2017年06月

先日、修繕を終えた本金屏風(井芹蘇泉:作)をご覧になるため、ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人で松月堂へお越しいただきました。

所有者はA様ですが、ご依頼の屏風の経緯をご存知なのはB様で、戦時中を逃れた貴重な屏風であったそうで、とても興味深いお話を伺うことができました。

A様と屏風が、東京と滋賀と岐阜を引き合わせてくれたことに心から感謝いたします。
お暑い中、遠方よりお越しいただき、誠にありがとうございました。

この仕事をしているとよく考えることがあります、、
私が生まれる数十年、数百年前の作品と出会うまでには、語りつくせない奇跡的なドラマがいくつも起こっているのです。
それを想像し理解しようとする心が、職人作業をする上でとても大切なことではないのかと思います。

技術を鍛錬することも大事なことですが、職人としてご依頼主との出会いはそれ以上に得難い経験であると確信しています。
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▲修繕前




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▲修繕後




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※ご依頼主(東京都:A様)とご親戚(滋賀県:B様2名)のお三人




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昨年7月19日にblogで千少庵をご紹介しましたが、
今回は、少庵の子である千宗旦、つまり千利休の孫です。
千宗旦は、千家三代目で宗旦流(三千家)の祖とされる茶人。

今回のご依頼品は、掛軸から本紙部分だけ切り取られた状態。
長期の経年劣化が見受けられましたが、適切な修繕処置を行い、
次の時代へ架け橋をすることができました。
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▲修繕前
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▲修繕後




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軸先は宗丹軸。




本紙(絵)のある屏風の修繕は、屏風そのもの(下地)よりも本紙の修繕を最優先します。
本紙を改善し、保存することが一番重要であるからです。
その為、屏風下地の状態が悪いものは、新しく仕立てます。
松月堂の屏風下地は、安易な下地でなはく保存を目的とした本格的な屏風下地です。
手間を掛け、全て手作業で一から製作していくのです。
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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 ▲修繕後




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 ▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後



 

白山権現(はくさんごんげん)は白山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神であり、十一面観音菩薩を本地仏とする。白山大権現、白山妙理権現とも呼ばれた。神仏分離・廃仏毀釈が行われる以前は、全国の白山権現社で祀られた。※wiki参照
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後
※良好な状態で掛軸を保存するのには、太巻き桐箱は必須です



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本日で、新しい工房・店舗が1周年となりました!
ちょうど一年前は、過労と寝不足の日々で大変でしたが、
なんだかんだ充実した楽しい一年でした。
これもご贔屓いただけるお客様あってのこと、
そして、家族の支えあってのこと、
感謝感謝の2017年6月5日です!
工房の隅々の皆様、道具の皆様、材料の皆様、「今日もありがとう」




今回の過去帳の形態は、いわゆる和綴じです。
状態は、破れ・欠損・虫食い・経年汚れ・経年劣化・etc...
果たしてこんな状態のものは治るのか?
それこそ、どこへお願いすればよいのか?皆無なんじゃないでしょうか!?

私にお任せあれ!そんな悩みをガッテン解決!
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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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▲修繕前
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▲修繕後




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 ご依頼品の保護・保存の為に帙(和綴じ)ケースを特注で製作しました。




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何とも迫力のある巾広の百観音(納経軸)、、
満願の納経軸へ心から敬意を称します。
※ちなみに百観音霊場を満願することは私の将来の夢です。

さて、松月堂のご依頼主は皆さん同様にして、巡礼・表装にとても熱心な方ばかりです。
今回のご依頼主も何度もお電話を重ね、ご依頼をいただきました。
私の表具師(職人)魂をご理解いただけるご依頼主に出会えることは本当にありがたいことです。

よしっ、今回も愛情込めて表装させていただきます! 
乞うご期待、、、




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