2019年01月

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四代目の僕は36歳、この御宝印譜は40歳、僕より4年多く歴史を刻んでおります。

40年という長い月日の間にお父さまが始められた西国巡礼が、いつしかご依頼主(息子さま)へと継承されたのです。
でも、それがどこかのタイミングで約束をしたのではなく、ごく自然にご依頼主が未完だった西国巡礼をお父さまの為に満願したいという思いからなんです。掛軸が出来上がった際には、お父さまにサプライズでプレゼントされるそうです。

とても温かい気持ちになります。

掛軸は、書や絵画といった作品があって成り立つものです。
あえてこの満願の御宝印譜を作品と呼ぶのであれば、『 父と子の深い絆が生んだ軌跡の賜物 』です。
だから僕は一所懸命、魂込めてこの作品と向き合い表装させていただきます。

是非、仕上がりを楽しみにしていてくださいね。
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仮巻きの劣化具合が、40年の歴史を物語ります。
よくぞ、耐えてくれました、お疲れさまでした。
後は、僕に任せてください!




簡素なしつらえの中にある美意識ともてなし。
それが茶の湯の心です。
お茶の席で扱う茶掛けと呼ばれる掛軸にも随所に簡素な美があります。

今回注目していただきたいのは、風帯です。一般的な掛軸の風帯は、正絹裂地の帯を手縫いし垂らしますが、茶掛けの場合は、和紙で施した付け風帯で仕立てることが多々あります。派手さはないですが、贅を排除したデザインがシンプルで格好良くみえます。
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※和紙の付け風帯




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作家:千宗旦/消息
ご依頼主:岐阜県




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88枚のお札を一枚一枚裏打ちを施し、それを継ぎ合わせて大きな一枚ものにしています。
時間も手間も掛かりますが、この地味な職人作業が好きなんです。
プチお遍路をしているようで、懐かしい気持ちになります。
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御影札(作品)を保護するためにアクリルガラスをはめています。
アクリルガラスは、ガラスと違い軽くて安全です。

四国八十八ヶ所霊場・御影札額装
ご依頼主・岡山県




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松月堂の最高級仕様の豪華な本金掛軸です。
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右から外柱・中柱・一文字廻し、そしてその間に2本の5厘筋、正確な直線が掛軸の美しさを引き立てています。
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八双:本金鍍金・高級透かし金具
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軸先:本金鍍金・高級透かし金具
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光の当たり方によって、美しい光沢感が出るのが本金正絹裂地の特徴です。
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表装形式:真の真(最も格式のある仏表装)
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美しい意匠の本金鍍金の透かし金軸
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拘りの手縫い風袋です。一般的に仏表装の風袋裏は紺系の無地ですが、松月堂の風袋は贅沢に外廻しと同じ裂地を使用します。しかも裂地の柄も左右対称になる様に仕上げています。見えない細部に気を使うことが良い表具だと思っています。
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松月堂には、妥協という言葉はありません。
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加州塗り・高級二重箱
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高野山奥の院・箱書き
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四国八十八ヶ所霊場・掛軸表装
ご依頼主・北海道




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見てください、感涙ものです。
百観音霊場の御詠歌を揃って拝見したのは、これが初めてです。

昨年末、県外からお越しの最後のご依頼主(Mさま)は、なんと福島県から。
「巡礼で各地へ参ることと松月堂さんへ行くことは、同じ様なことだから距離は気になりませんよ、それより実際に会って話してみたい。」
嬉しい限りです。

以前にも綴ったことがあるのですが、一つ一つの軌跡の積み重ねがやがて奇跡となり、僕のところまで各地のご朱印が来ているのです。だから表装は重責なのです。

また、昨年も数多くのご依頼主から色んなことを学びました。Mさまからも素敵なお話を伺いましたので、一部紹介させていただきます。

「西国・坂東の御詠歌は、比較的お願いし易かったのですが、秩父は苦労しました。」これは愚痴ではありません。見方を変えると、現実問題として秩父の御詠歌が無くなる可能性があるという現れなのです。霊場や御詠歌が存在するということは、それを守る必要性もあるのです。
しかしながら、それを一個人ではどうすることもできないのであれば、「御詠歌を残せる今を大切にしたい」とMさまは、仰っていました。全国各地にも御朱印できる神社仏閣も減少傾向にある為、Mさまは全国の霊場を巡り、御朱印を歴史的・文化的な資料として残しているのです。
「偉大な功績を残すことは、本来誰にでも出来るはずです。ただ皆言い訳をしてやろうとしないだけ。単純なことです。」物腰の柔らかいお人柄のMさまのその言葉は、僕の心の奥にある緩んだネジを締め直してくれました。

また一つ良い仕事ができる表具師になれたような気がします。
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西国三十三ヶ所霊場・御詠歌
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坂東三十三ヶ所霊場・御詠歌
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秩父三十四ヶ所霊場・御詠歌




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新年明けましておめでとうございます

年初めの恒例としていくつかの神社仏閣を参拝しますが、最初は歩いて1分のところにある貴船さんから。そこで、およそ10年ぶりに大吉を引きました!僕がプラス思考というのもあってか、今年の抱負が全て叶う運勢でした。
 

昨年は、想定をかなり上回る事態となってしまい、有難いことではあるのですが自然体ではなかったので、今年は運勢通りに身を任せたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。




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