2023年01月

DSC01856
掛軸(本紙)の修繕工程の一コマ。

修理や修復という言葉ではなく、修繕(繕い直す)という言葉のニュアンスで作業をするように心掛けています。




DSC00428
一枚一枚丁寧に裏打ちし、
一枚一枚正確に裁断し、
一枚一枚等間隔に屏風へ張り込んでいます。
DSC09961DSC00430
DSC00435
DSC00438
DSC00443
DSC00437
DSC00432DSC00447
DSC00429
DSC00455
DSC00456
DSC004480001
DSC00444
DSC00450
DSC00452
DSC00453
DSC004540002
DSC004510001
四国八十八ヶ所霊場/屏風表装/御影札
ご依頼主/福岡県




20230127074500
表具師をしていて良かったことの一つが、独特の視点や解釈を持てたことです。

建築やデザインを見る際も人と違った愉しみ方ができることは、とても幸運だと思っています。

この独自の目線を伝えられる人になりたいものです。

#日本民藝館




DSC01832
天地は、綿麻。
中廻しは、絹。

二段表具に使用する裂地です。
楮紙の和紙で、肌裏打ちをする段取りをしています。

天地と中廻しでは、裂の厚みが異なるので、裏打ち和紙の厚みも微妙に変えています。

そうする事で、均一の厚みが保たれたバランスの良い掛軸になります。




DSC01298
▲before

古い軸先のクリーニング。
優に50年以上は経っているものです。

クリーニング後、本金鍍金を真新しく塗り替える手段もありますが、掛軸の主である本紙(作品)の経年変化(風合い)に合わせて、不自然にならない修繕をトータルで行うことを心掛けています。

汚れを丁寧に除去することで、職人の細やかな仕事が見えてきました。
DSC01311
▲after




DSC01296
▲before
DSC01309
▲after




DSC01297
▲before
DSC01306
▲after




DSC00708
DSC00709
DSC00710
DSC00711
DSC00712
DSC00714
DSC00715
DSC00716
DSC00707
DSC01092
DSC01093
DSC01094
DSC01095
DSC01096
DSC01098
西国三十三ヶ所霊場/掛軸表装
ご依頼主/京都府




DSC01074
この仕事を始める時に、祖父から譲り受けた小出刃包丁を新調しました。
どちらも際立って高価なモノではなく、普及品ですが切れ味は抜群です。

私が仕事道具を選ぶ基準は、先ずプロダクトであることです。
安定した生産性のある道具は、職人にとって生命線でもあります。
良い道具は、価格・機能・デザイン性のバランスが絶妙であることが重要です。

ちなみに古い方もまだ用途はあるので、最期まで大切に使います。
DSC01075




FullSizeRender
横須賀からのお土産。
とっても美味しいバニラボーロ。
プリンも有名なお店のようなので、次回お取り寄せしてみます。




DSC00460
『賜弘法大師号1100年記念御影札』
一枚一枚丁寧に裏打ちし、
一枚一枚正確に裁断し、
一枚一枚お札に筋廻しを施しています。
淡く柔らかい色味の記念の御影札なので、あまり華美にすると調和が崩れてしまいます。
お札の筋廻しも薄利休色(淡い緑)にし、品のある仕立てにしております。
それに合わせ額縁も黒系ではなく、和みのある印象の女桑(茶系)を選定しました。
DSC09963
DSC00462
DSC00464
DSC00466
DSC00468
DSC00473
DSC00475
DSC00477
DSC00478
DSC00480
DSC00481
DSC00483
DSC00486
DSC00488
四国八十八ヶ所霊場/額表装/賜弘法大師号1100年記念御影札
ご依頼主/福岡県

DSC01478
あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い申し上げます。




↑このページのトップヘ