味よりもワントーン薄い色味で補紙しています。これは作為的に行ったのですが、話すと長くなりますので割愛します。
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書:小松宮彰仁親王(日本赤十字社総裁)・額装修繕(修理修復)
ご依頼主:岐阜県




三尾呉石作の虎之図(猛虎愛児)の掛軸です。
この作品を拝見した瞬間、ほっこり温かい気持ちになりました。
僕も子を持つ父なので、この親子の虎を見るたび「大丈夫だよ、守ってあげるからね。」と思いながら仕事をさせていただきました。
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作家:三尾呉石/猛虎愛児
ご依頼主:福島県




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現在修繕中の某ご寺院様ご依頼の襖絵です。
写真は一枚(本)ですが、四本立の続き絵でサイズは、一枚巾:約三尺七寸五分(1136㎜)の大物です。
いわゆる二間半という規格サイズです。
劣悪な状態の襖絵ですが、修繕プランを幾通りも用意し、盤石の体制で臨んでいます。
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簡素なしつらえの中にある美意識ともてなし。
それが茶の湯の心です。
お茶の席で扱う茶掛けと呼ばれる掛軸にも随所に簡素な美があります。

今回注目していただきたいのは、風帯です。一般的な掛軸の風帯は、正絹裂地の帯を手縫いし垂らしますが、茶掛けの場合は、和紙で施した付け風帯で仕立てることが多々あります。派手さはないですが、贅を排除したデザインがシンプルで格好良くみえます。
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※和紙の付け風帯




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作家:千宗旦/消息
ご依頼主:岐阜県




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掛軸の上部裏面には、内容が一目で分かるように作家名やタイトルが書で記載されていることがあります。

この部分は、作品の次に大切な部分であり、当時の重要な情報源になり得ることもあるので、修繕の際には本紙(作品)同様の処置を施し、元の位置に張り込みます。

当たり前にやっていることなのですが、ご依頼主にはとても喜んでいただけます。

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もともと簡易的な表装がしてあった日蓮名号のお軸です。
表具の取り合わせは、ご依頼主のご要望に合わせ華やかかつギラギラしない程度の表装裂地でお仕立てしました。
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八双金具・軸先は、ミニサイズの本金鍍金金具で化粧しました。

日蓮名号/掛軸/修繕(修理修復)
ご依頼主:神奈川県




掛軸の修繕は、本紙の修理修復と共に表具(裂地や軸先)も新しく取り替えるのが基本です。
もちろん、本紙の時代背景や風合いによっては、真新しい裂地ではなく古びた風合いの裂地を使用します。

ですが、例外として表具を再利用したり、ご依頼主所有の裂地や軸先を使用することも昔からあるのです。
これは、表具を嗜まれるマニアックな掛軸の愉しみ方なのです。
表装裂地には、稀に名物裂と言われる裂地自体に価値があるものもあります。名物裂でなくても僕が貴重と思った裂地の場合も再利用することもあります。

しかしながら、古く朽ちている裂地を再利用するには、時に本紙以上に技術を求められることも少なくないので、最善の準備が必要です。

今回のご依頼は特殊で、一文字と風帯は再利用し、中廻しと天地はご依頼主所有の裂地で仕立て直しをしています。※ちなみに軸先もご依頼主所有のものです
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ご依頼主のご要望により、一文字は既存の表装裂地を再利用しています。




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ご依頼主のご要望により、風袋は既存の表装裂地を再利用しています。




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ご依頼主所有の象牙の軸先です




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ご依頼主のご要望により、風袋は既存の表装裂地を再利用しています。




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作家:千利休/消息
ご依頼主:岐阜県




before→afterを見て気づく方はいらっしゃると思います。
「表具の部分は、綺麗にはなっているけど、本紙部分は...さほど...」

そうです。でもこれでいいんです!修繕に一番求められるのは、見た目ではなく中身だからです。
この考え方は、修繕の世界では、最も優先されることで、必要以上に真新しくすることは、また別の観点の話です。
その意味で、中身(本来部分)の修繕...ううん、もっと分かり易く言うと『改善』は施されていますのでご安心ください。
現状維持ありきの修繕なのです。

ですので、見た目の改善を望む場合は、先ずは、慎重に修繕プランを説明いたします
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消息とは手紙のことです。尺牘(せきとく)とも言い、特に茶席では茶人の消息を珍重します。

ご依頼主からは、既存の雰囲気を一変させ、減り張りのある表具にしてほしいというオーダーです。
ボンヤリした茶系のイメージから先ずは、中廻しを紺系にして本紙(消息)へ自然に目が行くようにしています。天地は本紙の色味と合わせ、風帯は台張り(本紙廻りの白系の和紙部分)の色味と合わせ、軸先を黒系にすることで、表具にリズム感を持たせました。

果たしてこれが正解なのか、、、いつも自問自答していますが、ご依頼主のご要望と笑顔が僕の原動力になっています。
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※一文字は、ご依頼主の意向で省いています(より簡素に仕立てる茶の湯の精神ですね)



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年始は、修繕(修理・修復)作業に追われています。
掛軸には、3層〜5層の異なる薄い和紙が打ちつけてあり、その和紙を剥がす作業です。
急いでこなせる工程ではないので、時間が掛かります。
修繕は、手先の技術も大切ですが、一定の緊張感を維持するメンタル面もとても重要です。




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この掛軸を眺めていると、今日は何か良いことがありそうに思えてきます。
そして漢字というものは、色んな表情があり面白いものです。

