2023年01月27日 WORKS vol.271(四国八十八ヶ所霊場・屏風・御影札) 一枚一枚丁寧に裏打ちし、一枚一枚正確に裁断し、一枚一枚等間隔に屏風へ張り込んでいます。四国八十八ヶ所霊場/屏風表装/御影札ご依頼主/福岡県
2023年01月26日 寒空 表具師をしていて良かったことの一つが、独特の視点や解釈を持てたことです。建築やデザインを見る際も人と違った愉しみ方ができることは、とても幸運だと思っています。この独自の目線を伝えられる人になりたいものです。#日本民藝館
2023年01月21日 二種の和紙 天地は、綿麻。中廻しは、絹。二段表具に使用する裂地です。楮紙の和紙で、肌裏打ちをする段取りをしています。天地と中廻しでは、裂の厚みが異なるので、裏打ち和紙の厚みも微妙に変えています。そうする事で、均一の厚みが保たれたバランスの良い掛軸になります。
2023年01月18日 natural(ナチュラル) ▲before古い軸先のクリーニング。優に50年以上は経っているものです。クリーニング後、本金鍍金を真新しく塗り替える手段もありますが、掛軸の主である本紙(作品)の経年変化(風合い)に合わせて、不自然にならない修繕をトータルで行うことを心掛けています。汚れを丁寧に除去することで、職人の細やかな仕事が見えてきました。▲after▲before▲after▲before▲after
2023年01月10日 関の刃物 この仕事を始める時に、祖父から譲り受けた小出刃包丁を新調しました。どちらも際立って高価なモノではなく、普及品ですが切れ味は抜群です。私が仕事道具を選ぶ基準は、先ずプロダクトであることです。安定した生産性のある道具は、職人にとって生命線でもあります。良い道具は、価格・機能・デザイン性のバランスが絶妙であることが重要です。ちなみに古い方もまだ用途はあるので、最期まで大切に使います。
2023年01月06日 WORKS vol.269(四国八十八ヶ所霊場・額装・御影札) 『賜弘法大師号1100年記念御影札』一枚一枚丁寧に裏打ちし、一枚一枚正確に裁断し、一枚一枚お札に筋廻しを施しています。淡く柔らかい色味の記念の御影札なので、あまり華美にすると調和が崩れてしまいます。お札の筋廻しも薄利休色(淡い緑)にし、品のある仕立てにしております。それに合わせ額縁も黒系ではなく、和みのある印象の女桑(茶系)を選定しました。四国八十八ヶ所霊場/額表装/賜弘法大師号1100年記念御影札ご依頼主/福岡県