カテゴリ:松月堂WORKS > 軸装(掛軸)

経年劣化、折れ、破れ、欠損、剥がれ、和紙はボソボソ、以前に不適切な修繕形跡有り、その上元々の古い掛軸から切り取られ、簡易的な仮の掛軸へ両面テープで貼り付けてある始末、、、
また、なるべく低コストで修繕して欲しいとのリクエスト。
納期は当方のタイミングという条件で、幾つもの修繕プランを立て問題が起きたとしても臨機応変に処置できるように万全を期しました。
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▲修繕前
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▲修繕後




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 ▲修繕前
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 ▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後
 


 

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竹有上下節/山川宗玄 筆 掛軸表装
ご依頼主・神奈川県横浜市



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無 事/山川宗玄 筆 掛軸表装
ご依頼主・岐阜県美濃加茂市




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無一物中無尽蔵/山川宗玄 筆 掛軸表装
ご依頼主・岐阜県美濃加茂市



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日々是吉祥/山川宗玄 筆 掛軸表装
ご依頼主・岐阜県美濃加茂市



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平常心是道/山川宗玄 筆 掛軸表装
ご依頼主・岐阜県美濃加茂市



神奈川県は相模原市からお越しいただいた、ご依頼主(H様)の『思い出の書』です。
高校時代、夏休みに汗をかきながら必死になって書に向き合った渾身の作品で、
そんな思いを理解してくれていた、H様のお父様が十数年間大切に保管してくれていたものだそうです。そのお父様の想いと高校時代の思い出をH様は丁寧にお話ししてくれました。
父娘の温かい絆を知った私は、目の汗を堪えるのに必死でしたっ・・・
そうなると私の熱量を表装に込めるのが楽しみでなりません!

ご依頼主と相談しながら『青かった直向きな夏』をイメージしながら
表装させていただきました。

長時間の打ち合わせにお付き合いいただきましてありがとうございました。
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千利休は言わずと知れた、茶人。
表具師にとって非常に密接な関係にある茶道。
過去・現在・未来、いつの時代にも茶の湯の精神は、日本人にとって誇りであり、財産であると言い切れます。

この掛軸は、千少庵の書で利久の娘婿であり、千宗旦の父なのです。
所有されるご依頼主は、とても掛軸のことにお詳しく、茶掛けの美を深く理解されているお方です。
今回のご依頼は、経年劣化の甚だしい状態の掛軸を本紙だけではなく表具も修繕してほしいとのご依頼でした。以前に修繕した形跡があるのですが、適切な処置ができておらず、傷を負った状態のままでした。

作業にかかる前には、入念な状態確認と幾通りの修繕方法を考え万全の準備をし、臨みました。
何とか満足のいく修繕作業ができ、ホッといたしました。


修繕前の掛軸▼
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美濃国の仙厓さんと言えば、禅僧であり画家でもある地元では有名な御方です。
日本全国をみれば誰もが知る有名な画家さんは数知れず…しかしながら、日本全国をみれば地元では有名な画家さんも数知れず…

生粋の地元民である私は、身近な有名人に愛着が沸きがち。
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状態の悪かった本紙も


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修繕を施し、この通り。


継承作業完了です!

横折れのひどい掛軸を修繕した際には、『太巻き桐箱』を使用します。
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芯棒を使い掛軸の直径を太くすることによって、
修繕した掛軸の横折れを保護しているのです。
単純な仕組みですが、非常に理に適っています。

ちなみにこんな掛軸▼
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