正月に相応しい作品ですね。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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古いひな軸の多くは、版画物であり本紙は和紙ではなく洋紙の為、修繕プランも洋紙なりの処置が必要です。洋紙は、和紙や絹と違い巻グセが強く扱いもシビアです。
だから、洋紙の性質を理解し、扱い易い掛軸になるように工夫しなくてはなりません。
その工夫の一つが裏打ち和紙の選別です。
適当な裏打ち和紙を使用することで、洋紙の短所を和らげる効果があります。
僕は、この選別の時間がどうしてか好きなんです。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




甚だしい状態の十六善神。
見た目以上に内部の状態は、傷んでいました。
しかしながら、本紙(十六善神)は傷みの箇所を答えてくれません。
一つ一つ傷みを読み取り修繕していく作業は根気が必要で、その時間をどれだけ平常心で乗り切れるかがとても大切なことです。
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▲修繕前
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▲修繕後

無数にあった横折れには、全ての箇所に折れ伏せ作業で処置してあります。




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




長期間共にした釈迦涅槃図さん。
本当に色々なことがありました。
数多くのことを学び、 職人としてアップグレードする要因になったと確信しています。
これまでも釈迦涅槃図・修繕は、いつも異なる困難を与えてくれます。
「だから、楽しい」と言える仕事ではございませんが、僕の性格上、大きな壁は嫌いじゃないです。

修繕の仕事は、ただ単に繕い直すことだけでなく、その(ご依頼品)背景を常に意識することが大切かと思っています。

合掌
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▲修繕前
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 ▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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 ▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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特注の太巻き桐箱とタトウ箱、1人で扱うのは少々大変です。
※右の桐箱は通常サイズです
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上蓋のディテールも桐箱職人さんが拘ってくれました。
僕が、何も言わなくても当たり前に仕上げてくるところが嬉しいですね。




前回の続きです。
本当にお見せしたいところは割愛しておりますが、修繕の流れをポイントでご説明します。
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▲修繕対象となる本紙部分を解体した状態です。
ここまでには、ドライクリーニングや絵の剥落止め作業など、多くの工程を経ています。
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▲本紙を裏返し、特注サイズの作業台の上で、何層にも重なっている裏打ち(和紙)を剥がす作業をします。
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▲修繕作業を終え、裏打ちを施した状態です。
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▲切継ぎ作業(表具のパーツを継ぐ作業)
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▲全てを継ぎ合わせ、総裏(全体を裏打ち)した状態です。
長い時間乾燥させます。
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▲裏返してもう一度長い時間乾燥させます。
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▲長くて太い軸棒を取り付けています。
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▲特注サイズの太巻き芯棒です。
修繕された本紙・掛軸を守るため、太い円周で保存管理することはとても重要なことです。
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▲細かな装飾を施し、検品作業を経て完成となります。

to be continue...




その掛軸、【巾:1910㎜ × 高さ:2900㎜】につき
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見上げるほどの特大掛軸(釈迦涅槃図・修繕)のご紹介をします。

数百年経っている掛軸は、通常サイズであっても時間を掛け調査をし、修繕プランを幾通りも考えます。
今回の釈迦涅槃図・掛軸は、かなりの時間を掛け、修繕(修理修復)作業へと入りました。

大掛かりで、神経を使う仕事をする際には、ゆっくり・マイペースをとても意識しています。
ゆっくり時間を掛け仕事をすることは、現代のビジネスの流れに相反しますが、利点が数多くあります。
例えば、
★平常心を保てる
★いろいろなアイディア・ひらめきが出てくる
★小さな綻びから大きな綻びを発見できる
★自分を何度も見つめ直すことができる
★丁寧な仕事ができる
★ご依頼品に優しくなれる
たとえば、、おっと、止まりませんのでこの辺で。

修繕においてあまり専門的な説明は、つまらないと思いますので適当に参りましょう。
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状態の甚だしい掛軸には、横折れ、剥がれ、気泡、欠損部がいっぱいあります。
これを繕い直し、後世へ継承させることが私たちの仕事です。
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鍍金の剥がれた金軸です。
これもクリーニングをし、再鍍金塗装します。

to be continue...




長期の経年劣化、絵の剥落、多数の横折れ、シワ、気泡、破れ、剥がれ、欠損、etc…
これを一つ一つ確かめ・理解する作業から修繕(修理修復)は始まります。

先ずは、掛軸と知人になり、そして友達になり、家族になるような心情で、作業は進んでいきます。
修繕が完了した掛軸をご依頼主へお引き渡しする際は、ご満足いただけるか毎度緊張しますが、それと同時にさみしい気持ちにもなります。

娘を嫁にやるような気持ちなのでしょうか、、(未だ経験はありませんが、、)
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕後




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▲修繕後




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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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状態が悪かった掛軸を修繕した際には、太巻き桐箱で保管することをおすすめします。
大きな円周で掛軸を巻くことで本紙を痛めず、守ることができます。




サイズは、【巾:1000㎜ × 高さ:2470㎜】と大きな掛軸です。
ゆえに修繕自体も通常サイズより高度な技術が必要です。
さらに裏面に記載されている書を剥し、元に戻す作業は、より難を要します。

、、、手前味噌ですが、良い仕事ができました。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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大徳寺といえば、茶道と非常にゆかりのあるお寺です。
そして茶道といえば、茶掛け(輪補表装)です。
茶の湯の心得として、『 美 』を簡素にしつらえることが基本です。
だから茶掛けは、無駄のない洗練されたデザインなのです。
古来の日本人の美意識は、とても素晴らしい。

今回のご依頼主は、掛軸の柱部分を極力細くしてほしいというリクエスト。
柱を細くすることで浮かび上がってきたのは、本紙(墨跡)の存在感、、
こんなにも美しかったのか!と見惚れてしまいました。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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先日、修繕を終えた本金屏風(井芹蘇泉:作)をご覧になるため、ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人で松月堂へお越しいただきました。

所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。

A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。

この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。

技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。
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▲修繕前




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▲修繕後




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※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人




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