2019年02月

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この写真は、ご依頼品を預かった際の状態です。
おそらくこの状態が改善されるイメージが湧かない人が大多数と思われます。
それとは裏腹に、僕には明確なイメージが湧いていました。
もちろん最善を尽くす為に、時間をかけて幾通りの修繕プランを用意します。そして、工程が進むごとに都度最良のプランを選び修繕しています。
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本紙はバラバラかつ脆いので、取り扱いはとてもデリケートです。
既存のパーツ(本紙)は、全て生かします。
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額装の土台にある本紙も下記写真の様に解体(取り外し)していきます。
非常に繊細な作業が続きます。
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バラバラになっていたメインの本紙を元の配置へと仮合わせしています。
※後ほど一旦ばらし、修繕作業・補強作業を施したら裏打ちをします
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修繕を終えた本紙は、この通り良好な状態へと変貌を遂げました。
元々欠損していた部分は、既存の本紙の色味の中で一番薄い色味よりもワントーン薄い色味で補紙しています。これは作為的に行ったのですが、話すと長くなりますので割愛します。
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書:小松宮彰仁親王(日本赤十字社総裁)・額装修繕(修理修復)
ご依頼主:岐阜県




三尾呉石作の虎之図(猛虎愛児)の掛軸です。
この作品を拝見した瞬間、ほっこり温かい気持ちになりました。
僕も子を持つ父なので、この親子の虎を見るたび「大丈夫だよ、守ってあげるからね。」と思いながら仕事をさせていただきました。
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作家:三尾呉石/猛虎愛児
ご依頼主:福島県




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掛軸の最下部にある軸棒の中身です。
軸棒は、掛軸本体のバランスを整え、美しい見栄えの肝となる大事な役割を果たしています。
この写真は、修繕依頼の古い掛軸を解体した際に発見したものです。
とても残念な現状です。
材料費を削減する為、短い軸棒(材料)をホッチキスで安易に継いでいるのです。
※本来は、歪みのない一本物を使用します

実は、こういったことは稀なことではなく、掛軸や額装のあらゆる箇所で見えない部分を安易な仕事でごまかしていることは多々あるのです。
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見えない部分こそ、丁寧な仕事をすることは、評価されることではなく当たり前のことだと僕は思っています。




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現在修繕中の某ご寺院様ご依頼の襖絵です。
写真は一枚(本)ですが、四本立の続き絵でサイズは、一枚巾:約三尺七寸五分(1136㎜)の大物です。
いわゆる二間半という規格サイズです。
劣悪な状態の襖絵ですが、修繕プランを幾通りも用意し、盤石の体制で臨んでいます。
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